iOS 9 VoiceOver ジェスチャー解説

このページの内容はiOS 9について紹介しています。

最新のiOS 10については別のページで公開しています。
iOS 10 VoiceOver ジェスチャー解説: Voice Of i -- 見えなくても使えるiPhone
http://voicei-gestures.seesaa.net/article/450748487.html



見えなくても使えるiPhone -- VoiceOverでの操作解説(iOS 9編)

執筆者:
品川 博之
Email:
voice-of-i@outlook.jp
Twitter:
@voice_of_i https://twitter.com/voice_of_i

製作完了日
2016年9月6日



項目の先頭にはそれぞれ以下の記号を付記しています。
文字検索などを利用しながら閲覧ください。

■■ 大見出し  ウェブページでは見出しレベル3
■ 小見出し ウェブページでは見出しレベル4
● ジェスチャー ウェブページでは見出しレベル5

目次の始まりには「はじまり」を、目次の終わりには「おわり」と記しています。
目次を読むのが面倒な人は、「目次 おわり」にジャンプして読み進めてください。



---------- 目次 はじまり ----------

---------- 目次 おわり -----------




■■まえがき


ここではiPhone 5sを用いてVoiceOver(ボイスオーバー)をオンにした状態での操作説明をします。使用しているiOSのバージョンは9.3.5で、2016年8月現在で最新となります。
他のiOSデバイスであるiPadやiPod touchでもほとんど同じ操作で使用できます。製品の種類やモデルの違いによって仕様が異なるので、ここに挙げた操作や機能が利用できない場合もあります。

また、あくまでもVoiceOverのジェスチャーの使い方や利用シーンをテーマに説明していますので、iPhoneの設定方法や機能についてはユーザーガイドなどを参照してください。

アップル - サポート - マニュアル
https://support.apple.com/ja_JP/manuals/iphone


この説明書のテキストデータはダウンロードできるようになっています。
日本ライトハウス情報文化センター - 情報機器関係資料
http://www.iccb.jp/salon/ref/

また、ブログでも公開しています。
Voice Of i -- 見えなくても使えるiPhone
http://voicei-gestures.seesaa.net/

VoiceOverで操作できるアプリや関連情報についてもブログで発信しています。
Voice of i -- iPhoneやiPadを音声読み上げで使ってみれば
http://voicei.seesaa.net/



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■■この説明書を気に入って下さった方へ


この説明書は視覚障害を持つ筆者がまとめたものですが、VoiceOver環境のiPhoneを使い始めた当時、具体的で頭に入りやすいマニュアルを見つけることができなかったので、自分の備忘録のためにも書き上げたものです。

簡潔にまとめたかったのですが、気が付くと自分でも読むのがたいへんな文字数になってしまいました。
どうぞ文字検索や見出しジャンプをして、効率よく読んでいってください。
チャプター1からチャプター10までの内容を読み終えれば、とりあえずの操作はできるようになると思います。


この説明書が視覚障害ユーザーはもちろんのこと、VoiceOverを使ってみたいという人たちにとって参考になればうれしく思います。

家族や友人に視覚障害を持つ人がいて、もしその人がiPhoneやiPadなんて使えないものだと思い込んでいたら、こんな方法で使えるみたいだよと、ぜひお伝えしてみてください。

また、携帯電話ショップや量販店の販売員の方にはVoiceOverについての問い合わせがあった時に対応できるよう役立てていただけると幸いです。


ところで、筆者は視覚障害者や読書み困難のある人向けのインターネット図書館サービスである『サピエ』を応援しています。
朗読図書や点字図書の製作、それら書籍の貸し出しが行われています。
その運営費は寄付金や関連団体からの資金でまかなわれています。
しかし、必死のパッチで運営されている状況のようです。

この説明書が役に立ったと感じて下さって、もし貴方が経済的に余裕があれば、応援していただけるとありがたいです。

サピエとは
https://www.sapie.or.jp/sapie.shtml




■■iPhoneで何ができるのか


まずiPhone 5sをVoiceOverで操作すると具体的にどんなことができるのか、簡単に列挙してみます。

1. 音声ガイドにおいて
・読み上げ速度の調整
・読み上げ言語の切り替え
・操作のヒントを読み上げ
・効果音で操作をアシスト
・文字や単語単位での読み上げ
・文字の説明読み、フォネティック読み

2. 電話において
・電話の発信は番号入力、あるいは連絡先からの選択
・着信時には相手の電話番号、もしくは連絡先に登録している名前を読み上げ
・発着信履歴の確認

3. メールにおいて
・携帯電話会社のメールだけでなくパソコンで使用しているアカウントも利用可能
・返信、転送、削除の操作。
・本文の全文読み、途中からの連続読み
・リンク先のURLをウェブブラウザで閲覧
・本文内の電話番号に発信
・本文内の文字検索

4. ウェブ閲覧において
・リンクや見出し単位での移動
・PC用のサイトも閲覧可能
・パソコンで利用しているブックマークを使用可能
・ページ内検索

5. カメラにおいて
・写真とビデオの撮影
・顔認識により人数や顔の位置の読み上げ

6. コンパス・マップにおいて
・東西南北を360度の数値付きで読み上げ
・現在地情報の確認
・徒歩ナビやカーナビの実行

7. 音楽再生において
・パソコンから転送した音楽の再生
・アーティスト、アルバム、ジャンル別に再生可能
・ギャップレス再生(曲間を開けずに再生可能)

8. 時計において
・アラーム、タイマー、ストップウォッチの利用
・世界時計

9. アプリの管理
・App Storeから好きなアプリをダウンロードして追加
・削除
・画面の好きな場所に配置変更

10. bluetoothキーボードによる操作
・文字入力の他に、VoiceOverのジェスチャー操作を実行

11. 点字ディスプレイとの連携
・音声読み上げの情報を点字ディスプレイに出力
(日本語では満足いくレベルで使用できません)



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■■チャプター1 ジェスチャーについて


指で操作する方法をジェスチャーと呼びます。VoiceOverでは1本から4本の指を利用し、画面に触れたり、たたいたり、滑らせたりして目的の操作を実行します。コツとしては爪の先を使うのではなく指先の皮膚や指の腹を当てるようにすること。また、複数の指を使う時は指と指の間に少し隙間を作ることです。そうすることで指の動作を認識してくれやすくなります。力加減は極弱い力で認識してくれます。

ジェスチャーを覚える上でのキーワードを上げておきます。
・タッチ: 画面に触れること。
・スライド: 画面に触れたままにしている指を滑らせること。
・ドラッグ: 項目を移動させる時などに利用します。まず項目を指で押さえて、そのまま移動したい場所に指を滑らせてから離します。
・タップ: 画面をたたくこと。1回だけたたくことをシングルタップ。素早く2回たたくことをダブルタップ、素早く3回たたくことをトリプルタップ、素早く4回たたくことをクアドラブルタップと呼びます。
・スワイプ: 画面につけた指を指定の方向に少しスーッと滑らせてから指を離します。ほうきでホコリを祓うようなしぐさです。
・フリック: スワイプと似たような動きですが、指定の方向に勢いよく指を動かすような、ひっかくような動きです。ホコリをはじき飛ばすようなしぐさです。
・ホールド: 画面にタッチしたらその場所で指を置いたままにしておきます。
・ローター操作: 2本の指でダイヤルを回すしぐさ。
・スクラブ: 2本の指で画面をシュシュシュとこするしぐさ。

鍼灸師の人はこんな風にイメージしてみてください。
タップとは鍼治療で切皮をするようなしぐさ、タッチやスライドはツボを探す時のような力加減です。自分の掌をタッチパネルだと思い、気持よい程度の力で練習してみてください。
 また、iPhoneにはVoiceOverを練習するメニューが用意されています。
後述の
『■■チャプター10 VoiceOverのジェスチャーの操作練習』
で紹介しています。


(注意)
スワイプとフリックのジェスチャーについて、
VoiceOverのジェスチャーの中でも多用される指の動きです。
似たような指の動きになりますが、実行できる内容は同じです。

スワイプはほうきで掃くようなやや大きめの指の動きになり、フリックは勢いよくはじくような小さな指の動きになります。

これまでこのジェスチャー解説のテキストやブログでは「フリック」という表現を使ってきましたが、これからは「スワイプ」という表現に統一することにします。

iPhoneのユーザガイドではスワイプという表現が採用されています。
また、アップルストアのスタッフに尋ねてみたところ、フリックというジェスチャー表現はオンスクリーン・ソフトウェア・キーボードの文字入力時にのみ使われているそうです。

フリック操作に慣れ親しんでいる人は、言葉を置き換えて読み進めてください。

ただし、VoiceOverのジェスチャー練習モードではフリックという表現が使われています。

これはアップルストアのスタッフ曰く、「昔に使われていた表現が名残として残っているのでしょう」ということです。



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■■チャプター2 iPhone 5sのボタンの位置と持ち方


本体には五つのボタンが付いています。

表側
画面上には一つのボタンがあり、これがホームボタンです。丸い形でややくぼんでいます。このボタンが下側に来るように縦に持ちます。
ホームボタンはTouch ID、指紋センサーの役割を果たしています。
画面の上側には受話口があり、横長の溝を確認できます。


左側の側面
三つのボタンがあり、上からサイレントスイッチ、音量アップ、音量ダウンです。
サイレントスイッチはレバー式になっていて、主で側から裏側にスライドするとサイレントモード、マナーモードになります。


上側の側面
右端にスリープボタンがあり、電源のオン・オフ、スリープモードの切り替えの時に使用します。

(注意)
iPhone 6シリーズ以降の画面サイズが大きなモデルでは、スリープボタンの位置は右側の側面です。


下側の側面
中央にある切れ込みはLightening(ライトニング)コネクタで、ここにはパソコンとの接続や充電するためのケーブルを差し込めます。コネクタの右にはスピーカー、左にはマイクが搭載されています。
iPhone 4S以前のモデルではライトニングコネクタは形状が異なり、Dock(ドック)コネクタと呼ばれていました。

左端にはイヤホンマイクのジャックがあり形状は3.5mmの4極ステレオミニプラグです。
iPhone 4Sまでは上側の側面の左端にあります。


右側の側面
SIMカードを装着するためのスロットが配置されています。
スロットの脇には小さな穴があり、トレイを取り出すには付属のピンやゼムクリップのような先端の細いものを差し込みます。

iPhone 6シリーズ以降の画面サイズが大きなモデルでは、スリープボタンの位置は右側の側面です。


カメラの位置
背面と表面に一つずつあります。
背面カメラはiSight(アイサイト)カメラと呼ばれ、前面カメラはFaceTime(フェィスタイム)カメラと呼ばれています。
背面にはLEDライトも配置されています。

後ろ側のカメラは手触りでその場所を確認できます。
前側のカメラは受話口の近くです。


マイクの位置
三つあります。
下側の側面でコネクタの左横。
表面の受話口。
背面のカメラ近く。


通常の持ち方はディスプレイを正面に向けてホームボタンが下にくるように縦に持ちます。
iPhoneでは画面を縦向きと横向きのどちらでも表示させることができます。アプリによっては縦向きか横向きに固定される場合もありますが、多くのアプリでは本体を横向きにすれば自動的に横表示に切り替わります。最初のうちは縦にして使い慣れるとよいでしょう。

本体の表側がディスプレイになっています。上端から下端までのすべてがタッチパネルになっているわけではありません。表面の上部には受話口の切れ込みがありますが、その下から始まりホームボタンの上までが縦画面の幅となります。



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■■チャプター3 VoiceOverをオンにしてみましょう


音声読み上げを開始するにはいくつかの方法が用意されています。

1. ●ホームボタンのトリプルクリック

新品の端末を開封して電源を入れた直後、この時点でホームボタンをトリプルクリック、素早く3回押すとVoiceOverがオンになります。
電源を入れるにはスリープボタンを3秒長押し、50秒ほど待ちます。つづいてホームボタンのトリプルクリックを実行します。
これはiPhoneを初期化した直後にも有効です。


2. 設定アプリを開いてオンにする
もしホームボタンのトリプルクリックでVoiceOverがオンにならなかった場合、見えている人に操作してもらう必要があります。購入時にお店のスタッフに頼めば設定してもらえるでしょう。
ホーム画面が開いている状態で設定アプリを開きます。さらに「一般」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」と進んで行きます。選択肢の中から「VoiceOver」を選びます。
設定した直後からホームボタンをトリプルクリックする度に、VoiceOverのオン・オフの切り替えができるようになります。


3. SiriによるVoiceOverのオンとオフ
Siriの機能がオンになっていれば「ボイスオーバー オン」と声で指令を出すことで、たちまちVoiceOverがオンになり、読み上げ画始まります。
Siriの機能がオンになっていて、インターネットにつながっている必要があります。


4. iPhoneをパソコンとUSBケーブルで接続する
パソコン上でiTunesというアップルが提供している無料ソフトを起動します。
iPhoneやiPadを接続すると、それを認識してそのデバイス名が表示されます。
スクリーンリーダーでその箇所を確認するには、タブキーで項目を移動させます。
目的のデバイス名を確認したら、スペースキーかエンターを入力します。
こうすることでiPhoneの管理や転送したい内容の項目が表示されます。
タブキーで移動して、「アクセシビリティを設定」の箇所でスペースキーかエンターを入力します。
上下カーソルで「VoiceOver」を選択し、「OK」でスペースキーを入力。メッセージが現れるので、「つづける」でスペースキーを入力します。
この直後にVoiceOverがオンになり、デバイスが読みあげを開始します。

古いバージョンのiTunesでサイドバーを表示させている状態では、ソースリストの中にデバイス名が現れます。
WindowsのiTunesでは、ソースリストを移動するのに上下カーソルを使います。
目的のソースリストが見つかればタブキーで項目の移動ができます。

iTunesのソフトウェアは以下のサイトから入手できます。

アップル - iTunes - iTunesを今すぐダウンロード
http://www.apple.com/jp/itunes/download/



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■■チャプター4 スクリーンカーテンについて


VoiceOverをオンにした状態ではスクリーンカーテンという機能が利用できます。スクリーンカーテンがオンになると画面には何も映らなくなります。その名の通りスクリーンにカーテンを閉めて表示内容を隠してしまうわけです。
他人から画面をのぞき見されないために利用できますが、バッテリーを長持ちさせる意味でも活用できます。

VoiceOverをオンにする方法を先に紹介しましたが、その手順によってはVoiceOverをオンにすると同時にスクリーンカーテンもオンになってしまい画面表示されなくなることがあります。

これでは画面を見ながら操作しているユーザーにとって何の操作もできない状態になってしまいます。ジェスチャーに慣れていない視覚障害ユーザーが見えている人に画面操作を頼む時に困ってしまうことになりかねません。

そこでスクリーンカーテンをオフにする方法はまず初めに覚えた方がよいでしょう。

1. ●「3本指のトリプルタップ」

3本の指で素早く画面をトン・トン・トンと3回たたきます。
この操作を繰り返すとスクリーンカーテンのオンとオフを切り替えできます。
「スクリーンカーテン オフ」、「スクリーンカーテン オン」
というガイド音声が聞こえます。

(注意)
この時、3本指のトリプルタップではなく間違えて3本指のダブルタップをしてしまうと、VoiceOverの音声が消音、ミュートされてしまうので気をつけてください。「読み上げオフ」とガイドがあればダブルタップしたことになります。もう一度3本指のダブルタップをすることで「読み上げオン」になります。

●「3本指のダブルタップ」

3本の指で素早く画面をトン・トンと2回たたきます。
読み上げ音声のオンとオフが切り替わります。
音楽やラジオを聞いている時にVoiceOverの声が邪魔に感じることがあります。そんな時にこの機能を活用します。


2. ●「ホームボタンのトリプルクリック」

VoiceOverをオフにすると同時にスクリーンカーテンもオフになり、画面が表示されます。音声読み上げはなくなり、標準のジェスチャーが使用できます。

ホームボタンをトリプルクリックしても何も変化がない場合、アクセシビリティのショートカット機能に何も割り当てられていないことが考えられます。
ホーム画面が開いている状態で設定アプリを開きます。さらに「一般」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」と進んで行きます。選択肢の中から「VoiceOver」を選んでおいてください。



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■■チャプター5 電源のオンとオフ、スクリーンロックについて


では、実際にiPhoneをVoiceOverで操作していきましょう。
すでにVoiceOverがオンになっていて、端末の初期設定が終了しているという前提で説明を進めていきます。


■5-1 電源を入れる


スリープボタンを3秒ほど長押しします。
電源がオンになり、50秒ほど待っているとロック解除の画面が現れます。
この時「ボイスオーバー オン」というガイド音声が聞こえます。

ロック解除ボタンが画面の左下に表示されています。ロックを解除するには二つの方法が利用できます。

1. ●「1本指のダブルタップ」

1本指でタッチしてそのまま指を滑らせていき、画面の左下にあるロック解除ボタンを探します。
「ロック解除」という読み上げが確認されたら指を離します。
1本の指で素早く画面をトン・トンと2回たたきます。
このジェスチャーを1本指のダブルタップと表現します。
このジェスチャーでボタンを押す、実行することができるわけです。

タップする時に気をつけることは、指が画面に接している時間が長くなってしまわないことです。画面をたたいたらすぐに指を画面から離します。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、1本指のシングルタップです。


2. ●3本指の右スワイプ

3本の指を同時に画面につけて左から右にスーッと指を滑らせます。
画面のどこで実行してもかまいません。
指の置き方ですが、縦にそろうように3本並べてもよいし、斜めになっていても横でも大丈夫です。
指の動く方向さえ合っていればジェスチャーを認識してくれます。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、画面下部のスライダーアイコンに1本指でタッチして右方向にスライドします。1本指の右スワイプも利用できます。

(注意)
ロック解除ボタンが表示されている状態は長くは続きません。
もしロック解除ボタンが消えてしまった場合は、スリープボタンかホームボタンを1回クリックすることで再び表示されます。


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■5-2 スクリーンロックとロック解除の操作


iPhoneの操作をしない時は、画面にタッチしても何の反応も起こさせないようにスクリーンロック(画面ロック)をかけておくことができます。
スクリーンロックがかかっている状態をスリープと言います。

本体上部のスリープボタンを1回クリックすればこのモードに入ります。バッテリーを長持ちさせることにつながります。
また、ポケットの中のiPhoneの誤動作を防げます。

スリープモードになっていても電話の着信やメールの受信時には通知してくれます。

スリープモードを解除するには、スリープボタンかホームボタンのどちらかを1回クリックします。するとロック解除の画面が現れます。
電源オフからの復帰と同じ方法でロック解除ボタンを操作できます。

初期状態のiPhoneは1分間なにも操作をしないと自動的にスリープ状態に入ります。
この時間を長くしたりスリープ状態に自動的に入らないように設定変更することは可能です。
セキュリティのために画面ロックを解除する場面で暗証番号を入力したり、指紋認証をするようにも設定できます。


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■5-3 電源をオフにするには


スリープボタンを2秒以上長押しします。
すると画面の上部に「電源オフ」のボタンが、下部に「キャンセルボタン」が表示されます。目的の項目を1本指でダブルタップすれば電源がオフになります。



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■■チャプター6 ホーム画面


iPhoneを操作する起点となる画面をホーム画面と言います。アプリの一覧が表示されています。
iPhone 5sでは横に4列、縦に6行のレイアウトになっています。
行数についてはiPhoneの画面サイズにより異なります。

画面ロックの解除後にこの画面が表示されなかったり、アプリを操作していて元の画面に戻りたい時、ホームボタンをクリックすることでいつでもホーム画面に戻って来ることができます。


■6-1 画面にタッチ


では、実際に画面をタッチしてみてどんなアプリが並んでいるのかを読み上げさせてみましょう。

●「1本指のタッチ」

とりあえず一本の指を画面の真ん中に当ててみてください。爪の先を充てるのではなく、指先の皮膚か指の腹を軽くタッチさせます。すると、指が当たっている部分に項目があればその名前が読み上げられます。指を画面につけたまま縦横無尽に画面の隅々まで滑らせていって確認してみましょう。

読み上げられている部分はカーソルが表示されるので、視覚的に確認することができます。このカーソルをVoiceOverカーソルと呼びます。


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h4 id="indexc6-2">■6-2 項目を一つずつ順番に移動していくジェスチャー
画面をタッチしたまま指をスライドしていく操作だけでは目的の項目を見つけるのに手間がかかります。そこで項目を一つずつ移動するジェスチャーは便利です。

●「1本指の右スワイプと左スワイプ」

1本の指を画面につけてスーット滑らせてから指を離します。
箒で掃くようなしぐさです。
右スワイプは画面の左から右に向かって指を動かします。
画面のどこで実行してもかまいません。

右スワイプすると、現在位置の右隣、もしくは次に配置されている項目名が読み上げられます。

VoiceOverカーソルが移動する方向は左から右に向かって、右端までくると次の行の左端に移ります。そうして下に向かって移動していきます。
下端までくると右スワイプをしても先には進まないので、画面の中でそこが最後の項目だと知ることができます。

逆方向に移動したいときは左方向に指を動かします。
これを左スワイプと呼びます。


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■6-3 画面上の内容をすべて連続読みさせるジェスチャー


画面に表示されている項目をすべて読み上げさせることができます。

●「2本指の上スワイプ」

これは2本の指をそろえて画面の下から上に向かって滑らせるしぐさです。
画面のどこで実行してもかまいません。
すると、画面の左上端にあるアイテムから右下端までを連続読みしてくれます。
まず1行目の左端から右端に読み進み、次に2行目の左端から右端に…という具合に読み上げが続いていきます。

この操作は現在表示されているアイテムを読み上げさせる時だけでなく、メール本文やウェフページの読み上げにも活用できます。


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■6-4 連続読みを一時停止するジェスチャー


●「2本指のシングルタップ」

2本の指で画面を1回トンとたたきます。
画面のどこで実行してもかまいません。
すると、連続読み上げが一時停止の状態になります。
再びその場所から連続読みをさせたい時には同じジェスチャーを行います。


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■6-5 現在の場所から先を連続読みさせるジェスチャー


●「2本指の下スワイプ」

これは2本の指をそろえて、画面の上から下に向かって滑らせるしぐさです。
画面のどこで実行してもかまいません。
すると、VoiceOverカーソルのある現在位置から先の部分を連続読みしてくれます。

この操作は、メール本文やウェフページの読み上げにも活用できます。


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■6-6 文字を一つずつ読み上げさせるジェスチャー


読み上げられる内容を1文字ずつ確認することができます。それにより、ひらがなかカタカナ、漢字の詳細情報を知ることができるわけです。

●「1本指の下スワイプと上スワイプ」

1本の指で画面の上から下、あるいは下から上に向かって滑らせるしぐさです。
画面のどこで実行してもかまいません。

下スワイプでは、現在位置の次の文字が読み上げられます。
逆方向に移動したいときは上方向に指を動かします。

1本指の下スワイプと上スワイプのジェスチャーでは、常に文字を一つずつ読ませるようになっているわけではありません。
1文字ずつ、1単語ずつ、1行ずつなど、カーソルが動く単位を切り替えることができます。

カーソルが動く単位を切り替えるために「ローター」というジェスチャーが用意されています。
もし1本指の下スワイプと上スワイプで1文字ずつ読み上げない場合は、ローターのジェスチャーを利用して「文字」というカテゴリーに合わせる必要があります。


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■6-7 読み上げの単位などを変更する「ローター」のジェスチャー


1本指の下スワイプと上スワイプのジェスチャーは文字単位で読み上げたり、行単位で読み上げするのに利用します。その他にも見出し単位やリンク単位での移動、効果音のオンとオフの切り替え、言語の変更にも利用します。

それらの状態を変更するにはローターというジェスチャーを利用します。
目的のカテゴリーに合わせてから1本指の下スワイプと上スワイプを行うことで、それぞれの働きをしてくれるわけです。

●「ローター」

2本指を同時に画面にタッチして、そのまま時計回りに指をクルリと回します。ジジッという効果音につづいて、ローターのカテゴリーの名前が読み上げられます。
1本指の上スワイプと下スワイプでVoiceOverカーソルを移動させたり、機能のオンとオフの切り替え、メニューの表示などができます。

ただし、「点字」や「手書き」のカテゴリーに合わせるとそれらの入力モードになってしまうので、その他のジェスチャーを受け付けなくなってしまいます。その状態から抜け出すには、ローター操作で他のカテゴリーに変更するか、後述のスクラブのジェスチャーを利用する必要があります。

(ヒント)
ローターのジェスチャーは難しいと思われがちです。
画面上にダイヤルのつまみをイメージしてください。電子レンジの時間合わせやミニコンポのボリュームコントローラーみたいなものです。そのつまみを2本の指で回していくように動かします。つまみが回るとジジッ、ジジッという効果音が聞こえてきて、いろんなモードを選択できるようになります。目的のカテゴリーの名前が読み上げられたら画面から指を離します。

つまみは大きくグルーリと指で回転させるのではなく、素早くクルックルッと小さな動きを繰り返し行うとやりやすいかもしれません。
たとえば時計の9時と3時に置いた指を10時と4時に時計回りに回転させる、小さく回転して次のカテゴリーが読み上げられたら画面から指を離す、また画面にタッチして小さく回転してカテゴリーが切り替わったら指を離す。それを繰り返すわけです。

大きくつまみを回してしまうと、一度に二つや三つもカテゴリーが切り替わってしまいます。小さい動きであれば、一つ一つのカテゴリーの名前を確認しながら確実に切り替え操作ができます。

鍼灸師の人であれば鍼治療の時の撚鍼の操作だとイメージするとよいかもしれません。
使用する2本の指は人差し指と中指の組み合わせでもよいですし、親指と人差し指でもよいでしょう。
自分の使いやすい方法を見つけて下さい。


では、単語単位の移動を試してみましょう。
ローター操作をして「単語」というカテゴリーが読み上げられるまでつづけてください。
見つかればローター操作を停止します。
1本指の下スワイプで単語単位の移動ができます。

もしもローターを回し過ぎて「単語」というカテゴリー名の読み上げを通り越してしまったならば、今度は反時計回りに指を回してください。カテゴリー名が逆方向に読み上げられていきます。


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■6-8 アプリやボタンなどの項目を実行するジェスチャー


試しに設定アプリを実行してみましょう。
まず画面をタッチしてスライド、指を滑らせていくか、1本指の右スワイプか左スワイプのジェスチャーを使って「設定」と読み上げられる所を見つけます。見つかったら画面から指を離してみましょう。VoiceOverカーソルは設定アプリの場所で停止しています。これで設定アプリが選択状態になっています。

●「1本指のダブルタップ」

次に1本の指で素早く画面をトン・トンと2回たたきます。
画面のどこで実行してもかまいません。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、1本指のシングルタップです。

設定アプリの画面が表示されたら成功です。

(ヒント)
たたくタイミングが遅いとうまく反応してくれません。
また、画面に接触している時間が長いとタップではなくタッチだと勘違いされてしまいます。



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■■チャプター7 ホーム画面の特徴


最初の画面であるホーム画面を表示させてみましょう。ホームボタンをシングルクリック、1回クリックします。実はホーム画面は複数のページから構成されています。インストールされたアプリの数によってページ数は増えていき、最大で15ページまでに拡張されます。


■7-1 現在位置を確認するジェスチャー


●「3本指のシングルタップ」

3本指でトンと画面を1回たたきます。すると何ページ中の何ページ目か、VoiceOverカーソルの場所が画面のどの辺りなのかを教えてくれます。
ウェブサイトや長文メールなどで場所を確認したい時に便利です。


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■7-2 ステータスバーとドック


ホーム画面の一番上と下の行には特徴があります。

「ステータスバー」
一番上の行には通信状況を示すアンテナ、時計、バッテリー残量などが表示されています。

「ドック」
一番下の行はドックと呼ばれる部分で、ホーム画面のページを切り替えても常に同じ項目を表示させておくことができます。よく利用するアプリを配置しておけばどのページを表示させていてもすぐに起動できます。
初期状態では「電話」や「メール」などのアプリが配置されています。

ドックの上にはページ番号と現在のページ数を確認できる箇所があります。
この箇所にタッチしてから指を画面から離し、1本指で植えスワイプすると次のページへ、1本指で下スワイプすると前のページへ移動することができます。


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■7-3 画面を横スクロールする、ページ移動のジェスチャー


●「3本指の左スワイプと右スワイプ」

3本の指を同時に画面につけてスーッと滑らせてから指を離します。
右スワイプは画面の左から右に向かって指を動かします。
画面のどこで実行してもかまいません。

指の置き方ですが、縦にそろうように3本並べてもよいし、斜めになっていても横でも大丈夫です。
大切なのは3本の指が同時に画面にタッチしていることと、指を滑らせる方向です。
3本指の左スワイプで次のページへ、右スワイプで前のページに移動します。

(ヒント)
ページ移動の時には横に長く伸びた紙をイメージしてください。本体の右側に長く伸びている紙、ネームテープでもよいでしょう。
一つの画面の枠の中には入りきらないので、その紙を左に向けて引っ張っていきます。そうすることで続きのページ、つまり2ページ目や3ページ目が表示できるわけです。そのための操作が3本指の左スワイプです。

逆に3本指の右スワイプにより紙を左から右に引っ張っていく、そうすることで前のページを表示させます。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、1本指の左スワイプと右スワイプです。


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■7-4 Siriの検索候補を含むスポットライト検索の画面


ホーム画面が1ページ目にある状態で、3本指の右スワイプをすると、Siriの検索広報を含むスポットライト検索の画面が表示されます。
ドックの上に表示されているページ番号が1ページの時、1本指で下スワイプすると同じ画面が表示されます。

「スポットライト検索」については
『■18-10 スポットライト検索画面の表示』
を参照してください。

スポットライト検索画面を終了するには、ホームボタンを1回クリックします。



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■■チャプター8 ホームボタンの働き


これまでの説明ではホームボタンをシングルクリックするとホーム画面を表示すると紹介してきました。
少しややこしいのですが、ホームボタンをシングルクリックすると常に1ページ目のホーム画面が表示されるわけではありません。実はアプリを起動した直前のホーム画面を表示するのです。たとえば9ページ目にあるアプリを起動した状態でホームボタンをクリックすると9ページ目の画面が表示されるということです。
そして、9ページ目が表示されている状態でホームボタンをクリックすると1ページ目に一気に戻ることができます。


■8-1 ダブルクリックでアップスイッチャー、マルチタスク画面の表示


複数のアプリを開いた場合、もう一度ホーム画面に戻ってそのアプリを見つけてから起動するという操作は手間に感じてしまいます。そんな時に実行したアプリだけの一覧を表示させる画面がアップスイッチャー、マルチタスク画面です。

●「ホームボタンのダブルクリック」

ホームボタンを素早く2回クリックします。アップスイッチャーの画面が表示され、これまでに開いたアプリの名前を確認できます。
この中に目的のアプリがあれば1本指のダブルタップで起動できます。


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■8-2 トリプルクリックでアクセシビリティ機能の呼び出し


これまでにVoiceOverのオン・オフを切り替える操作として、ホームボタンのトリプルクリックを紹介しました。
『■■チャプター3 VoiceOverをオンにしてみましょう』
を参照してください。

実はホームボタンのトリプルクリックは、iOSのアクセシビリティ機能を呼び出すショートカットになっています。
設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」と進んで行きます。この中で選択肢を確認できます。

「VoiceOver」
「色を反転」
「グレイスケール」
「ズーム機能」
「スイッチコントロール」
「AssitiveTouch」
を割り当てることができます。

この内の一つを割り当ててもよいし、複数を割り当てることもできます。
もし何も割り当てられていない場合、ホームボタンのトリプルクリックをしてもダブルクリックと見なされて、アップスイッチャーの画面が表示されます。

複数の機能を割り当てた場合、ホームボタンをトリプルクリックすると、どの機能を選びますかという問い合わせとして「アクセシビリティオプション」の画面が表示されます。
VoiceOverのオンとオフをすぐに切り替えたい場合は、ショートカットに「VoiceOver」だけを選んでおく必要があります。


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■8-3 ダブルタップで画面の上半分を引き下げて表示する「簡易アクセス」


iPhone 6や6s Plusなど、画面サイズの大きなiPhoneを縦に持って操作する場合、画面の上側に配置されている項目に指が届きにくいという問題があります。
その問題を解決してくれる機能が簡易アクセス(リーチャビリティ)の機能です。

●「ホームボタンのダブルタップ」

ホームボタンを軽く2回タップします。
ボタンを押し込んでしまうとダブルクリックとして作用してしまうので、やさしくタッチする感覚です。

シュッシュッという効果音と同時に、上半分の画面が下側に移動して表示されます。
元の状態に戻すには、
・もう一度ホームボタンのダブルタップをする
・自動的に画面が元に戻るのを待つ
(8秒ほどすると自動的に画面は切り替わります)

この簡易アクセスの機能をオフにしたい場合は、
設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「簡易アクセス」の中でオンとオフの切り替えができます。


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■8-4 タッチして指紋認証の利用「Touch ID」


ホームボタンは指紋認証のセンサーの役割も果たしています。
画面ロックを解除してホーム画面が表示される状態になっていると、だれでもiPhoneを操作できてしまうことになります。
それを防ぐためにパスコードを設定しておくことができます。

ただし、画面ロックを解除する旅に4桁や6桁の数字を入力するのは手間に感じてしまいます。
そんな時に便利なのがパスコードの代わりに利用できる指紋認証です。

設定アプリを開いて、「一般」→「Touch IDとパスコード」の中で指紋を登録することができます。
5本の指を登録することができます。


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■8-5 長押ししてSiriの呼び出し


ホームボタンを3秒ほど長く押し続けると、あるいはそのまま押し続けたままにすると、Siri(音声アシスタント)の機能を呼び出すことができます。
詳しくは、
『■■チャプター11 Siri、音声アシスタントの利用について』
を参照してください。



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■■チャプター9 設定アプリの中を覗いてみましょう


ホーム画面から設定アプリを開いてみましょう。
ここにはiPhone本体やインストールしたアプリの機能を設定できる項目が並んでいます。
一つの画面には入りきらない数の項目が一覧表示されています。
1本指の右スワイプを続けていくと、画面スクロールを意識することなく最後の項目にたどり着くことができますが、時間を短縮するためにも画面をスクロールさせるジェスチャーは役に立ちます。

ホーム画面では複数のページが横に並んだ状態なので、画面の横スクロールをするジェスチャーを使いました。設定アプリでは画面の縦スクロールをするジェスチャーを利用します。

一つの画面に収まらない縦長の表示情報を閲覧する時には、画面をスクロールしてページを切り替えていくと効率よく情報を閲覧することができます。
メールの一覧画面や本文、ウェブページの画面などで活用できます。

(注意)
iPadでは設定アプリのレイアウトはiPhoneとは異なります。
画面の左半分に項目名が表示され、画面の右半分には選択状態にある項目の内容が表示されます。
大きな画面サイズのiPhoneを横向き表示させた時も同じです。
項目名の部分をスクロールさせるには、まず画面の左半分に表示されている項目名の箇所をどこでもよいのでタッチします。
VoiceOverカーソルは画面の左側、つまり項目名が表示されている部分に位置するので、スクロールや項目移動は画面の左側だけで行われることになります。


■9-1 画面を縦スクロールする、ページ移動のジェスチャー


●「3本指の上スワイプと下スワイプ」

3本の指を同時に画面につけてスーッと滑らせてから指を離します。
上スワイプは画面の下から上に向かって指を動かします。
画面のどこで実行してもかまいません。

上スワイプをすると、次のページが表示されます。
下スワイプをすると、前のページが表示されます。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、1本指の上スワイプとしたスワイプです。

(ヒント)
画面をスクロールする操作の時には、縦に長い紙をイメージしてください。iPhone本体から下に垂れさがった紙があります。一つの画面の枠の中には入りきらないので、その紙を下から上に引っ張り上げる。そうすることで続きのページ、つまり2ページ目や3ページ目が表示できるわけです。
そのための操作が3本指の上スワイプです。
逆に3本指の下スワイプにより紙を上から下に下げていく、そうすることで前のページを表示させます。


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■9-2 縦長画面の先頭ページを表示させるには


設定アプリの中にはどのような項目があるのか、最後まで読み上げさせて確認してみてください。
1本指の右スワイプで一つずつ項目を移動していってもよいですし、あるいは2本指の下スワイプで連続読みさせてもよいでしょう。
ここでは、一番最後のページから先頭ページにジャンプする方法について紹介します。

たとえば10ページにもまたがるページを閲覧していて、最後のページから先頭を表示させるのに3本指の下スワイプを何度も繰り返しているのは面倒です。

●「ステータスバーのダブルタップ」

画面の一番上に常に表示されているステータスバーを1本指でダブルタップします。
これでページの先頭が表示されます。


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■9-3 項目の最後に移動する


画面の中でもっとも最後の項目にいきなり移動することができます。
たくさんのページにまたがっている縦長の画面で最後の項目に移動しようとすると、何度も3本指の上スワイプを繰り返して、さらに1本指の右スワイプを行うことになります。
このジェスチャーでは、いきなりページを飛ばして最後の項目にワープすることができるわけです。
1ページしか存在しない画面でも利用できます。画面の右下が最後の項目になっていることが多いです。

●「4本指で画面の下半分をシングルタップ」

4本の指でトンと画面を1回たたきます。
画面の下半分の場所で実行します。
これでその画面で表示されている内容の最後の項目に移動することができます。
4本の指は横に揃えていても斜めになっていてもかまいません。
大切なのは4本の指で同時に画面をタップすることです。


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■9-4 項目の先頭に移動する


●「4本指で画面の上半分をシングルタップ」

4本の指でトンと画面を1回たたきます。
画面の上半分の場所で実行します。
これでその画面で表示されている内容の先頭の項目に移動することができます。
4本の指は横に揃えていても斜めになっていてもかまいません。
先ほどの逆の結果となります。

アプリによっては前の画面に「戻るボタン」が画面の左上に配置されていることが多いのですが、そんなときにこの操作は活用できます。
1ページしかない画面でも、縦長の複数ページにまたがっている画面でも利用できます。


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■9-5 一つ前の画面に戻るためには「スクラブ」


設定アプリの中野「一般」という項目の中に入ってみましょう。
1本指のダブルタップでその内容が表示されます。
VoiceOver関連の機能を設定するのは「アクセシビリティ」の項目の中です。

このように設定アプリはツリー構造になっているので、一つの項目に入るとさらに複数の項目に枝分かれしています。
一つ前の画面に戻るためには、「戻る」ボタンが用意されています。たいていは画面の左上端に配置されています。
その箇所を1本指のダブルタップで実行すると、一つ前の画面が表示されます。
いちいちそのボタンを探して実行しなくてもよいように、ジェスチャーが用意されています。

●「スクラブ」

2本指で画面を3回こする。シュッシュッシュッとアルファベットのZを描くようなしぐさだとイメージすれば分かりやすいかもしれません。
画面のどこで実行してもかまいません。
「もどる」ボタンを実行する代わりに活用できます。

また、その他の目的でも活用できます。
・開いているテキストフィールドを閉じる
・Safariでは直前のウェブページに戻る
・キャンセルの操作
・アプリによってはメニュー画面を終了する

ただし、アプリや場面によってはスクラブが反応しないこともあるので、その時は「戻る」や「キャンセル」ボタンを実行する必要があります。

(ヒント)
2本指でアルファベットのZの文字を書くようにと表現されていることが多いですが、1本の線の上を1.5往復するとイメージしてもよいでしょう。
線は縦でも横でも斜めでもかまいません。
指を動かす幅は長くても短くても関係なさそうです。
とにかく、2本の指先を画面にタッチして、そのまま、A地点からB地点へ、次にB地点からA地点へ、最後にA地点からB地点へ指を滑らせて、そして指を画面から離します。

プールの25メートルコースでターンしながら75メートル泳ぐ、そんな風にもイメージできます。
ゆっくりの速さでも反応しますが、できれば素早く動かした方が認識してくれやすいで
す。



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■■チャプター10 VoiceOverのジェスチャーの操作練習


ジェスチャー操作に不安があれば、いつでも練習できるモードが用意されています。
このモードにはいると、タッチジェスチャーをした後に、そのジェスチャーの名前と説明を読み上げてくれます。
練習モードに入るには二通りの方法が用意されています。


1. ●「4本指のダブルタップ」

4本の指で素早く画面をトン・トンと2回たたきます。
練習モードから抜け出すには再び4本指のダブルタップをします。
このジェスチャーは、ロック解除の画面でも、ホーム画面でも、アプリが起動している画面でも利用できます。


2. ホーム画面の設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「VoiceOverの操作練習」へとダブルタップして進んでいってください。
また、この練習モードから抜け出すには、完了ボタンを1本指でダブルタップする必要があります。画面の右上に表示されていますが、右スワイプや左スワイプではそこに移動することができません。指を滑らせながら見つけてください。



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■■チャプター11 Siri、音声アシスタントの利用について


iPhone 4SからSiriと呼ばれる音声アシスタントの機能が利用できるようになりました。電話の発信、メールの送信、ウェブ検索、アプリの起動などを声で指示して実行させることができます。

Siriは設定アプリの中でオンとオフの切り替え、認識言語の切り替えなどができます。
初期値では女性の声で案内してくれるようになっていますが、声の性別を男性に切り替えることもできます。
設定アプリを開いて、「一般」→「Siri」と進んでいきます。

Siriはインターネットにアクセスしている状態でないと利用できません。

Siriを起動して「ヘルプ」と指示すると、簡単な使い方を教えてくれます。


■11-1 Siriを呼び出す


●「ホームボタンの長押し」

3秒ほどホームボタンを押し続けるとSiriが起動します。
ポポンという低めの効果音の後に、声で操作したい内容や質問を伝えます。
発声が終わったら自動的にピピンという高めの効果音が流れて、音声の認識処理を始めます。
指を離すタイミングですが、最初の効果音が鳴った直後でもよいですし、あるいは声による指示が終わってからでもかまいません。
数秒するとその答えを教えてくれたり、指示した機能を実行してくれます。

認識された内容やそれに対する結果は、画面に文字として表示されているので、VoiceOverで読み上げ確認させることができます。


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■11-2 続けてSiriに指示する


Siriが起動している状態で、続けて声による指示を行う場合には、次の三通りの操作が実行できます。

1. 2本指のダブルタップ

2. ホームボタンの長押し

3. 再生ボタンの実行。
再生ボタンの位置は画面下部、ホームボタンのすぐ上です。


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■11-3 デバイス本体に触らずにSiriに指示する機能「Hey Siri」


iOS 8から「Hey Siri」という機能が加わりました。
iPhone本体に触らなくても「Hey Siri」と声で合図すると、Siriが自動的に起動してくれるのです。

デバイスは電源につながっている必要があります。
iPhone 6sシリーズ以降であれば電源につながっていなくても利用できます。

設定アプリを開いて、「一般」→「Siri」→「Hey Siriを許可」ボタンをオンにします。

「Hey Siri」と声で合図すると、聞き慣れた効果音が聞こえます。



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■■チャプター12 電話アプリの操作


ホーム画面から電話のアプリを開いてみましょう。
一番下の行に注目してください。五つの項目(タブ)が並んでいますが、目的のものを1本指でダブルタップすればそれぞれの画面が表示されます。

「よく使う項目」
連絡先にたくさんの人の情報を登録していると、その中から電話したい人を探すのはたいへんです。頻繁に電話する相手や緊急の連絡先は「よく使う項目」に登録しておくと、すぐに見つけることができます。

「履歴」
発着信の履歴を確認できます。

「連絡先」
アドレス帳です。
登録済みの名前の閲覧や、追加、編集、削除の操作ができます。

「キーパッド」
電話番号を入力して発信することができます。
プッシュホンスタイルの数字キーが表示されます。

「留守番電話」
留守番電話センターに自動的に電話をかけます。
携帯電話会社や契約しているオプションプランによって操作できる内容は変わるかもしれません。


■12-1 電話番号を入力する


ここでは数字の入力の練習を目的に「キーパッド」の画面を開いてみてください。1本指のダブルタップで実行です。

よく見慣れたテンキーが確認できます。番号を入力すると、入力した数字は画面の上部に表示されます。ちょうどテンキーの1から3の上の箇所になります。
もし間違えて数字を入力した場合、それを削除することができます。
入力した数字が表示されている行の右端に「削除」ボタンが現れるので、それを実行すれば直前に入力した数字を消すことができます。

電話を発信するには、テンキー0のボタンの下にある「発信」ボタンを実行します。

では、実際に12345と番号を入力してみましょう。いろんな入力スタイルが選べます。

1. 画面に指をタッチして、画面につけたままの指を滑らせて数字を見つけます。
指を画面から離した後、1本指のダブルタップを行います。

2. 1本指の右スワイプや左スワイプで移動して、数字を見つけます。
目的の数字で1本指のダブルタップをします。

3. 「スプリットタップ」を利用する。
1本指をタッチしたまま滑らせて、目的の数字の場所でその指を止めておきます。もう1本の指で画面をタップします。タップする場所は画面のどこでもかまいません。

4. 入力モードを切り替える
ローターのジェスチャーを利用することで、その他の入力モードを利用することができます。
3種類の方法が用意されています。

ローター操作で「入力モード」と読み上げられたら、画面から指を離します。
次に1本指の上スワイプか下スワイプにより、目的の入力方法の名前が読み上げられたら、画面から指を離します。

「標準入力」モード
先に紹介した1.と2.の方法が標準入力モードです。

「タッチ入力」モード
画面に1本指をタッチしたまま滑らせて、目的の数字の場所で、指を画面から離します。これで数字が入力できます。
数字の位置がわかっていれば、直接その箇所をタッチして指を離せばより早く入力できます

「ダイレクトタッチ入力」モード
フィーチャーフォンの数字ボタンを直接押すように、入力したいキーを1回タップします。これで数字が入力できます。
それぞれのキーの配置がわかっていれば、すばやく入力できる方法です。
ただし、画面に指が接している時間が長いと、数字は入力できません。
また、目的のキーをタップしたつもりでも、指を画面から離す時に横にずれてしまうと、入力はできません。

いずれの入力モードでも、スプリットタップによる数字入力は実行できます。


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■12-2 電話がかかってきた時のジェスチャー


電話がかかってきたことは、どのアプリを使用している時でも、スリープモードに入っていても、着信音かバイブレーションで確認できます。画面には相手の電話番号、連絡先に登録している名前、非通知、公衆電話からという情報が表示されます。応答」ボタンが表示されているので、それを1本指でダブルタップすると通話ができます。しかし、いちいち応答ボタンを実行するのは手間なので、簡単なジェスチャーが用意されています。

●「2本指のダブルタップ」

2本の指で素早く画面をトン・トンと2回たたきます。
これで応答できます。


さて、電話がかかってきても応答したくない時の操作を紹介します。

着信音が鳴っている状態でスリープボタンを1回クリックすると着信音は消音となります。
これは音量ボタンを1回押しても同じです。

スリープボタンを2回すばやくクリックすると留守番電話サービスに転送されます。
これは画面上の「拒否」ボタンを押した時の状態と同じになります。
もし留守番電話サービスを利用していなければ、相手には「電話には応答できません」という内容のメッセージが伝えられます。


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■12-3 通話を終了する時のジェスチャー


受話口を耳に当てている時には、スリープボタンを1回クリックすることで通話は終了となります。

スピーカーフォンの状態では2本指のダブルタップで終了できます。


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■12-4 スピーカーフォンの切り替え


iPhoneには近接センサーが搭載されているので、本体を耳に近付けると通話の音声は受話口から聞こえます。また、本体を耳から離すと自動的にスピーカーから音声が出力されます。

気をつけないといけないのは、近接センサーは手が近づいても反応するということです。スピーカーフォンの状態で通話している途中に受話口に物が近づくと自動的に音声は受話口から聞こえるようになってしまいます。

通話の練習として、受話口に手のひらを近づけたり離したりして、音声がどちらから聞こえるか、どのタイミングで切り替わるかを確かめておくとよいでしょう。


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■12-5 通話中の操作


通話中の画面にはキーパッドが表示されています。
テレホンバンキングなど、通話中にプッシュボタンの数字を押す必要のある場面で利用することができます。
ただし、iPhoneを耳に近づけている時にはキーパッドの数字を確認することができないので、耳から離す必要があります。
スピーカーフォンになっているか、イヤホンマイクを利用している状況で利用できます。

キーパッドの表示されている画面の右下には『戻る」ボタンがあります。
これを実行すると、自分の声を相手に聞かせたくない時に使える消音ボタンや、スピーカーフォンの切り替えボタン、キーパッドの表示ボタンが表示されます。


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■12-6 間違えて電話を発信してしまわないために覚えておくこと


「履歴」や「連絡先」に電話番号や個人名が表示されている場合、その人の情報を表示させることができます。
たとえば先ほどの操作で「12345」という電話番号に発信した場合、「履歴」画面でその発信履歴を確認することができます。
1本指の右スワイプで画面の表示内容を読み上げさせていくと、電話番号の次に「詳細情報」と読み上げられる箇所があります。
ここを1本指のダブルタップで開けば、その番号にカンする情報が表示されるのです。

しかし、「詳細情報」ではなく電話番号の箇所を1本指でダブルタップしてしまうと、直接その番号に発信してしまうことになります。
お気を付け下さい。



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■■チャプター13 文字入力


iPhoneには多言語に対応したオンスクリーン・ソフトウェア・キーボードが用意されています。
好みのものを追加したり、表示しないように設定できます。
日本語環境では、次の四つのキーボードを切り替えて使えるようにしておくと便利でしょう。
半角英字(English Japan)
日本語ローマ字
テンキースタイルの日本語かな
絵文字キーボードです。

iPhoneの初期設定をする時にキーボードの種類を選べます。
また、設定アプリを開いて、「一般」→「キーボード」の中で追加したり削除したりすることができます。


メモアプリを起動して、文字入力の練習をしてみましょう。

ホーム画面の1ページ目に「メモ」という名前のアプリを見つけることができます。
1本指のダブルタップで、これを実行してください。
次の画面で「新規」ボタンを実行します。
新しいメモを作成する画面に変わるので、この画面の中の「テキストフィールド」を実行します。
これで文字を入力する状態になりました。

文字を入力する場所はテキストフィールドや検索フィールドと読み上げされますが、ここに文字を入力するためには、1本指のダブルタップでその場所を開く必要があります。

文字入力できる状態になっていると、画面の下半分にキーボードが現れます。キーボードの種類を変更するには左下端、もしくは左下端から一つ右の箇所に切り替えボタンが表示されています。音声では「次のキーボード」と読み上げられます。
地球儀のアイコンです。


■13-1 半角英字のキーボード


まずは半角英字のキーボードにしてみましょう。もし今表示されているキーボードが別であれば、左下端辺りで「次のキーボード」と読み上げられるボタンを1本指でダブルタップします。ボタンを実行する度にキーボードの種類が変更されて、「日本語ローマ字」、「絵文字」、「日本語かな」、「English Japan」という読み上げが確認できます。
「English Japan」と読み上げられるボタンを実行すると、半角英字を入力するためのキーボードが表示されます。

では適当な文字を入力してみてください。電話番号を入力したのと同じ操作が利用できます。

1. 画面に指をタッチして、画面につけたままの指を滑らせて文字を見つけます。
指を画面から離した後、1本指のダブルタップを行います。


2. 1本指の右スワイプや左スワイプで移動して、文字を見つけます。
目的の文字で1本指のダブルタップをします。


3. 「スプリットタップ」を利用する。
1本指をタッチしたまま滑らせて、目的の文字の場所で、その指を止めておきます。もう1本の指で画面をタップします。タップする場所は画面のどこでもかまいません。


4. 入力モードを切り替える
ローターのジェスチャーを利用することで、その他の入力モードを利用することができます。
3種類の方法が用意されています。

ローター操作で「入力モード」と読み上げられたら、画面から指を離します。
次に1本指の上スワイプか下スワイプにより、目的の入力方法の名前が読み上げられたら、画面から指を離します。

「標準入力」モード
先に紹介した1.と2.の方法が標準入力モードです。

「タッチ入力」モード
画面に1本指をタッチしたまま滑らせて、目的の文字の場所で、指を画面から離します。これで文字が入力できます。
文字の位置がわかっていれば、直接その箇所をタッチして指を離せばより早く入力できます

「ダイレクトタッチ入力」モード
パソコンのキーボードでタイプするように、入力したい文字をダイレクトに1回タップします。これで文字が入力できます。
それぞれのキーの配置がわかっていれば、すばやく入力できる方法です。
ただし、画面に指が接している時間が長いと文字は入力できません。
また、目的のキーをタップしたつもりでも、指を画面から離す時に横にずれてしまうと、入力はできません。

いずれの入力モードでも、スプリットタップによる文字入力は実行できます。


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■13-2 数字を入力するには


画面の左下端に数字切り替えボタンが表示されているので、これを1本指でダブルタップします。「more numbers」と読み上げられるボタンです。
するとアルファベットで表示されていたキーボードは数字と記号に切り替えられます。
ここに見つからない記号を入力したければ「more symbols」ボタンを実行します。

最初のアルファベット文字のキーボードを表示させたいときには「more letters」ボタンを実行します。


タッチ入力モードになっていると数字や記号ボタンはダブルタップする必要はありません。

(注意)
VoiceOverの読み上げ設定で句読点読みの調整が行えます。
もしも句読点を読まない設定にしていると、キーボード上の記号を読み上げないことがあるので気をつけてください。

句読点読みを変更するにはローター操作で「句読点」のカテゴリーに合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプを繰り返すと
「すべての句読点」、「一部の句読点」、「句読点なし」が選択できます。


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■13-3 大文字を入力するには


まずShift(シフト)キーを実行します。
Shiftは選択状態になり、音声読み上げで確認できます。
次に入力される文字は大文字となります。

連続して大文字を入力したい場合は、パソコンと同様にCaps Lockをオンにしておきます。
手順は、Shiftの箇所を1本指でトリプルタップ、素早く3回タップします。
これでShiftは選択状態に鳴り、つづけてアルファベットの大文字を入力できるようになります。

8Caps Lockをオフにしたい時はShiftを実行します。
また、Caps Lockがオンの状態でもスペースやピリオドが入力されたり、数字などその他のキーボードに変更されると、Caps Lockは自動的にオフになります。

もし1本指のトリプルタップでCaps Lockがオンにならない場合は、
設定アプリを開いて、「一般」→「キーボード」と進んで、
「Caps Lockを使用する」がオンになっていることを確認してください。


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■13-4 日本語ローマ字キーボード


次は日本語ローマ字キーボードで漢字を入力してみましょう。
画面の左下端辺りにある「次のキーボード」のボタンを1本指でダブルタップします。
「日本語ローマ字」と読み上げられるボタンを実行すれば、日本語の漢字仮名交じり文を入力できるキーボードが表示されます。

「asa」とでも入力してみてください。
そして、1本指の下スワイプか上スワイプをすることで、変換候補の文字や単語を読み上げます。漢字などは説明読みしてくれます。
目的の候補を1本指でダブルタップすることで文字が確定されます。すべてをひらがなで入力したい時には、右下端の確定ボタンをダブルタップします。

もしも1本指の下スワイプで候補文字が読み上げられない場合は、画面上に表示されている候補文字をタッチしながらの変換を試みてください。
ローターのカテゴリーが「自動テキスト読み上げ」に切り替わっていないことが考えられます。

候補文字が表示されている場所は、画面の真ん中、ちょうどキーボードのqwertyの文字の上の部分です。
この場所にタッチした後で、1本指の上スワイプや下スワイプをすることで、候補文字が切り替わって表示されます。右スワイプでも候補の変更ができます。

(注意)
キーボード右下端のボタンについて、アプリによっては同じキーボードを表示していてもボタンの役割が変わり、「確定」、「改行」、「検索」と読み上げられることがあります。

検索フィールドに文字を入力している場面では、文字が確定されると、右下端のボタンは「確定ボタン」から「検索ボタン」に読み上げが変わります。


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■13-5 日本語かなキーボード


次に日本語かな入力のキーボードを表示させてみましょう。
「次のキーボード 日本語かな」ボタンを実行します。

携帯電話でおなじみのテンキースタイルの入力ができるようになります。
ここではいくつかの方法で入力できるのですが、よく使うと思われるものを説明してみます。ローター操作で「入力モード」を標準入力に合わせておく必要があります。

1. 一般的なテンキー入力
「う」を入力する時、1本指を「あ」の上に置いたままでもう1本の指を3回タップする。


2. フリック入力
●「1本指のダブルタップ&ホールド」

「う」を入力する時、「あ」をダブルタップするのですが、指はタッチしたままにしておきます。すると効果音とともに「あ」の周りを囲むように「いうえお」が表示されます。
9時の方向に「い」、12時の方向に「う」、3時の方向に「え」、6時の方向に「お」です。
タッチしたままの指を「う」の場所にスライドさせてから指を離します。
スライドでなくても、フリックのジェスチャーでその文字を選択できます。

●「1本指の上・下・左・右フリック」

1本指で画面についたホコリを勢いよく跳ね飛ばすようなしぐさです。
上下左右、目的の方向にピッと指を動かします。
画面のどこで実行してもかまいません。
スワイプよりも指が画面に接している時間は短いジェスチャーとなります。

フリック入力は、ローター・カテゴリーの「入力モード」がタッチ入力になっていても行えます。
その場合は1本指のダブルタップ&ホールドではなく、1本指をタッチしたままにしておくと、候補文字が表示されます。


3. ローター操作で入力モードを「ダイレクトタッチ」に切り替えると、フィーチャーフォンのボタンを押すような感覚で文字入力ができます。


濁点や半濁点を入力するキーは、「ま」のすぐ下にあります。
また、文字の種類を英語や数字に変更するには、左端の列の下から2番目のボタンを実行します。
「その他文字」、「その他数字」、「かなプレイン」と順に切り替わります。

削除ボタンは「さ」の右横、
「スペース」は「は」の右横の「空白」と読み上げられるボタンですが、文字の変換中には「次候補」という読み上げに鳴り、候補文字を次々に表示させるための役割を果たします。
「改行」ボタンは「ら」の右横です。


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■13-6 絵文字キーボード


絵文字の入力とその名前を読み上げることができます。
「次のキーボード 絵文字」ボタンを実行します。

画面の最下行にカテゴリーボタンが配置されているので、目的のジャンルを選ぶことができます。
あるいは、3本指の左スワイプと右スワイプでページを切り替えることにより、絵文字の種類を閲覧して選ぶことができます。


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■13-7 音声認識を使っての文字入力


iPhone 4Sから後に発売された製品には、標準で音声入力機能が搭載されています。
半角英字(English Japan)、のキーボードを表示させている時には英語を認識します。
日本語ローマ字、日本語かなのキーボードを表示させている時には日本語を認識します。

1. マイクのアイコンを実行する。
スペースキーの一つ左側の箇所にマイクのアイコン、音声入力ボタンが表示されています。日本語のキーボードでは「音声入力」という読み上げ画、English Japanのキーボードでは「Dictate」という読み上げを確認できます。
音声入力ボタンを1本指でダブルタップすると、「ポン」という合図の音がしますが、その合図の後に話しかけます。入力が終わったら2本指のダブルタップで音声入力モードを終了させます。合図の音とともに音声入力モードが停止して、文字認識の作業に移ります。
しばらくするとテキストフィールドに音声認識された文字が表示されます。


2. 2本指のダブルタップ
文字入力できる状態で2本指のダブルタップをすると、音声入力モードに入ります。
「ポン」という合図の跡に話しかけることができます。入力が終わったら、2本指のダブルタップで音声入力モードを終了させます。
この方法だと、マイクのアイコンを探す手間が省略できます。


気をつけないといけないのは、この音声入力機能が利用できるのはインターネットにつながっているときのみです。携帯電話の通信網かWi-Fi環境で接続しているときに利用できるわけです。もしもインターネットにつながっていなければ、このマイクのアイコン、音声入力ボタンはキーボード上に表示されません。
また、設定アプリを開いて、「一般」→「キーボード」→「音声入力」がオンになっている必要があります。


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■13-8 キーボードの種類を変更する方法


これまでは「次のキーボード」ボタンを実行することでキーボードの種類を変更してきました。
この方法では次々とキーボードを切り替えて表示することができます。
しかし、複数のキーボードを登録していると、目的のものを表示させるまでに時間がかかることがあります。
そんな時は登録しているキーボードの種類をすべて一覧表示させて、その中から選ぶ方法が便利です。

「次のキーボード」の箇所を1本指でダブルタップ&ホールドします。
画面上に登録されているキーボードの全種類が表示されるので、指を画面にタッチしたままドラッグして、目的のキーボードのところで指を離します。そうすることで、キーボードの種類を変更できます。

あるいは、「次のキーボード」の箇所を1本指でダブルタップ&ホールドして画面から指を離します。画面上に登録されているキーボードの全種類が表示されるので、目的のキーボードのところを1本指でダブルタップします。



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■■チャプター14 文字の削除、テキスト編集


テキストフィールドの中では、カーソルを動かすことで目的の文字を削除したり、範囲選択をしてコピー、ペースト、カットなどの操作ができます。

また、テキストが編集状態でなくても、たとえばメールアプリで表示している本文の内容をコピーすることもできます。


■14-1 入力文字の削除や取り消しの操作


テキストフィールド内で文字の取り消しや削除をするには、いくつかの方法があります。

1. 一文字ずつ削除する
QWERTY配列のキーボードでは右端の列、下から2番目が削除、バックスペースボタンになっています。
直前に入力した文字を削除することができます。
日本語仮名キーボードでは「さ」の右横に配置されています。

入力モードによってはこのボタンを実行させる方法が異なります。
・標準入力モードでは、1本指のダブルタップ。
・タッチ入力モードでは、指を削除ボタンから離す。
・ダイレクトタッチ入力モードでは、直接削除ボタンをタップ。
スプリットタップはいずれの入力モードでも利用できます。

この削除ボタンを1本指でダブルタップ&ホールド、つまり1本指でダブルタップして2回目のタップでは指をつけたままにしておくと、画面から指を離すまで削除の操作がつづけられます。
削除ボタンを押し続けるわけです。
カーソルのある位置から先頭の文字までを一気に削除する時に活用できます。


2. 削除したい文字にカーソルを合わせて削除ボタンを実行する
ローター操作で「文字」に合わせます。これにより1本指の上スワイプで左隣の文字へ、下スワイプで右隣の文字へカーソルを移動させることができます。

上スワイプでカーソル移動した場合、読み上げのあった文字のところで削除ボタンを実行すると、削除されるのは左隣の文字になります。
Windowsでのバックスペースキーと同じ働きをします。

下スワイプでカーソル移動をした場合、読み上げのあった文字のところで削除ボタンを実行すると、その文字が削除されます。
Windowsでのデリートキーと同じ働きをします。


3. 「テキストを消去」ボタンを使う。
テキストを入力するフィールドの右横には「テキストを消去」ボタンが表示されています。これをダブルタップするとフィールド内の文字列が全て削除されます。
ただし、すべてのテキスト入力の画面でこのボタンが表示されるわけではありません。


4. iPhone本体をシェークする。
シェークするとは、iPhone本体をゆするように小刻みに動かすことです。
すると、「取り消す入力」の画面が表示されます。
「取り消し」ボタンを実行すれば直前に入力した文字列を消去することができます。
音声入力を試みてその変換結果が期待外れだった時、そんな場面で活用できます。

間違えて「取り消し」ボタンを実行した場合、それをキャンセルすることができます。
再びiPhone本体をシェークすると、取り消した前の状態に戻すかどうかの問い合わせ、「やり直す入力」の画面が表示されます。


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■14-2 文書の先頭と末尾へのカーソル移動


文字を入力するには、検索フィールドやテキストフィールドと読み上げされる項目を、1本指のダブルタップで開く必要があります。

その中に何も文字が書かれていなければ入力位置は先頭にあります。すでに文字が入っていれば、入力位置は末尾か先頭になります。これは音声で確認できます。
「末尾に挿入ポイント」、「先頭に挿入ポイント」と読み上げてくれます。

先頭にある挿入ポイントを文書の末尾に移動させたい場合、再びテキストフィールドの場所を1本指でダブルタップしてください。
文書の先頭や末尾へのカーソル移動はこの操作で実行できます。


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■14-3 1本指の下スワイプか上スワイプによるカーソル移動


テキストフィールド内でも1本指の下スワイプか上スワイプにより、文字、単語、行単位でのカーソル移動ができます。
ローター操作で目的のカテゴリーに合わせてから、1本指の下スワイプか上スワイプを行います。

 文字単位での移動の時には一文字ずつ説明読みをしてくれます。
たとえば下スワイプの操作で右横の文字を読ませた後に、何も操作をせずに待ってみます。
やや遅れてから説明読みを確認することができます。

半角英字の大文字を確認したい場合、ローター操作で「言語」に合わせて英語音声に切り替えてから文字読みさせる必要があります。

(注意)
iOS 9の日本語環境では、VoiceOverは英語音声であっても半角英数の大文字を確認できない不具合が確認されています。


文字単位で移動した時の文字の挿入箇所について説明します。
たとえば半角数字で「1245」とすでに書きこまれています。これを「12345」にしてみましょう。
テキストフィールドを開き、ローター・カテゴリーを「文字」に合わせます。
挿入ポイントが文字列の後ろにある場合は、1本指の上スワイプで「4」と読み上げられる場所に移動します。ここで「3」と入力すると、挿入される場所は「4」の左隣になります。

挿入ポイントが文字列の前にある場合は1本指の下スワイプで「2」と読み上げられる場所に移動します。ここで「3」と入力すると、挿入される場所は「2」の右隣になります。


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■14-4 複数のページにまたがる長文の中でのカーソル移動


たとえばメモアプリで複数のページにまたがるような長文を編集する場合、特定の箇所にカーソルを移動させたい時、文書の先頭や末尾からいちいちカーソルを行単位で動かすのは手間がかかります。

そんな時には移動させたい箇所が含まれたページを表示させてから目的の場所近くにカーソルを移動させることができるので、手間が省けます。

たとえば5ページある文書の3ページ目の箇所に挿入ポイントを合わせたい場合、

1. テキストフィールドのカ所にタッチする。
画面から指を離して、3本指の上スワイプで3ページに移動する。

2. 画面の中央に1本の指でタッチすると表示されている文の内容を読み上げてくれますが、そのまま指を目的の箇所に滑らせていき、画面から指を離します。

3. 1本指でダブルタップすると、カーソルは先ほど指を離した箇所の文頭に移動します。

4. ローターを文字や単語単位での移動に合わせて目的の単語の箇所にカーソルを移動します。


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■14-5 すべてのテキストを選択してコピー&ペースト


文字が入力できる状態ではローター操作で「編集」というカテゴリーが現れます。
ここでは、先ほどのメモアプリの画面でテキストフィールドに入力した文字を、同じメモアプリの中の検索フィールドにコピーする方法を紹介します。

1. メモアプリの新規メモの画面で検索フィールドに文字が入っていることが前提です。そして今は文字入力できる状態であることを確認してください。
画面の下半分にキーボードが表示されていれば文字入力状態です。
もしキーボードが表示されていなければ、テキストフィールドをダブルタップして開いてください。


2. ローター操作で「編集」に合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプを繰り返して「すべてを選択」という読み上げに合わせます。
つづいて1本指でダブルタップします。


3. 1本指の上スワイプか下スワイプを繰り返して「コピー」に合わせます。
つづいて1本指でダブルタップします。
これでフィールド内の文字すべてがクリップボードに記憶されました。


4. メモアプリの中で、検索フィールドが表示されている画面に切り替えます。
画面の上の箇所にある「メモ 戻る」ボタンを実行します。
その箇所へは左スワイプのジェスチャーでも移動できます。
また、スクラブのジェスチャーを行うと、画面がすぐに切り替わります。


5. 検索フィールドを開きます。


6. ローター操作で「編集」に合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプを繰り返して「ペースト」という読み上げに合わせます。
つづいて1本指でダブルタップします。
これで先ほどの文字列が貼り付けられました。


ローター・カテゴリーの「編集」の中にはコピーやペーストの他にも項目が用意されています。
「すぺてを選択」の実行後に「カット」を実行すれば、テキストフィールド内のすべての文字列を削除することができます。

ここではテキストフィールド内のすべての内容をコピーする操作について説明しましたが、一部の文字列を範囲指定してコピーやカットすることもできます。


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■14-6 範囲指定してコピー&ペースト 「テキスト選択」機能を利用する


テキストフィールドの中だけでなく、画面に表示されているメールの本文や、サファリのウェブページの一部を、範囲指定してコピーすることができます。
他のアプリでも画面に表示されている内容を、同じ操作でコピーできる場合があります。

ローター・カテゴリーの「テキスト選択」という機能を利用すれば、比較的容易くテキストの範囲選択をすることができます。

デフォルトではローター操作で「テキスト選択」は現れないようになっているので、設定アプリの中で自分でカテゴリーを追加する必要があります。
設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「ローター」と進んでいきます。
この中ではローター操作で利用できるカテゴリーが一覧表示されていますが、選択状態になっていないと実際のローター操作では出現しません。
「テキスト選択」の箇所を見つけて1本指でダブルタップすることで、選択状態にしておきます。

1. 練習として、コピーしたいメール本文かウェブページを表示させます。


2. VoiceOverカーソルをコピーしたい文字列の先頭に移動します。
目的の文字が読み上げられたら指を離します。


3. ローター操作で「テキスト選択」のカテゴリーに合わせます。
1本指の下スワイプか上スワイプで範囲選択する単位を切り替えることができます。
文字選択、単語選択、行選択、ページ選択、すべてを選択。

ここでは単語選択を試してみます。
1本指の下スワイプで「単語選択」という読み上げが確認できたら、画面から指を離します。


4. 1本指の右スワイプを行うと、右方向に向かって単語が選択状態になります。
文字列が選択状態になりますが、その文字列の読み上げの後に「選択中の」という案内が確認できます。
つづけて1本指の右スワイプを行うと、選択範囲は広がります。

初めは単語単位で選択していて途中で文字単位に切り替えたい場合、1本指で植えスワイプして「文字選択」の状態に切り替えます。
1本指で右スワイプすると、右方向に1文字ずつ選択範囲を広げていくことができます。


5. 選択範囲を狭くするには1本指の左スワイプ。
選択範囲を指定している状態で、目的より多くの文字列を選択してしまった場合、1本指の左スワイプを行います。
文字列の読み上げの後に「選択を解除」という案内が確認できます。


6. 文字列の選択が終われば、ローター操作で「編集」のカテゴリーに合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプで「コピー」に合わせてダブルタップします。
これで選択された文字列がクリップボードにコピーされたことになります。


7. コピー先のテキストフィールドを開きます。
メモアプリなど別のアプリを起動してテキストフィールドを開いてもかまいません。
ローター操作で「編集」に合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプで「ペースト」に合わせてダブルタップします。
これでコピーした内容が貼り付けられました。


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■14-7 範囲選択してコピー&ペースト 「ピンチアウト・ピンチイン」のジェスチャーを利用する


テキストフィールドの中だけでなく、画面に表示されているメールの本文や、サファリのウェブページの一部を、範囲指定してコピーすることができます。
他のアプリでも画面に表示されている内容を、同じ操作でコピーできる場合があります。

●「2本指でのピンチアウト」

2本の指を同時に画面にタッチし、指と指の感覚を広げていきます。
広げていく方向は上下左右、斜めでもかまいません。
たとえば親指と人差し指の腹をくっつけてアルファベットのOの字を作ります。そして2本の指を同時に画面にタッチします。その場所から指と指の間を引き離していき、アルファベットのOからCの字に変えていくイメージをするとよいでしょう。

使用する2本の指はどの指でもかまわないので、たとえば左右の人差し指を使う人もいるようです。
また、2本の指をくっつけたまま画面にタッチしてもよいですし、少し距離を開けてタッチしても大丈夫です。

指と指の間を広げていく仕草では、2本の指それぞれを動かして広げていってもよいですし、1本は固定したまま、もう1本だけ動かすというしぐさでもかまいません。

(注意)
ピンチアウトのジェスチャーが間違えられて、ローター操作だと認識される場合があります。
同時に2本の指を画面にタッチしないとスプリットタップと誤認識される場合もあります。

大切なのは、同時に2本の指で画面をタッチする、そして、タッチしたままの2本の指の距離を広げていくということです。


1. 練習として、コピーしたいメール本文かウェブページを表示させます。


2. VoiceOverカーソルをコピーしたい文字列の先頭に移動します。
目的の文字が読み上げられたら指を離します。


3. 2本の指を同時に画面にタッチします。
画面のどの場所でもかまいません。
タッチするタイミングは、文字の説明読みが終わってからにすると確実に操作できます。


4. 指と指の間を広げていきます。
文字列が選択状態になりますが、その文字列の読み上げの後に「選択中の」という案内が確認できます。
指をどの方向に滑らせても選択される文字列は、VoiceOverカーソルから後ろ方向に向けてです。

選択範囲は文字、単語、行のそれぞれの単位を指定して広げていくことができます。
範囲を指定する前にローター操作で目的のカテゴリーを選んでおきます。
初めは文字単位で選択していて途中で単語単位に切り替えたい場合、一度画面から指を離してローター操作で単語に合わせます。
再びピンチアウトのジェスチャーを行うと、先ほど選択していた文字列の続きから選択範囲を広げていくことができます。


5. 選択範囲を狭くするには
●「ピンチイン」

選択範囲を指定している状態で、目的より多くの文字列を選択してしまった場合、指と指の間を狭くします。
文字列の読み上げの後に「選択を解除」という案内が確認できます。


6. 文字列の選択が終われば2本の指を画面から離します。
次にローター操作で「編集」のカテゴリーに合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプで「コピー」に合わせてダブルタップします。
これで選択された文字列がクリップボードにコピーされたことになります。


7. コピー先のテキストフィールドを開きます。
メモアプリなど別のアプリを起動してテキストフィールドを開いてもかまいません。
ローター操作で「編集」に合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプで「ペースト」に合わせてダブルタップします。
これでコピーした内容が貼り付けられました。


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■14-8 範囲選択してコピー&ペースト 「編集メニュー」を利用する


編集中のテキストフィールド内やメールの本文表示エリアでは、編集オプションのメニューを表示させることができます。
この編集オプションを利用することでもテキストのコピー&ペーストを実行することができます。
VoiceOverがオフの環境と同じような操作方法になります。


1. 練習として、コピーしたいメール本文かウェブページを表示させます。


2. VoiceOverカーソルをコピーしたい文字列の先頭に移動します。
目的の文字が読み上げられたら指を離します。


3. 範囲選択します。
ローター・カテゴリーのテキスト選択か、ピンチアウトのジェスチャーを利用してもかまいません。
好みの方法を試してください。


4. 文字列の選択が終われば、画面のどこでもよいので、1本指でダブルタップ&ホールドします。
指を離すとポコンという効果音が聞こえますが、これは編集オプションが表示された合図です。
指をホールドしていた場所の少し上に横一列のメニュー項目が表示されています。
自動的にメニュー項目の一つにVoiceOverカーソルが移動することもありますが、その場合は1本指の左スワイプか右スワイプで目的の項目を探すことができます。
VoiceOverカーソルが自動的に移動していなければ指を画面につけて滑らせながら見つけてください。

コピーという項目を実行します。
これで選択された文字列がクリップボードにコピーされたことになります。


5. コピー先のテキストフィールドを開きます。
メモアプリなど別のアプリを起動してテキストフィールドを開いてもかまいません。
貼り付けたい箇所で1本指のダブルタップ&ホールドを実行します。
再び編集オプションが表示されます。
ペーストの項目を見つけて実行します。
これでコピーした内容が貼り付けられました。

素早くペーストしたい場合、テキストフィールドの箇所で1本指のダブルタップ&ホールドすると、VoiceOverカーソルはペーストの項目をフォーカスしていることが多いです。
ペーストという読み上げを確認できたら、1本指のダブルタップで実行してやればコピーした内容がテキストフィールド内に貼り付けられます。

ただし、複数のテキストフィールドが表示されている画面では意図しない箇所に貼り付けられてしまうことがあるので、読み上げ操作で確認しておくことをお勧めします。



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■■チャプター15 メールやサファリの本文内の単語を辞書で検索する


画面に表示されているメールの本文や、サファリのウェブページの中の単語を、辞書で調べることができます。
他のアプリでも同じ操作ができる場合もあります。

利用できる辞書の種類は、国語辞典、英和辞典、英英辞典、その他の外国語などです。
辞書のデータはダウンロードする必要があります。
単語を範囲指定してから検索するわけですが、ここでもテキスト選択かピンチアウトのジェスチャーを利用します。

手順としては、
・調べたい単語を範囲選択する。
・ローター操作で「編集」のカテゴリーに合わせる。
・1本指の上スワイプか下スワイプで「辞書」に合わせて、1本指でダブルタップする。
以上です。

ローター操作を使わずに編集オプションを表示させることでも同じことができます。
『■14-8 範囲選択してコピー&ペースト 「編集メニュー」を利用する』
を参照してください。


ここではピンチアウトの操作でテキストを範囲選択し、ローター操作で辞書検索を実行する手順を紹介します。


1. まずコピーしたいメール本分かウェブページを表示させます。


2. VoiceOverカーソルを検索したい単語の先頭に移動します。
目的の文字が読み上げられたら指を離します。


3. 2本の指を同時に画面にタッチします。
画面のどの場所でもかまいません。
タッチするタイミングは、文字の説明読みが終わってからにすると確実に操作できます。


4. 指と指の間を広げていきます。
文字列が選択状態になりますが、その文字列の読み上げの後に「選択中の」という案内が確認できます。
指をどの方向に滑らせても選択される文字列は、VoiceOverカーソルから後ろ方向に向けてです。


5. 文字列の選択が終われば、2本の指を画面から離します。
次にローター操作で「編集」に合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプで「辞書」に合わせてダブルタップします。
これで選択された単語の検索結果が表示されます。
検索結果が見つからない場合は、「定義が見つかりません」という表示になります。

もし辞書データが何もダウンロードされていなければ、検索結果は表示されません。
この画面で「管理」ボタンを実行すると、好みの辞書をダウンロードすることができます。


6. 辞書の検索結果から直前の画面に戻るには、「完了」ボタンか「done」ボタンを実行します。



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■■チャプター16 ホーム画面でのアプリの削除と移動、フォルダ管理


ホーム画面上のアプリは、その配置場所を変更したり削除することができます。
よく使用するアプリは見つけやすい場所に配置しておくと便利です。
ホーム画面を編集モードに切り替えることで、それらの操作を行えます。

●「1本指のダブルタップ&ホールド」

ホーム画面上のアプリの場所で、
1本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきますが、2回目のタップでは指を離さず画面につけた状態にします。
すると、「タ・タ・タン」という効果音の後に「まるまるを移動中」というメッセージが読み上げられます。指を画面から離します。
これでホーム画面は編集モードに切り替わります。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、1本指で目的のアプリのアイコンをタッチしたままにします。長押しするわけです。
そうすると、アイコンがプルプルと震えて表示されます。

編集モードから通常モードに戻すには、ホームボタンをシングルクリックします。


■16-1 アプリを削除する


まず、削除したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドで、ホーム画面を編集モードに切り替えます。

先にホーム画面を編集モードに切り替えてから、目的のアプリにVoiceOverカーソルを合わせる手順でもかまいません。

目的のアプリにVoiceOverカーソルがある状態で、1本指のダブルタップを実行します。これで削除メッセージが表示されます。
「まるまるを削除」という読み上げが確認できます。

1本指の右スワイプや左スワイプの操作で「削除ボタン」に移動して、ダブルタップで決定するとアプリは削除されます。
削除したくなければ「キャンセルボタン」を実行してください。


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■16-2 アプリを移動する


まず、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドで、ホーム画面を編集モードに切り替えます。
指は画面につけたままにしておきます。

先にホーム画面を編集モードに切り替えてから、目的のアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、1本指のダブルタップ&ホールドを実行してもかまいません。
指は画面につけたままにしておきます。

1. 画面につけたままの指をアプリを移動させたい場所に滑らせます。
すると、「3列目の1行目」というように移動先の升目を読み上げてくれます。
希望の場所で指を画面から離します。


さて、ページをまたいでの移動ですが、

2. 指を画面につけたままの状態で、そのまま画面の右端に滑らせていき、しばらく待ちます。
「3ページに移動中」という読み上げが確認できます。
「ヒュン」という効果音がすれば、アプリは次ページに移動したことになります。
「全11ページ中3ページ目」というような読み上げがされるので、どのページに移動したのかを確認できます。

指を離すまではページ移動が連続して行われます。
希望のページ番号が読み上げられたら画面から指を離します。

また、アプリを画面の右端ではなく左端に滑らせていくと前ページに移動させることができます。


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■16-3 フォルダを作成する


インストールしたアプリの数が増えてくると、それを見つけるのに苦労します。また、ホーム画面は15ページまで拡張されますが、それでも表示できないほど多くのアプリをインストールすると、さらに探し出すのはたいへんです。

そんな時には同じジャンルのアプリを、一つのフォルダにまとめてしまえば管理しやすくなります。
フォルダの中には135個のアプリをまとめることができます。
フォルダを開くと一つの画面に9個のアプリが表示されますが、それ以上多くなると、ホーム画面と同じように15ページまで拡張されます。


1. まず、フォルダにまとめたいアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドで、ホーム画面を編集モードに切り替えます。
指は画面につけたままにしておきます。

先にホーム画面を編集モードに切り替えてから、目的のアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、1本指のダブルタップ&ホールドを実行してもかまいません。
指は画面につけたままにしておきます。


2. 画面につけたままの指を滑らせて同じフォルダにまとめたいアプリの上まで移動します。
うまくアイコンが重なれば、「ビヨン ビヨン ビヨン」という効果音と同時に「まるまるの上にドラッグ中」という読み上げがあります。
つづけて「ヒョーン」という効果音の後に「まるまるフォルダを作成中」という読み上げがあります。新しくフォルダが作成されたという案内です。
ここで指を画面から離します。
それぞれのアプリはこのフォルダの中にまとめられました。


3. フォルダ名は自動的に作成されますが、変更は可能です。
フォルダが作成された画面で左スワイプしていくと、一番左端がフォルダ名入力のテキストフィールドになっています。そこを書きかえれば好きな名前で作成できるわけです。
フォルダ名はフォルダ作成時でなくても、いつでも書き変え可能です。


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■16-4 ホーム画面からフォルダの中身を表示する


ホーム画面からフォルダの中を表示するには、アプリを起動するのと同じジェスチャーである1本指のダブルタップを実行します。

フォルダの中から直前のホーム画面に戻るには、ホームボタンのシングルクリックです。


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■16-5 フォルダの削除、フォルダの外へアプリを移動する


フォルダの中のアプリの位置も変更できます。
アプリ移動の操作を利用します。

フォルダを削除するには、フォルダ内のアプリをすべて外に移動します。
中身を空っぽにすると、自動的にフォルダが消えるわけです。

アプリをフォルダの外に移動する場合は、

1. まず、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドで、編集モードに切り替えます。
指は画面につけたままにしておきます。

先に画面を編集モードに切り替えてから、目的のアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、1本指のダブルタップ&ホールドを実行してもかまいません。
指は画面につけたままにしておきます。


2. フォルダの外だろうと思われる場所に指を滑らせます。とりあえず上や下に滑らせてみるとよいでしょう。
「まるまるフォルダの外にあります。閉じるにはそのまましばらく待つか指を離してください」という案内があり、「ヒュン」という効果音があります。
すると、アプリはフォルダの外に移動したことになります。


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■16-6 フォルダ名を変更する


まず、名前を変更したいフォルダにVoiceOverカーソルを合わせます。
そのフォルダの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドで、ホーム画面を編集モードに切り替えます。

先にホーム画面を編集モードに切り替えてから、目的のフォルダにVoiceOverカーソルを合わせる手順でもかまいません。

1本指のダブルタップを実行すると、フォルダ名を変更するためのテキストフィールドが表示されます。
テキストフィールドを開くと、名前が変更できます。



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■■チャプター17 アップスイッチャー、マルチタスク画面からアプリを閉じる操作


一度アプリを起動すると、それらのアプリはアップスイッチャー、マルチタスク画面で確認できるようになっています。
使わないアプリはこの画面から外すことで、アプリの動きを終了させることができます。
それによりバッテリーやメモリの無駄な消耗を防ぐことにつながります。

まずホームボタンのダブルクリックでアップスイッチャーを表示させて、終了させたいアプリの名前を読み上げさせます。三つの方法が利用できます。

1. ●「3本指の上スワイプ」


2. 1本指の上スワイプで、そのアプリを「閉じる」と聞こえたら、1本指のダブルタップ。これはローターが自動的に「アクション」のカテゴリーになるからですが、もしもローター・カテゴリーが変更されていなければ自分でローターの調整をする必要があります。

3. 1本指のダブルタップ&ホールド。次に上スワイプします。


VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、1本指の上スワイプです。



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■■チャプター18 そのほかの便利なジェスチャー


これまでに紹介してきたジェスチャーを使いこなせるようになれば、iPhoneを会的に操作できるようになると思います。
ここからはさらにスムーズに、より便利に使えるジェスチャーや使い方についてを紹介しています。


■18-1 項目に名前をつける「カスタムラベル」


アプリによってはボタン類に名前が付けられていないものがあります。
そんなときにユーザーが好きな名前をつける機能があります。

●「2本指のダブルタップ&ホールド」

名前をつけたい項目にVoiceOverのカーソルを合わせます。次に2本指でダブルタップして、指はそのまま画面にタッチしておきます。「ピョン、ピョン、ピョン」という効果音の後に「要素にラベルを設定」という読み上げがあり、キーボードが表示されます。
文字入力を終えたら画面右下の「完了」ボタンを実行します。「done」と読み上げられているかもしれません。


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■18-2 項目をアルファベット順に並べ替えて表示する「項目セレクタ」


画面にランダムに並んでいるアプリの配置を一時的にアルファベット順に切り替えることができます。

●「2本指のトリプルタップ」

2本指で画面を3回すばやくたたきます。
項目セレクタの画面に切り替わり、項目はアルファベット順に並んで表示されます。

この操作はどのアプリの画面でも実行できます。

たとえばホーム画面でこの操作を実行してアプリを開きたい場合、
目的のアプリを見つけて。
1本指のダブルタップでそのアプリにフォーカスして、
さらに1本指のダブルタップで実行する、
という手順になります。


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■18-3 項目セレクタ状態での検索機能


項目セレクタの画面では検索機能が利用できるので便利です。
画面の上の部分に検索のテキストフィールドが表示されています。ここを1本指でダブルタップして文字入力モードに入ると、画面にキーボードが表示されます。文字入力の後で画面右下の検索ボタンを実行すると、結果が表示されます。

結果を1本指でダブルタップすると、VoiceOverのカーソルはその項目に移動します。メール本文中やウェブページ内で活用できます。


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■18-4 目次索引の利用


連絡先やミュージックのアプリで、名前の一覧を表示させている時などに目次機能が利用できます。
項目セレクタの状態でも利用できます。

画面の右端、上から3分の2の辺りに「目次索引」の調整ができる項目が表示されています。
1本指の下スワイプや上スワイプをすることで、索引別に目的の項目を見つけることができます。
たとえば下スワイプで「ま」にあわせて画面の中央をタッチすると、マ行で始まる項目が閲覧できます。

あるいは、下スワイプで「ま」と読み上げられた後に右スワイプをすると、マ行の最初の項目に移動します。

この操作はローター・カテゴリーの「見出し」移動でも同じことができます。


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222

■18-5 メールや楽曲を素早く削除する


メールアプリでの件名一覧やミュージックアプリでの曲名一覧を表示させている状態では、すぐに目的の項目を削除することができます。
メールアプリで件名が一覧表示されている画面では、削除したいメールの件名にVoiceOverカーソルを合わせて1本指の上スワイプをすると、「削除」という読み上げが確認できます。つづけてダブルタップをするとそのメールはゴミ箱に移動します。
これはローター・カテゴリーが自動的に「アクション」に合わさっているからです。

もし上スワイプで削除という読み上げが確認されない場合は、ローター操作で「アクション」のカテゴリーに合わせる必要があります。

また、「アクション」項目内では「項目を有効にする デフォルトアクション」という選択肢がありますが、この状態でダブルタップをすると通常の1本指ダブルタップをした時の動作となります。たとえば選択されているメールの内容が開いたり、音楽が再生されるわけです。


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■18-6 直前に読み上げた内容をクリップボードにコピーする


直前に読み上げた内容を文字情報としてペーストボードにコピーします。
その内容はメール本文やメモアプリなど、テキストフィールドなどに貼り付けることができます。

●「3本指のクアドラブルタップ」

3本の指で素早く画面をトン・トン・トン・トンと4回叩きます。

テキストの内容を範囲選択してクリップボードにコピーする方法はありますが、シンプルな操作ではありません。
それに比べて、読み上げた内容をクリップボードにコピーするジェスチャーは、とても簡単な操作で、活用する場面も多くあります。
名前や住所、電話番号などのテキストをコピーする時に重宝します。


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■18-7 通知センターを表示する


天気やツイターの返信などのお知らせ情報は、通知センターを表示させることで素早く閲覧することができます。
「今日」ボタン、「通知」ボタンを実行することで、表示される通知の内容は異なります。

●「ステータスバーにタッチしてから3本指で下にスワイプ」

まず画面の上端に表示されているステータスバーにタッチして読み上げさせます。
3本の指を下に向けてスーッと滑らせてからピッと離します。
画面のどこで実行してもかまいません。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、画面の上端から1本指で下にスワイプです。

通知センターの画面を閉じるには、ホームボタンをシングルクリックします。
あるいは、スクラブのジェスチャーも利用できます。


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■18-8 コントロールセンターを表示する


この中ではWi-FiやBluetoothなどの各種オンとオフの切り替え、音楽の再生コントロールなどができます。
設定のメニューを開かなくても、よく使う機能はここで実行できるようになっています。

●「ステータスバーにタッチしてから3本指で上にスワイプ」

まず画面の上端に表示されているステータスバーにタッチして読み上げさせます。
3本の指を上に向けてスーッと滑らせてからピッと離します。
画面のどこで実行してもかまいません。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、画面の下端から1本指で上にスワイプです。

コントロールセンターの画面を閉じるには、ホームボタンをシングルクリックします。
あるいは、スクラブのジェスチャーも利用できます。


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■18-9 画面を縦方向にロックする


さて、iPhoneでは多くの場合アプリの画面を縦と横の表示に自由に切り替えることができます。これはiPhone本体を縦に持った時、横に持った時、自動的に表示形式が切り替わる仕組みになっているからです。

もしも意図せずにiPhoneを傾けてしまい横表示に変わってしまうと、指を動かす方向が変わってしまうので面倒に感じることがあります。そんな時に画面を縦にだけ表示するロック機能は便利です。

コントロールセンターの中で設定することができます。
「向きをロック」の項目オンにします。

(注意)
画面を縦方向にロックしていても、アプリの種類によっては横向きに表示されることがあります。たとえばゲームや動画の視聴アプリなどです。


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■18-10 Spotlight(スポットライト)検索画面の表示


たくさんのアプリをインストールしていて、どこのページに配置していたかわからなくなってしまうことがあります。そんな時にスポットライト機能で検索すれば、結果表示された項目を1本指のダブルタップで直接起動させることができます。
アプリだけでなく、メールや音楽なども検索の対象にできます。

スポットライト検索の画面には2種類あり、クイック検索画面とSiriの検索候補を含む画面です。

Siriの検索広報を含む画面では、周辺の施設や最新のニュースなどを閲覧できるようになっています。

それぞれの項目を検索の対象にするかしないかは、設定アプリを開いて、「一般」→「スポットライト検索」の中で変更できます。


1. クイック検索画面
●「ホーム画面の中で3本指で下にスワイプ」

ホーム画面を表示させている状態で、3本の指を下に向けてスーッと滑らせてからピッと離します。
画面のどこで実行してもかまいませんが、ステータスバーには触れないようにしてください。

気をつけることとしては、ステータスバーにタッチしてからこの操作を行うと、通知センターの表示のジェスチャーとして認識されてしまいます。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、画面の真ん中から1本指で下にスワイプです。


2. Siriの検索候補を含む画面
ホーム画面が1ページ目にある状態で、3本指の右スワイプをすると、Siriの検索候補を含む画面が表示されます。
ドックの上に表示されているページ番号が1ページの時、1本指で下スワイプすると同じ画面が表示されます。

スポットライト検索の画面を閉じるには、ホームボタンをシングルクリックします。
あるいは、スクラブのジェスチャーも利用できます。


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■18-11 「並べ替え」ボタンを操作する


VoiceOverのローターで操作できるカテゴリーをたくさん追加しておくと、それを見つけるのに時間がかかります。そんな時にはカテゴリーの順番を自分の好みに並べ替えておくと便利です。

設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「ローター」の中に入るとカテゴリーの追加だけではなく、その順序を並べ替えることもできます。
「まるまるを並べ替え」ボタンと読み上げられる箇所で次のジェスチャーを実行します。

●「1本指のダブルタップ&ホールド&ドラッグ」

1本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきますが、2回目のタップでは指を離さず画面につけた状態にします。移動したい場所へ指を滑らせていきます。目的の場所で指を離します。


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■18-12 ミュージックアプリ内で便利に使える操作


音楽の再生や一時停止の操作には2本指のダブルタップが利用できます。
ミュージックアプリの他にもラジオや動画の再生アプリでも使用できます。

音量やトラックの位置(再生位置)を変更するには、スライダーを動かしてその数値を調整することができます。
たとえば音量を変更するには、その箇所を読み上げさせてから指を離します。そして、1本指の上スワイプか下スワイプを実行します。
『■18-13 値を調整する』
を参照してください。

トラックの位置の箇所を1本指の上スワイプか下スワイプで調整すると、大きな数値でしか調整することはできません。
小さな数値で動かしたいときには、その箇所を1本指でダブルタップ&ホールドします。画面にタッチしたままの指を右か左に、上か下にドラッグさせると、小さな数値で調整することができます。ドラッグする時には、ゆっくりと、小さな動きで操作すると、より自分の思う値に調整できるでしょう。

音楽を早送りするには「次のトラック」ボタンを1本指でダブルタップ&ホールドします。指を離すまで早送りの操作がつづきます。
巻き戻しは「前のトラック」ボタンを1本指でダブルタップ&ホールドします。


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■18-13 値を調整する


ミュージックアプリで音楽を再生させると、音量やトラックの位置(再生の位置)を変更するための項目が表示されます。スライダーを動かすことで、それぞれの数値を変更できるようになっています。
これらの箇所ではVoiceOverの読み上げ音声を最後までしっかり聞いていると、「調整可能」と教えてくれます。
1本指の上スワイプか下スワイプをすることで、数値を変更することができます。

これはローター・カテゴリーが自動的に「値を調整」に合わさっているからです。
もし上スワイプで音量の数値が変化しない場合は、ローター操作で「値を調整」のカテゴリーに合わせる必要があります。

数値を細かく変更したい時には、その箇所を1本指でダブルタップ&ホールドして、画面にタッチしたまま指を左か右へ、もしくは上か下へドラッグさせます。

値を調整する操作は、他のアプリでも利用できます。
ホーム画面では、「全15ページ中1ページ目」という箇所で実行すると、ページ移動することができます。

「連絡先」の中の「目次索引」と読み上げられる箇所でも利用できます。

サファリでウェブページを閲覧していると、リストの中から特定の項目を選ぶ必要のあるポップアップボタンに遭遇することがあります。
その箇所を実行すると選択肢がリスト表示され、読み上げ音声は「ピッカー項目」と教えてくれます。
ここでも1本指の上スワイプか下スワイプをすることで、項目を選ぶことができます。

たくさんの項目がある場合スワイプ操作を繰り返すのはかなり手間なので、そんな時は1本指のダブルタップ&ホールドしてドラッグするとよいでしょう。

ピッカーの操作をする場面では、操作できる箇所がホームボタンのすぐ上に表示されることが多いです。
適切な値を選んだ後は1本指で左スワイプすると、「完了」ボタンがみつかるので、それを実行しておく必要があります。
あるいは「次へ」ボタンや「前へ」ボタンが表示されているので、その場面に応じたボタンを実行してください。


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■18-14 1本指のダブルタップ&ホールド


標準のジェスチャーでは、1本指で長押しすることに相当します。
様々な場面で、いろんな意味合いで使用できます。

まず、各種メニュー項目を表示させることができます。
また、1本指でダブルタップ&ホールドしておくと、次のジェスチャーを標準のジェスチャーとして認識するように指示するという役割も果たします。

『■■チャプター17 アップスイッチャー、マルチタスク画面からアプリを閉じる操作』
『■18-11 「並べ替え」ボタンを操作する』
『■18-12 ミュージックアプリ内で便利に使える操作』
などでも、このジェスチャーが使われています。


1. アプリによっては、画面をスクロールさせたい時にVoiceOverのジェスチャーでは反応しないことがあります。
そんな画面では、1本指でダブルタップ&ホールドして、そのまま画面にタッチしたままの指を上下左右にスワイプすると、ページが切り替わることがあります。
これは標準ジェスチャーのスクロールの働きをさせることになるからです。


2. ソフトウェアキーボードの「削除」ボタンの箇所を1本指でダブルタップ&ホールドすると、文頭に向かって連続削除を実行できます。


3. ソフトウェアキーボードで、文字入力モードが「標準入力」、あるいは「タッチ入力」になっている時、特定の文字や記号の上で1本指のダブルタップ&ホールドすると、関連した候補文字が表示される場合があります。
指を画面にタッチしたままドラッグして、目的の候補文字のところで指を離すと、その文字が入力されます。
タッチ入力モードの時は、1本指をその特定の文字の上に置いたままにしておくことでも、候補文字が表示されます。


4. ソフトウェアキーボードでキーボードの種類を変更する時、「次のキーボード」の箇所を1本指でダブルタップ&ホールドします。
画面上に登録されているキーボードの全種類が表示されるので、指を画面にタッチしたままドラッグして、目的のキーボードのところで指を離します。そうすることで、キーボードの種類を変更できます。

あるいは、「次のキーボード」の箇所を1本指でダブルタップ&ホールドして画面から指を離します。画面上に登録されているキーボードの全種類が表示されるので、目的のキーボードのところを1本指でダブルタップします。

たくさんのキーボードの種類を登録している場合には、便利な切り替え方法です。


5. メール本文内などで、電話番号やURLがリンクとして認識されている箇所でこのジェスチャーを実行すると、メニュー項目が表示されます。
サファリアプリ内でのイメージの箇所や、写真アプリ内でのタイトルの箇所では、コピーなどのメニューが表示されます。


6. メールやサファリの本文内テキストの箇所でこのジェスチャーを実行すると、編集関連のオプションが表示されます。
たとえば、本文内の文字列をコピーしたい時、ローター操作で「編集」のカテゴリーに合わせてから操作する方法の代わりに活用することができます。
本文内のどこでもよいので、テキストの箇所でこのジェスチャーを実行します。リンクやイメージなどの要素の箇所で実行すると、別のメニューが表示されてしまいますので、注意してください。

効果音が聞こえたら、指を画面から離します。メニューはそのジェスチャーを実行した箇所のすぐ上に表示されています。
しかし、このメニュー項目は見つけにくいと感じるかもしれません。
すぐに編集関連のメニューの名前を読み上げてくれた場合は、左スワイプや右スワイプで移動できますが、常に編集メニューの名前を読み上げてくれるとは限りません。

メール本文中であれば、この操作をした後で、画面の下半分で4本指のシングルタップを行います。
サファリであれば、画面左下の「戻る」ボタンにタッチしてから1本指の左スワイプを行います。
そうすることで、メニュー項目を見つけることが容易くなります。


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■18-15 1本指のトリプルタップ


標準のジェスチャーでは、1本指でダブルタップすることに相当します。
このジェスチャーを利用する機会は少ないかもしれません。

たとえば、
ソフトウェアキーボードでアルファベットの大文字を連続で入力したい場合、CapsLockキーをオンにすることができます。
そのためには、Shiftキーを1本指でトリプルタップします。
CapsLockを解除するには、1本指でダブルタップします。
Windows環境のキーボードのShiftとCapsLockの組み合わせ、これと同じ働きをしてくれるわけです。


通知センターで「通知」(アプリからの通知情報)を表示させている時、「必要のない部分はセクションの消去」という項目を実行して画面から消すことができます。

その項目を1本指でダブルタップすることで、消去するかどうかの確認メッセージを表示してくれます。
確認メッセージを表示させずに一気に削除したい時には、「セクションを消去」の項目を1本指でトリプルタップします。


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■18-16 直前に開いていたアプリに戻る


起動していたアプリから別のアプリを開いた場合、元のアプリを表示させるには二つの方法が選べます。

一つ目はアップスイッチャーを開いて目的のアプリを実行する方法。
二つ目はステータスバーの左端に表示されている目的のアプリ名に「戻る」ボタンを実行する方法です。



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■■チャプター19 読み上げ音声の質と特徴


VoiceOverの音声は、iPhoneを初期設定した時に選んだ言語を元に割り当てられます。日本語環境で使っている場合は、日本語の音声がデフォルトになります。


1. 拡張音声と圧縮音声
始めてVoiceOverをオンにした時の音声は、少し質が落ちるので、聞きにくいかもしれません。これは、データサイズの小さな圧縮ボイスの声で読み上げられているからです。高品質な拡張音声をダウンロードすることができます。


2. 外国語の音声
デフォルトの言語の音声だけではなく、外国語の音声も追加することができるようになっています。どの画面でもローター操作により、目的の言語の音声に切り替えることが可能です。
そうすることで、外国語で書かれたメールやウェブページなどをその言語の音声で読ませたい時に利用できます。
半角英字の大文字と小文字を区別したい時には、言語ローターで英語を指定してから文字単位読みさせることで、その違いを確認することができます。

(注意)
iOS 9の日本語環境では、VoiceOverは英語音声であっても半角英数の大文字を確認できない不具合が確認されています。


3. マルチリンガル機能
もし外国語の音声を追加していない場合でも、VoiceOverは外国語で読み上げる場面があります。
たとえば英語のウェブページを開いた時、そのページの言語属性が英語に指定されていれば、VoiceOverは英語の音声で読み上げます。
それ以外でも、VoiceOverは文字や単語を自動的に外国語の音声で読み上げることがありますが、これはマルチリンガル機能によるものです。自動的に適切だと思われる言語の音声で読み上げてくれているわけです。


4. マルチリンガル機能を停止
このマルチリンガル機能による読み上げをさせたくない場合は、言語ローターで特定の言語を選びます。
たとえば日本語を指定すると、すべての内容を日本語だけで読み上げてくれるようになります。


読み上げ音声の言語を切り替えるにはローター操作を利用します。
言語を選べる上体になっていれば、ローター・カテゴリーの中に「言語」が現れるので、ローターのジェスチャー操作でその項目に合わせます。
1本指の上スワイプか下スワイプで目的の言語を選びます。


■19-1 高品質な日本語音声をダウンロードする


設定アプリを開いて「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「スピーチ」の中に入ります。

「声 デフォルト ボタン」という読み上げが確認できれば、デフォルトの音声は圧縮音声になっています。
「声 高品質 ボタン」という読み上げが確認できれば、デフォルトの音声は高品質になっています。

そのボタンを実行すると、複数のTTS(テキスト読み上げ合成音声エンジン)の名前が一覧表示されます。
音声データがまだダウンロードされていなければ、そのTTSを選ぶと同時にダウンロードが始まります。
ただし、電源ケーブルに刺した状態、Wi-Fi接続していないとダウンロードされないかもしれません。


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■19-2 外国語の音声を追加する


設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「スピーチ」の中に入ります。
「新しい言語を追加」ボタンを実行して、一覧から選びます。
ここで追加した言語の音声を利用できるようになります。

ここでは日本語を追加しておくことをお勧めします。
VoiceOverはマルチリンガル機能により、日本語の文書を誤認識して中国語などで読み上げてしまうことがあります。
それを防ぐためにもローター・カテゴリーの「言語」の中に日本語を追加しておき、誤認識する場面では日本語だけで読み上げさせるようにした方が都合がよいわけです。

読み上げ言語が追加されるとその名前と「詳細情報」という項目が表示されます。

「詳細情報 日本語」と読み上げられる項目を実行してください。
この中でも音声の種類が選べます。
また、この画面ではこの音声独自の読み上げ速度を指定できます。



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■■チャプター20 VoiceOverとは別の音声読み上げ機能「スピーチ」について


iOS 8になってからアクセシビリティの一覧には「スピーチ」という項目が加わりました。
VoiceOverがオフの環境でも、画面の内容を音声読み上げさせる時に利用できます。

普段VoiceOverを使用していない弱視の人、目が付かれやすい人、耳から入る情報の方が処理しやすい人など、そんな人が利用するとかなり便利な機能です。
たとえば、Kindleの本を読み上げさせれば、活字の本がオーディオブックに早変わりしてくれます。

また、VoiceOverがオンの状態でも利用することができます。
普段VoiceOverを利用している人にとっても、VoiceOverによる読み上げとこのスピーチ機能による読み上げを使い分けると便利に感じる場面はありそうです。

たとえばVoiceOverのジェスチャーでWEBページの内容を連続読みさせている時、途中で間違えて指が画面に触れてしまうと、読み上げは止まってしまいます。あるいは、VoiceOverカーソルが変な箇所をフォーカスしてしまいます。

スピーチ機能の連続読みでは、画面に間違えてタッチしてしまっても、そのまま読み上げが続きます。
オーディオコンテンツを再生しているような感じです。
VoiceOverがオンの環境では、一時停止と再生の操作には、2本指のダブルタップが利用できます。


■20-1 スピーチの設定画面


設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「スピーチ」と進んでメニューを表示させます。


1. 「選択項目の読み上げ」
テキストをドラッグの操作で範囲選択すると、編集オプションの中に「読み上げ」が表示されます。それを実行することでその部分の読み上げが行われます。
発音のわからない単語を読み上げさせるのに活用できます。

VoiceOverがオンの状態では、テキスト選択やピンチアウトとピンチインのジェスチャーで範囲選択をした後に1本指のダブルタップ&ホールドをすることで編集オプションが表示されます。


2. 「画面の読み上げ」
画面全体を読み上げさせることができます。
画面の最上部から下に向かって、2本指で下スワイプします。

VoiceOverがオンの状態では、ステータスバーにタッチした後で2本指の下スワイプとなります。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、画面の最上部から2本指で下スワイプです。
最初にステータスバーにタッチする必要はありません。

ステータスバーが表示されていないアプリの画面では、VoiceOverがオンの環境では、スピーチによる読み上げを実行できません。
しかし、VoiceOverをオフにするとステータスバーにタッチする必要はないので、スピーチによる読み上げを実行できるようになります。
たとえばKindleアプリなどで活用できます。


3. 「内容を強調表示」
読み上げている箇所のテキストを強調表示してくれます。
音声で聴きながら、どの箇所を読み上げているのか目で確認したい時に便利です。


4. 「自動テキスト読み上げ」
自動修正および自動大文字入力を、自動的に読み上げるようですが、筆者はこの動作を確認できていません。


5. 「読み上げ速度」
デフォルト言語の音声の読み上げ速度を指定します。
メニュー表示の言語を日本語にしている場合、日本語がデフォルト音声となります。
その他の外国語の音声については、読み上げ速度を個別に調整できます。


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■20-2 音声の種類の変更と外国語音声の読み上げ速度について


スピーチの設定の中には「声」という項目が用意されています。
この項目では各言語の音声の種類と、それぞれの読み上げ速度を個別に指定することができます。
声の種類は、VoiceOverで使用されているiOS内蔵のTTS(テキスト読み上げ合成音声エンジン)と同じです。

「日本語」の箇所を実行してみましょう。
TTSが複数用意されています。
デフォルト音声とは圧縮ボイスになり、データ量が少なく、音質はやや低くなります。
拡張音声は高品質な音声で、ダウンロードが必要になり、Wi-Fi環境でなければ入手できないかもしれません。

一つ前の画面に戻って他の言語の中を確認してみましょう。
たとえばイタリア五の中を覗いてみます。
デフォルトや拡張を選ぶ項目に加えて、読み上げ速度を調整する箇所があります。
iOSのメニュー言語がイタリア語ではないので、読み上げ速度はここで指定するようになっているわけです。


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■20-3 画面全体の読み上げと読み上げバーについて


読み上げさせたい画面が表示されている状態で、画面の一番上から下に向かって2本指の下スワイプを行います。
このジェスチャーにより読み上げが始まります。
読み上げる内容が見つからない場合には、読み上げが開始されません。

VoiceOverがオンの状態では、ステータスバーにタッチした後で2本指の下スワイプのジェスチャーとなります。

画面の上部には読み上げバーが表示されます。
1段目には、
「読み上げバーをしまう」、「アプリの名前」、「中止」

2段目には、
「読み上げ速度を下げる」、「巻き戻し」、「一時停止」、「早送り」、「読み上げ速度を上げる」
これらのボタンが表示されています。

Safariなどでウェブページを閲覧している場合、ページ数の多い記事を音声で聴くのに活用できます。
ページの途中から連続読みさせることもできます。

標準のメールアプリで本文を読み上げさせる場合、どの位置でこの読み上げ操作を行っても、その本文の最初から読み上げが始まります。
途中の箇所からの連続読みには対応していないようです。

読み上げ中に画面を間違えてタッチしてしまっても、連続読みはそのまま継続されます。


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■20-4 マルチリンガル機能


読み上げしている途中に外国語が入っていれば、スピーチの音声はその言語の音声に自動的に切り替わることがあります。
これはマルチリンガル機能によるものです。

外国語の文章をネイティブの発音で聴きたい人には便利な機能です。

ただし、日本語で書かれているにもかかわらず、間違えて中国語などで発音される場面もあります。

VoiceOverの機能には読み上げ言語を一つだけに固定することでマルチリンガル機能を働かせないようにできますが、スピーチの機能ではその設定はできません。



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■■チャプター21 手書き入力について


iOS 7からは手書き入力という機能が加わりました。
画面に表示されているキーボード上の文字を選ぶ必要はないので、慣れればストレス無く文字入力できる可能性があります。

ただし、2016年8月現在、日本語の言語環境では実用的には使えません。

対応している言語環境では、テキストフィールド内での文字入力以外でも、次のような場面で活用することができます。

言語環境が英語の場合、

1. パスコード入力を含めたテキストフィールドで、手書き入力に対応したアルファベット文字の大文字、小文字、数字、句読点が入力できます。

2. ホーム画面でアルファベットを入力すると、その文字から始まるアプリだけを表示して、ジェスチャー操作で移動できます。

3. サファリでウェブページを表示している画面では、用意されている文字を入力すると、特定の要素の箇所だけをジェスチャー操作で移動できます。
たとえば、「l」はリンク、「b」はボタンです。


iOSの言語環境を英語に切り替えて試したい人は、次の手順を行ってください。
たとえば、アメリカ英語の環境に変更する場合、
「設定 Setting」アプリを開いて、「一般 General」→「言語環境 International」と進みます。
この中の「言語 Language」を「English」に、「書式 Region Format」を「アメリカ合衆国 United States」に変更します。
言語環境の切り替えには少し時間がかかります。

日本語環境に切り替えたいときには、上記の手順の中で、「Japanese 日本語」を選んでください。


■21-1 手書き入力をするための準備と注意点


手書き入力を使ってみたい人は、VoiceOverのローター・カテゴリーに「手書き Handwriting」を追加します。
手書き入力ができる場面では、ローター・カテゴリーの中に「手書き Handwriting」が現れます。
そのカテゴリーに合わせると実際に手書き入力することができます。

ただし、手書き入力できる状態では、VoiceOverの一般的なジェスチャーが利用できません。一般的なVoiceOverのジェスチャーを使いたい時には、ローター操作で「手書き Handwriting」以外のカテゴリーに合わせる必要があります。
あるいはスクラブのジェスチャーを利用してモードを切り替えます。



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■21-2 手書き入力モードで利用できるジェスチャー


ローター操作で「手書きHandwriting」のカテゴリーに合わせると、文字や数字を入力できるだけでなく、専用のジェスチャーが利用できます。

VoiceOverの操作練習の画面では、手書き入力で利用可能なジェスチャーを練習することができます。
設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「VoiceOverの操作練習」と進みます。

VoiceOverの操作練習の画面では、最上部に「一般」、「手書き」、「点字」の切り替えボタンが用意されています。
ここを選択状態にすることで、それぞれのジェスチャーを練習することができるようになっています。

手書きジェスチャーの練習を終えたら、「一般」ボタンを実行しておくことをお勧めします。

ここで「手書き」を選んだままにしておくと、4本指のダブルタップでジェスチャー練習モードに入った時、「手書き」のジェスチャーだけが練習できる状態です。
練習モードから抜け出すには4本指のダブルタップは利用できないので、スクラブのジェスチャーを実行する必要があります。


1. 3本指の上スワイプ、もしくは3本指の下スワイプ
入力できる文字の種類を切り替えます。
英語の場合だと、「Lowercase 小文字」、「Uppercase 大文字」、「Numbers 数字」、「Punctuation 句読点」の4種類です。
文字の種類を指定してから、手書き入力を始めるわけです。
入力した文字が認識されると、その文字を読み上げてくれます。


2. 2本指の左スワイプ
最後に入力した文字を削除します。
キーボードのバックスペースキーと同じ働きです。


3. 2本指の右スワイプ
空白を挿入。


4. 3本指の右スワイプ
リターンキーを押します。


5. 2本指の上スワイプ、もしくは2本指の下スワイプ
テキストフィールド内で文字を入力している時などは、もし認識された文字が自分が意図した文字と違う場合、このジェスチャー操作により、別の文字に置き換えることができます。

また、サファリでウェブページを閲覧中には、特定の文字を入力後、このジェスチャーにより、その文字に割り当てられた要素に移動します。たとえば「l」の文字を入力後だと、リンクの要素だけを移動することができます。
ホーム画面では、文字入力後にその文字から始まる名前のアプリだけが絞込み表示されますが、このジェスチャーにより、それらのアプリに移動できます。



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■■チャプター22 点字画面入力


iOS 8からは点字画面入力という機能が加わりました。
六つの点で構成されている点字の特長を生かし、6本の指でタッチして文字入力を行おうという機能です。
画面に表示されているキーボード上の文字を選ぶ必要はないので、慣れればストレス無くスピーディーに文字入力できる可能性があります。

ただし、2016年8月現在、日本語の文字入力においては実用的には使えません。
英語の文字入力においては実用レベルで使えます。

文字入力の場面で表示されているオンスクリーンキーボードの種類が日本語になっていれば、点字画面入力で日本語ひらがなをタイプすることができます。

また、iPhoneでは、6点の同時入力は認識しません。
同時に認識する指の数は5本までのようです。
日本語点字の6点をすべて必要とする「め」の文字を入力する場合は、同時にタップするのではなく、少しタイミングをずらす必要があります。

iPadでは、6点の同時入力ができます。

テキストフィールド内での文字入力以外でも、次のような場面で活用することができます。

1. パスコード入力を含めたテキストフィールドで、点字画面入力に対応した文字、数字、記号を入力できます。
(日本語環境でも可)

2. ホーム画面で文字を入力すると、その文字から始まるアプリ名だけを表示して、1本指の上か下スワイプで移動できます。
(日本語環境でも可)

3. サファリなどでウェブページを表示している画面では、用意されている文字を入力すると、特定の要素の箇所だけを1本指の上か下スワイプで移動できます。
たとえば、「l」はリンク、「b」はボタンです。
(日本語環境では不可)


■22-1 点字画面入力をするための準備と注意点


点字画面入力を使ってみたい人は、VoiceOverのローター・カテゴリーに「点字画面入力 Braille Screen Input」を追加します。
点字画面入力ができる場面では、ローター操作で「点字画面入力」が選べます。
そのカテゴリーに合わせると、実際に点字の入力方式で文字入力ができます。

ただし、点字画面入力できる状態では、VoiceOverの一般的なジェスチャーが利用できません。一般的なVoiceOverのジェスチャーを使いたい時には、ローター操作で「点字画面入力」以外のカテゴリーに合わせる必要があります。
あるいはスクラブのジェスチャーを利用してモードを切り替えます。


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■22-2 ホールドモードとテーブルモード、iPhoneの持ち方について


iPhoneで点字画面入力の状態にすると、横向き表示の画面に切り替わります。そして、二つのスタイルで点字入力することができます。
机の上に置く場合はテーブルモード。
写真撮影のように両手で抱えて持つ場合はホールドモードです。

画面サイズの小さなiPhoneで点字入力をする場合、ホールドモードが都合よいかもしれません。
両手の親指と小指でiPhone本体を持ち、残りの6本の指で点字入力します。
パーキンスブレーラーのように指を横にそろえるのではなく、縦に配置します。

昔の点字の達人は点字の本を読む時に、お腹に背表紙を宛てて本を縦に持って読んでいたそうです。
iPhoneをお腹に宛ててホールドすると、安定した点字入力ができそうです。

iPadではテーブルモードにすると、パーキンスブレーラーのように指を横に配置して入力することができます。


さて、持ち方を決めたら、今度は点の位置を調整します。
調整した点の位置を頭に入れて、文字入力するわけです。

ホールドモードの場合、まずは右側の指3本を同時にタップして、すぐさま左側の指3本で同時にタップします。
テーブルモードの場合は、左側の指3本でタップしてから、すぐさま右側の指3本でタップします。

点の調整が正常に行われたら、
「点の位置を調整しました」という読み上げを確認できます。

ホールドモードの場合、
1の点が左手人差し指。
2の点が左手中指。
3の点が左手薬指。
4の点が右手人差し指。
5の点が右手中指。
6の点が右手薬指。


テーブルモードの場合、
1の点が右手人差し指。
2の点が右手中指。
3の点が右手薬指。
4の点が左手人差し指。
5の点が左手中指。
6の点が左手薬指。


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■22-3 点字画面入力モードで利用できるジェスチャー


ローター操作で「点字画面入力 Braille Screen Input」の項目に合わせると、文字や数字を入力できるだけでなく、専用のジェスチャーが利用できます。

VoiceOverの操作練習の画面では、点字画面入力で利用可能なジェスチャーを練習することができます。
設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「VoiceOverの操作練習」と進みます。

VoiceOverの操作練習の画面では、最上部に「一般」、「手書き」、「点字」の切り替えボタンが用意されています。
ここを選択状態にすることで、それぞれのジェスチャーを練習することができるようになっています。

点字画面入力ジェスチャーの練習を終えたら、「一般」ボタンを実行しておくことをお勧めします。

ここで「点字」を選んだままにしておくと、4本指のダブルタップでジェスチャー練習モードに入った時、「点字」のジェスチャーだけが練習できる状態です。
練習モードから抜け出すには4本指のダブルタップは利用できないので、スクラブのジェスチャーを実行する必要があります。


1. 3本指の右スワイプ、もしくは3本指の左スワイプ
入力方式を6点式と2級英語点字に切り替えます。
6点式の場合、文字入力と同時にその文字が読み上げられます。
2級英語点字の場合、たとえば「p」を入力した後に1本指の右スワイプを行うと、「people」とスペースが入力されます。
この時は「p」という文字入力の際には音声読み上げはなく、1本指の右スワイプをした後で「people」が読み上げられます。

2. 1本指の右スワイプ
スペースを挿入します。

3. 1本指の左スワイプ
最後に入力した文字を削除します。
キーボードのバックスペースキーと同じ働きです。

4. 2本指の右スワイプ
改行、もしくはリターンキーの実行。
ホーム画面では、アプリを実行します。

5. 2本指の下スワイプ
2級英語点字を入力する状態では、文字をタイプした後にこのジェスチャーを行うと、フルスペルに訳してくれます。
たとえば「p」をタイプした後で2本指の下スワイプを行うと、「people」と訳します。
この時は「p」という文字入力の際には音声読み上げはなく、2本指の右スワイプをした後で「people」が読み上げられます。スペースキーを入れたくない時に使うと便利でしょう。

6. 1本指の上スワイプ、もしくは1本指の下スワイプ
テキストフィールド内で文字を入力している時は、スペル候補を選択します。
ホーム画面では、アプリ間を移動します。文字入力すると、その文字で始まるアプリだけを絞込み表示させて移動できます。
ウェブ上では、要素間を移動します。たとえば「l」の文字を入力後だと、リンクの要素だけを移動することができます。



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■■チャプター23 読み上げ操作をしていく上でのヒント


VoiceOverにはたくさんのジェスチャーが用意されています。
それらのジェスチャーはどの場面で使えばよいのか、こんな時には何が実行できるのか、すぐに頭には浮かんでこないものです。

そんな時にはVoiceOverの読み上げを最後まで聴いてみてください。
ボタンやテキストの内容を読み上げた後に、この状態ではどんなジェスチャーが実行できるかなどをヒントとして案内してくれます。

ヒント読みはオフにすることもできますが、慣れないうちはヒント読みをオンにして、読み上げ音声を最後まで聞くことをお勧めします。

ウェブページの中では項目名の後に「訪問済みリンク」や「ボタン」など、どんな操作が実行できるのかを推測できるような案内もあります。


効果音も工夫されています。
右スワイプで項目を移動するとき、ページを移動するとき、そのほかにも項目を一つのフォルダにまとめたり削除したりするときなど、それぞれに効果音が割り当てられています。文字入力の場面で文字が確定されたかどうかも、効果音を聞き分けることで確認できます。


また、ある程度使い続けていくと、アプリのレイアウトが予想できるようになります。
そして、普段よく使うアプリのレイアウトを覚えておくことでも、ストレスのない操作ができるようになります。


ジェスチャー操作がうまくいかない原因として、自分では1本指で操作しているつもりなのに、無意識に他の指や手のひらなど、他の部分が画面に当たって2本指や3本指のジェスチャーとして誤認識されてしまうこともあります。
操作しない指や手のひらは画面からしっかり離しておくことが必要です。


ダブルタップがうまく認識されない原因として、
タップする早さが遅すぎる、
画面に接触している時間が長すぎる、
などが考えられます。

操作がうまくいかない時は、自分の手のひらをiPhoneの画面に見立てて、もう片方の手の指でジェスチャー練習してみるのはよい方法かもしれません。


アプリによってはVoiceOver操作で使えないものもあります。そのような場合は一度ホームボタンのトリプルクリックでVoiceOverをオフにしてから画面に1本指でタッチしてみます。つづいてVoiceOverをオンにすると画面の内容が変化して操作可能になっていることがたまにあります。


ジェスチャーのダブルタップを認識する時間を調整することができます。
もし素早くダブルタップすることが苦手な人は変更してみるとよいでしょう。
設定アプリを開いて「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「ダブルタップのタイムアウト」の中に入ります。
「増やす」ボタンと「減らす」ボタンを実行することで調整できます。


ホームボタンのクリック感覚を調整することができます。
ホームボタンのダブルクリックやトリプルクリックがうまくいかない場合に試してみるとよいでしょう。
設定アプリを開いて「一般」→「アクセシビリティ」→「ホームボタン」の中に入ります。
「デフォルト」、「遅く」、「最も遅く」の3段階の中から指定できます。



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■■チャプター24 画面のズーム、白黒反転


アクセシビリティの項目の中に「ズーム」があります。これはどのアプリを開いている時でも画面の拡大操作ができるので、弱視の人にとっては便利な機能です。iOS 6になってVoiceOverとズームの機能がいっしょに使えるようになりました。
設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「ズーム機能」の中に入ります。
「ズーム機能」をの項目オンにします。

ズーム領域は選べるようになっており、画面全体を拡大させる場合はフルスクリーン、一部の画面を拡大させたい場合はウインドーズームを指定しておきます。

コントローラを表示させておくと、3D Touch機能が搭載されたiPhoneでは、画面上のコントローラを3D Touchで押し込むことにより、その部分が拡大されます。
そのコントローラを押し込んだままドラッグさせるとズームウインドーを移動できます。

ズーム機能 - iPhone
http://help.apple.com/iphone/9/#/iph3e2e367e


ズーム機能で使用するジェスチャーは次の三つです。

1. ●「3本指のダブルタップ」

3本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきます。
これでズームのオン・オフが切り替わります。
しかし、音声での読み上げがないため、ズームがオンになっているのかどうかは耳で確認することはできません。


もしズームがオンになっていないと、以下の二つの操作はできません。

2. ●「3本指のダブルタップ&ホールド&ドラッグ」

3本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきますが、2回目のタップでは指を離さず画面につけた状態にします。
そこから上に指を滑らせていくと拡大率が上がります。
指を下に滑らせると拡大率は下がります。
ここでも音声の案内はありません。
この操作で拡大率が切り替わらない場合、ズームモードがオフになっているかもしれません。1.の操作を繰り返してみてください。


3. 3本指のドラッグ
3本指を同時に画面にタッチして、上下左右に指を滑らせます。拡大範囲が切り替わります。

ズームモードをオフにすると通常の文字サイズで表示されます。一度設定した倍率は記憶されているので、再びズームモードをオンにするとその大きさで表示されます。


■24-1 VoiceOverとズームを併用する時の注意点


VoiceOverとズームの機能を同時に使用していると、一部のジェスチャー操作が異なります。

音声読み上げのオンとオフの切り替えは、3本指のトリプルタップになります。

スクリーンカーテンのオンとオフの切り替えは、3本指の4回タップになります。


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■24-2 標準ジェスチャーによる拡大操作


すべてのアプリで使用できるわけではないですが、写真や地図を表示している時に目的の部分を拡大します。VoiceOverがオフの時に実行できます。

●「ピンチアウト」

2本の指を同時に拡大したい画面の場所にタッチします。そして、指と指の間を離していきます。
たとえば、アルファベットのOからCへ変化させていくイメージです。
これによりその部分が拡大されます。

●「ピンチイン」

先ほどと逆の操作です。CからOへ、指をくっつけるように近づけていくと拡大率が下がります。

たとえばマップで地図を表示している時、このピンチアウトのジェスチャーでは文字は拡大されないようです。

アクセシビリティのズーム機能を利用すると文字を大きくできます。


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■24-3 白黒反転


iOSでは、画面の白黒表示、色反転をすることができます。

設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」の中に入り、
「グレイスケール」をオンにします。
これにより、画面は白黒表示に切り替わります。

設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」の中に入り、
「色を反転」をオンにします。
これにより、画面の表示色が反転されます。



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■■チャプター25 カメラを使ってみよう


iPhoneやiPadではカメラによる写真とビデオの撮影ができます。
本体の背面と前面にレンズが配置されており、背面カメラはiSightカメラと呼ばれ、前面カメラはFaceTimeカメラと呼ばれています。

背面のカメラは画素数が高いのできれいな写真を記録できます。
前面のカメラでは自分撮り(セルフィー)やビデオ通話などに活用できます。


ホーム画面からカメラを起動してみましょう。
最初にカメラアプリを起動すると、位置情報を許可するかどうかの問い合わせが表示されます。どちらかを選ぶと先に進めます。

写真とビデオを切り替えることができます。
画面の下側でホームボタンの2センチほど上に「カメラモード」と読み上げられる箇所があります。この箇所で1本指の上下スワイプをすることにより、カメラのモードを切り替えることができます。


■25-1 写真を撮影する操作


いくつかの方法が用意されています。

1. 撮影ボタンのダブルタップ
ホームボタンの上の箇所に「写真を撮影」ボタン、もしくは「ビデオを録画」ボタンが表示されているので、これを1本指でダブルタップします。
ビデオ録画のモードでは録画が始まり、もう一度同じボタンをダブルタップすることで録画が停止します。
また、写真モードでは、「写真を撮影」ボタンを1本指でダブルタップ&ホールドすると、その間は連射状態になります。


2. 2本指のダブルタップ
画面のどこで実行してもかまいません。写真モードの時はシャッターが切られます。
ビデオ録画のモードでは録画が始まり、もう一度2本指でダブルタップすることで録画が停止します。
ビデオ録画の開始時には「ピン」という合図が1回鳴ります。録画の終了時にはその合図が2回鳴ります。


3. 音量ボタンのクリック
音量ボタンをクリックすることでも撮影ができます。
プラスでもマイナスでもどちらのボタンでもかまいません。
ビデオ録画のモードでは録画が始まり、もう一度音量ボタンをクリックすることで録画が停止します。
また、写真モードでは、音量ボタンを押し続けていると、その間は連射状態になります。


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■25-2 手ブレを防ぐ方法


タップ操作をすると本体が揺れてしまい、きれいな写真が取れない場合があります。
付属のイヤホンマイクをつなぐと、音量ボタンが撮影ボタンの役割をしてくれるので、iPhone本体から手を離したまま写真撮影ができます。


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■25-3 オートフォーカスと顔認識機能


撮影したい被写体にカメラをしばらく向けておくと、オートフォーカスという読み上げがあります。自動的にピンとが調整されたということです。
また、被写体に人物の顔が含まれている場合は、その人数や画面の中での顔の位置を読み上げてくれます。

背面カメラと前面カメラの切り替えやフラッシュのオン、オフ、自動の設定もカメラのアプリの画面上で実行できます。

LEDフラッシュ機能が搭載されているのはiPhone 4以降のiPhoneと、2012年10月に発売された第五世代のiPod touch以降です。(2015年12月現在)
iPadでLEDフラッシュが搭載されたのは、2025年3月に発売されたiPad Pro 9.7インチモデルからです。


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■25-4 カメラアプリをすぐに起動するには


カメラのアプリはホーム画面から開く以外に、スリープモードの画面からもすぐに起動できます。

ロック解除ボタンを表示させた状態で右下を確認すると「カメラを開く」というボタンが見つかります。そのボタンを1本指でダブルタップするとカメラアプリが起動します。

また、Siriを起動して「カメラ」と声で支持してもカメラアプリが起動します。
コントロールセンターの中からもカメラを開くことができます。


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■25-5 スクリーンショットを撮影する


表示している画面を写真として記録することができます。
スクリーンカーテンをオフにする必要があります。

●「スリープボタンとホームボタンの同時押し」

スリープボタンとホームボタンを同時に短く押します。
先に一方のボタンを押してからすぐにもう一方のボタンを押してもかまいません。二つのボタンを長く押し続けるとiPhone本体の再起動操作に変わるので気をつけてください。
シャッター音が聞こえるので撮影されたことが確認できます。

記録された画像はカメラロールに追加されます。



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■■チャプター26 3D Touch


iPhone 6sとiPhone 6s Plusには画面を押し込んで操作できる3D Touchの機能が搭載されています。

アプリを起動しなくてもプレビュー画面を覗き見ることのできるPeekや、目的の操作をすぐに開くことのできるPopの動作を実行できます。

画面に軽くタッチしている1本の指を、画面の中に軽く押し込むような仕草です。
2段階の押し込みを感知します。
たとえば、砂の表面に指を置き、軽く押し込んで表面を凹ませる。2段階目は、そこからさらに凹ませる。そんな感じの仕草となります。

3D Touch - iPhone
http://help.apple.com/iphone/9/#/iphcc8f419db


手間をかけないで機能を実行するために、3D Touchによるクイックアクションが用意されているアプリもあります。

たとえばカメラアプリでは、3D Touchによりメニューを表示してくれますが、自分撮りをするために「セルフィーを撮る」という選択肢が表示されます。


また、ホーム画面でも他のアプリが起動している画面の中でも、画面の左端で3D Touchを行うと、アップスイッチャーの画面が表示されます。
ホームボタンのダブルクリックの代わりに活用できます。


3D touchのオン・オフ切り替えや感度の変更をすることができます。
設定アプリを開いて、「一般」→「アクセシビリティ」→「3D Touch」の中で変更できます。



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■■チャプター27 VoiceOver機能とiPhone本体の再起動操作について


いろいろなアプリを実行していると、iPhoneの動きが遅くなってしまうことがあります。また、VoiceOverの反応が遅くなることもあります。
そんな時にはVoiceOver機能の再起動、あるいはiPhone本体の再起動が有効な解決方法となります。

ただし、再起動された後は最初のホーム画面が表示されるので、書きかけのメールや閲覧中のページは見れなくなってしまうかもしれませんので頭に入れておいてください。

1. VoiceOver機能の再起動
●「スリープボタンの6回クリック」

スリープボタンを素早く6回クリックします。
直ちにVoiceOver機能の再起動が始まり、10秒から20秒ほど待てばロック解除ボタンが表示されます。


2. iPhone本体の再起動
●「スリープボタンとホームボタンの同時長押し」

スリープボタンとホームボタンを同時に押したまま10秒ほど待ちます。
先に一方のボタンを押してから、すぐにもう一方のボタンを押してもかまいません。
しばらくすると電源がオフになりますが、50秒ほどすれば自動的に電源がオンになりロック解除ボタンが表示されます。
iPhone本体の再起動後のロック解除画面では、タッチIDによるロック解除の操作はできません。パスコードを入力する必要があります。

もし1分ほど待ってもロック解除ボタンが表示されなければ、それは完全に電源がオフになった状態です。スリープボタンを3秒ほど長押し、つまり通常の電源をオンにする操作を試みてください。ホームボタンとスリープボタンを同時に押している時間が短すぎたり長すぎたりすると、そのような状況になります。



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■■チャプター28 iPadでスライドオーバーとスプリットビューを利用する


iOS 9からは対応するiPadであれば、スライドオーバーとスプリットビューという機能を利用することができます。

「Slide Over、スライドオーバー」
あるアプリを開いている時に、いつでも特定のアプリの画面を呼び出して表示させることができます。
たとえば、メールの本文を読んでいて調べたい単語がある場合、辞書アプリを呼び出して単語検索するといった使い方ができます。

スライドオーバーで表示されるアプリのことをサイドアップと呼んでいます。


「Split View、スプリットビュー」
一つの画面に二つのアプリを同時に表示させて使用することができます。
たとえば、左側の画面にSafariアプリを表示させておき、
右側の画面でメモアプリを開いておくという使い方です。
ウェブページを閲覧している時にメモアプリにコピーしたい箇所があれば、コピー&ペーストの操作がそれぞれの画面を表示させている状態で実行できます。


これらの機能を利用するためには、
設定アプリを開いて、「一般」→「マルチタスク」→「複数のAppを許可」の項目がオンになっている必要があります。


■28-1 スライドオーバー


あるアプリを開いていて、いつでも特定のアプリを呼び出したい時に活用できます。

対応しているiPadは、
iPad Pro、iPad Air 以降、iPad mini 2 以降です。
(2016年8月現在)


1. サイドアップスイッチャーの表示
●ステータスバーにタッチした後で3本指の左スワイプ

まず画面の上端に表示されているステータスバーにタッチして読み上げさせます。
次に3本の指を右から左に向けてスーッと滑らせてからピッと離します。
画面のどこで実行してもかまいません。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、画面の右端から1本指で左スワイプです。

スライドオーバーで呼び出せるアプリの一覧が表示されます。

目的のアプリ名を実行すると、そのアプリがスライドオーバー機能で呼び出されます。

一度サイドアップスイッチャーで選択したアプリは、次からのスライドオーバー操作で直接表示されることになります。


2. 再びサイドアップスイッチャーを表示させる
スライドオーバー機能でサイドアップが表示されている画面で、もう一度
ステータスバーにタッチした後で3本指の左スワイプ
を実行します。

サイドアップが表示されている画面のステータスバーは画面の右側だけになるので気を付けておく必要があります。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、画面の上端から1本指で下スワイプです。


3. サイドアップを閉じる
スライドオーバーで表示されているサイドアップのアプリ画面を閉じるには、画面の左側に表示されている「閉じる」ボタンを実行します。


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■28-2 スプリットビュー、画面を分割する


一つの画面に二つのアプリを表示させます。
スライドオーバー機能で表示されていたサイドアップを画面の右側に表示させることができます。

すべてのアプリで画面分割できるわけではありません。
画面分割されると、二つのアプリの間にはサイドアップ分割線が表示され、VoiceOverの読み上げで確認することができます。


対応しているiPadは、
iPad Pro、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降です。


1. 二つのアプリを一つの画面に表示させる
●サイドアップ分割線を1本指でダブルタップ

まずはスライドオーバーの操作でサイトアップを表示させます。
画面の中央部分にはサイトアップ分割線が表示されています。
もしサイドアップ分割線が表示されていなければ、そのアプリでは画面分割に対応していません。

1本指で画面にタッチして、そのまま指を左から右に向けて滑らせていきます。
「サイドアップ分割線」という読み上げを確認できたら、画面から指を離します。
画面のどこでもよいので、1本指でダブルタップします。
スライドオーバー機能で表示されていたサイドアップが、画面の右側に表示されます。

たとえばSafariを開いた状態で、スライドオーバー機能によりサイドアップとしてメモアプリを選択していた場合、
画面の左にSafariアプリが、画面の右側にメモアプリが分割表示されるわけです。
VoiceOverの音声読み上げはそのことを案内してくれます。


2. 右側の画面のアプリを切り替える
画面分割されている状態で、
ステータスバーにタッチした後で3本指の左スワイプ
を実行します。

サイドアップの一覧が右側の画面に表示されます。
目的のアプリ名を実行すると、そのアプリが右側の画面に表示されます。


3. 左側の画面のアプリを切り替える
一度ホーム画面に戻ってから他のアプリを表示させると、新しく開いたアプリが画面の左側に、サイドアップとして選択したアプリはそのまま画面の右側に表示されます。


4. スプリットビューを終了する
右側の画面に表示されているサイドアップを閉じて左側のアプリを全画面表示させたい場合、次の手順で実行できます。

二つのアプリが画面分割されている状態でサイドアップ分割線を1本指でダブルタップすると、画面が分割される前の状態に切り替わります。
スライドオーバーの操作でサイドアップを表示させている状態に戻るわけです。
画面の左側に表示されている「閉じる」ボタンを実行すると、サイドアップを閉じることができます。

これにより、画面分割は終了し、左側の画面に表示されていたアプリだけが表示されることになります。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャーは、分割表示されている画面でサイドアップ分割線を1本指で右方向にドラッグするか左方向にドラッグします。
右方向にドラッグした場合は、右側の画面のアプリを閉じることになります。
左方向にドラッグした場合は、左側の画面のアプリを閉じることになります。


5. 標準ジェスチャーを応用してアプリを閉じる
VoiceOverがオフの環境では、左右に分割表示されたアプリのどちらかを手間無く閉じることができます。
サイドアップ分割線を1本指で右方向にドラッグするか左方向にドラッグするというジェスチャーです。

VoiceOverがオンの環境でも、これを実行することはできます。

まずサイドアップ分割線にVoiceOverカーソルを合わせて、1本指でダブルタップ&ホールドします。
画面にタッチしたままの指で右方向にドラッグするか、あるいは左方向にドラッグします。

右方向にドラッグした場合は、右側の画面のアプリを閉じることになります。
左方向にドラッグした場合は、左側の画面のアプリを閉じることになります。


6. 右側のアプリの表示サイズを変更する
iPadを横向きで表示させている時だけ利用できます。

●サイドアップ分割線を1本指でダブルタップ&ホールド&ドラッグ

二つのアプリが表示されている状態で、サイドアップ分割線を1本指でダブルタップ&ホールドし、そのまま指を右側に滑らせていきます。
適当な箇所で指を画面から離します。
右側のアプリの表示サイズは小さくなります。
小さなサイズから画面の半分のサイズに変更するには、右寄りに表示されているサイドアップ分割線を左側にドラッグします。


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■28-3 ローター・カテゴリーのアクションメニューを利用する


スプリットビュー(画面分割)の機能に対応したiPadでは、スライドオーバー操作で表示した画面や分割表示されている画面では、サイドアップ分割線が表示されています。
VoiceOverカーソルがサイドアップ分割線をフォーカスしている状態では、ローター・カテゴリーのアクションメニューを利用することができます。

ローターのアクションメニューを利用することで、これまでに紹介してきたサイトアップスイッチャーの表示や、スライドオーバーの画面を閉じる操作、画面分割の終了などの操作を手間をかけることなく実行できます。

サイドアップ分割線にVoiceOverカーソルがくると、ローターは自動的に「アクション」のカテゴリーに切り替わります。
もし上スワイプや下スワイプでアクションのメニューが選べなければ、ローターのジェスチャーでアクションのカテゴリーに合わせる必要があります。


スライドオーバーのサイトアップ分割線で下スワイプをすると、
「サイドアップスイッチャーを表示」
「アプリを閉じる」
「項目を有効にする デフォルトのアクション」
のメニューを実行できます。

スプリットビューのサイドアップ分割線で下スワイプをすると、
「サイドアップスイッチャーを表示」
「右側のアプリを最大化」
「右側のアプリを閉じる」
「項目を有効にする デフォルトのアクション」
のメニューを実行できます。


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■28-4 Bluetoothキーボードを利用する


VoiceOver環境でスプリットビュー機能に対応したiPadを使う場合、次のようなBluetoothショートカットが用意されています。

Ctrl + Option + End
サイドアップ、またはサイドスイッチャーを表示します。
これはタッチジェスチャーの
ステータスバーにタッチした後で3本指の左スワイプ
に相当します。

Ctrl + Option + [ 左角括弧
Ctrl + Option + ] 右角括弧
これらのショートカットは対になっていて、
スライドオーバーの画面では、
サイドアップ分割線とサイドアップアプリの表示位置の行き来ができます。

スプリットビューの画面では、
左側のアプリ、サイドアップ分割線、右側のアプリを行き来することができます。



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■■チャプター29 iPadの日本語かなキーボードを携帯電話のようなテンキースタイルに変更する



iPadでも文字入力をする時に「日本語かな」のオンスクリーン・ソフトウェア・キーボードを選択することができます。
ただし、iPhoneの場合は携帯電話でおなじみのテンキースタイルなのですが、iPadでは50音がすべて表示されるスタイルです。
縦に「あ行」の「あ い う え お」が並び、横に「か行」、「さ行」が並びます。
デフォルトでは右端が「あ行」になっていますが、左端にくるように変更することもできます。

さて、このiPadの日本語かなキーボードをiPhoneと同じようにテンキースタイルのキーボードに切り替えることができます。
キーボードを分割できる設定になっていることが前提です。
設定アプリを開いて、「一般」→「キーボード」と進み、「キーボード分割」をオンにしておく必要があります。

さて、日本語かなキーボードを表示している状態でキーボードを分割します。
ジェスチャーを実行するか、ボタンを利用します。
ジェスチャーで分割する方がシンプルです。


■29-1 ジェスチャーを利用する


VoiceOver環境ではスクリーンキーボードの上でスクラブのジェスチャーを行います。
このジェスチャーによってキーボードが左右に分割され、画面の右側にテンキーが表示されます。
左端にはボタン類が表示されます。

キーボードを結合する時にもスクラブのジェスチャーを行います。
これで50音順の日本語かなキーボードに変わります。


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■29-2 「キーボードを隠す」ボタンを長押しして上方向にドラッグ


キーボードの右下端に「キーボードを隠す」ボタンが配置されています。
1本指でダブルタップ&ホールド、つまり2回タップしますが、2回目のタップでは画面から指を離さずに付けたままにしておきます。
その指を上方向に滑らせます。
関連するボタンが表示されているので、そのボタンの読み上げを確認できたら画面から指を離します。

「分割」 キーボードを分割します。
「結合」 キーボードを結合します。
「固定解除」 画面の下に配置されているキーボードを、画面の真ん中に配置変更します。
「固定」 画面の真ん中に配置されているキーボードを、画面の下に配置変更します。
「固定して分割解除」 画面の真ん中に配置されているキーボードを、画面の下に配置変更します。さらに分割されているキーボードを結合します。



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■■付録1 よもやま話



■付録1-1 iPhoneとは


iPhoneとはスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話の一種ですが、アップルが開発したiOSというOSで動作しています。電話としての機能はもちろんですが、様々な目的に特化したアプリをインストールして利用できるのが魅力です。

iOSで動いているデバイスにはiPadやiPod touchなどがあります。そして、このiOSには視覚・聴覚・肢体の障害を持つユーザーでも使いやすくするためのアクセシビリティ機能が標準で搭載されているのです。
その機能の一つが音声読み上げを実現してくれるVoiceOverなのですが、Windows PCでいうところのスクリーンリーダーに相当します。

iPhoneは2007年に最初のモデルが登場し、その後1年に1種類のペースで新しいモデルが発表されています。
2007年に初代モデル、
2008年にiPhone 3G、
2009年にiPhone 3GS、
2010年にiPhone 4、
2011年にiPhone 4S、
2012年にiPhone 5、
2013年にiPhone 5sとiPhone 5c、
2014年にiPhone 6とiPhone 6 Plus、
2015年にiPhone 6sとiPhone 6s Plus、
が発売されました。

VoiceOver機能が搭載されたのは2009年のiPhone 3GSからです。


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■付録1-2 iPodとiPhoneの関係


音楽プレイヤーとして有名なiPodは2001年に登場しました。アップルはiPodに携帯電話の機能を組み込んだ製品を開発し、それがiPhoneとなって世に出てきたわけです。
世界的に大人気となったiPodは、元々は視覚障害者には使いにくいものでした。そしてiTunesというパソコン上で音楽を管理したりiPodに曲を転送するソフトウェアは、スクリーンリーダー環境では使いにくいものでした。

2008年に次のようなニュースが報道されました。
----------
米視覚障害者連合(National Federation of the Blind)と米マサチューセッツ州のマーサ・コークリー検事総長は9月26日、米AppleとiTunesのアクセシビリティを向上させることで合意したと発表した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/30/news022.html
----------
同年秋に発売されたiPod nanoからVoiceOver機能が搭載されるようになったのです。そしてiTunesのソフトウェアも改良されて、スクリーンリーダーで使いやすくなりました。

2009年の春にはiPod shuffleでVoiceOverが利用できるようになり、ディスプレイのないshuffleでは楽曲名を読み上げてくれるこの機能が一般ユーザーにも役に立つとアピールされました。

同じく2009年に登場したiPhone 3GSとiPod touchにもVoiceOver機能が搭載されました。
2010年の初代iPadからも利用できるようになっています。

アップルでは音声読み上げ機能をVoiceOverと総称していますが、iPod nanoとiPod shuffleでは音楽再生操作や曲名などを読み上げることに特化しています。

アクセサリー的な位置づけのApple TVやApple WatchにもVoiceOverは搭載されています。


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■付録1-3 VoiceOver機能の特徴


「VoiceOver」(ボイスオーバー)とはアクセシビリティ機能の一つになりますが、画面の文字や入力した文字を読み上げてくれる、いわゆるスクリーンリーダーです。この機能をオンにすることで画面の見えない視覚障害ユーザーはiPhoneやiPadなどのデバイスを使用できるようになります。

このVoiceOver機能は、買ってきたばかりの状態からオンにすることができます。また、パソコンとUSBケーブルで接続し、iTunesというソフトと同期させて設定することでもオンにできます。
どちらの方法も画面を見えないユーザーが独力で音声読み上げ機能を開始させることができるので、これは大きな特徴だと言えます。

ちなみにその他のアップル製品でも買ってきてすぐに音声読み上げをオンにすることができます。
Mac OSのパソコンでは、Command + F5
Apple Watchでは、デジタルクラウンの3回クリック
Apple TVでは、メニューボタンの3回クリック


iPhoneはタッチパネルを指で触れて操作しますが、VoiceOverをオンにした状態だと指の使い方は標準の方法と異なります。画面にタッチした瞬間に何らかのアクションが起きてしまうと困るので、指による操作法が工夫されているわけです。
1本の指を画面にタッチしてみると指の下の項目を読み上げてくれます。そのまま指を滑らせていくと項目の上を通るたびに名前を読み上げてくれます。実行したいと思えばその場所で1本の指をトン・トンと2回叩けばアクションが起きるようになっています。

また、画面には四角い枠が表示されるのですが、これをVoiceOverカーソルと呼び、読み上げている個所を視覚的に確認できるようになります。

もう一つの特徴は、外付けのキーボードを接続することで画面を指で触れなくても操作するためのコマンドが利用できるようになります。


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■付録1-4 VoiceOverの声の特徴


VoiceOverの声はNuance Communicationsの音声エンジンが採用されています。
日本語の女性の声はKyokoと名付けられています。
VoiceOverを使用していない人に「この声の名前は何だと思いますか?」と尋ねてみると、たいていは「Siriでしょう」と返ってきます。
元々は音声アシスタント機能のSiriと同じ声だからです。

2014年3月にリリースされたiOS 7.1からは、Siriの声はVoiceOver音声とは別になりました。
2015年10月にリリースされたiOS 9からは、Siriの声がVoiceOverの読み上げ音声として選べるようになりました。

読み上げ速度の変更や、音声の高低を利用するかどうかなどの設定ができます。
すぐに外国語の音声に切り替えて読み上げさせることができるのも特徴です。

弱点としては、読み上げ辞書が不十分なためなのか、間違えた読みや意味不明な読みをするケースがあります。iOS 9までは読み辞書の編集はできません。


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■付録1-5 iPhone, iPod touch, iPadの違い


これら三つの製品は同じiOSで動作しています。そのためiPhoneにインストールできるアプリの多くはiPod touchやiPadでも利用できます。VoiceOverのジェスチャーもほぼ共通です。

iPhoneにあってその他二つの製品にない機能としては、
・電話
・GPS
・バイブレーション
・LEDフラッシュ
などです。

セルラーモデルのiPadにはGPSが搭載されています。
LEDフラッシュについては、
2013年に発売された第5世代のiPod Touch、2016年3月に発売となったiPad Pro 9.7インチのモデルには搭載されています。

iPhoneでいろんなアプリを使ってみたいものの毎月の料金が気になる人や、携帯電話はこ
れまでのテンキー付きでないと不安だという人には、iPod touchがよい選択肢だと思われます。
Wi-Fi(無線LAN)接続してインターネットにつながる環境があれば、iPhoneで利用できるラジオ関係のアプリやSkypeなどのアプリを利用することができます。

大画面で写真や書籍を閲覧したい人にはiPadがよい選択肢になるでしょう。
二つのモデルがあり、Wi-FiモデルはiPod touchと同じく無線LANの環境があればインターネットにつながります。
もう一つのセルラーモデルは外出先でもデータ通信ができます。

同じアプリであっても、iPadではそのレイアウトが異なる場合があります。
ボタンの配置や表示方法が違うことがあります。


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■付録1-6 どんなアプリが利用できるか


標準でインストールされているアプリはVoiceOverで使用できるものが多いです。時計、カメラ、ボイスメモ、メールなど。

またApp Storeからダウンロードしてインストールすることができますが、有名なものとしてはラジオを聴くための「radiko」や「らじるらじる」、「Skype」、「YouTube」などが利用できています。

様々なアプリが存在しますが、視覚障害者の生活に役立つアプリも見つけることができます。光チェッカーや紙幣の識別、色認識、デイジー図書プレーヤーなど。

インストールできるアプリは数多く存在し、無料のものから有料のものまで金額も様々です。VoiceOverで操作できるかどうかは実際に試してみないとわからないというのが現状です。アプリをリリースしている会社や個人によっては、説明ページにVoiceOver対応かどうかを記載してくれている場合もあります。

アプリをダウンロードする準備としてApple IDを作成することが必要です。App Storeにサインインすれば、アプリの検索やインストールができるようになります。

Apple IDを作成するには、iPhoneから、iTunesソフトウェアから、ウェブページからアクセスする方法があります。

ウェブページでの作成には画像認証を要求されます。画像が見えにくいユーザーのためには、その代替手段として、文字や数字を音声で再生してくれる認証方法が用意されています。

ウェブページのアドレスは、
Apple - My Apple ID
https://appleid.apple.com/cgi-bin/WebObjects/MyAppleId.woa/

有料アプリを購入するためにはiTunesカードを入手してそのコードを入力、もしくはクレジットカード情報を登録する必要があります。
iTunesカードのシリアル番号は、iPhoneのカメラ機能により簡単に読み取ることができます。


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■付録1-7 今後への期待と可能性


iPhoneはメインストリームのデバイスということもあり様々な周辺機器が販売されています。キーボード、スピーカー、ワンセグチューナー、ガイガーカウンター、スキャナー、温度計、体重計など。それら周辺機器をコントロールするアプリがVoiceOverで使えれば、特別な支援機器の代替になりうるかもしれません。

コミュニケーションの手段を広げてくれるデバイスとしても活用できます。
耳の不自由な相手には音声入力を利用して文字を変換すれば、素早く言葉を伝えることができるでしょう。
発声困難な相手に文字入力をしてもらい、VoiceOverで読み上げさせたり、トーキングエイドのようなアプリを用いて読み上げさせてもらうこともできます。
外国語でやり取りする時には、Google翻訳などのアプリを使うことで簡単な文章を翻訳してネイティブの音声で読み上げさせることができます。
Facetime(テレビ電話機能)やSkypeのビデオ通話を利用すれば、手元の書類や外出先の風景を見えている相手から教えてもらうことができるでしょう。

VoiceOverで読み上げられている内容は、対応の点字ディスプレイに文字を出力させ ることができます。6点キーボードが付いている端末であれば、VoiceOverの操作や文字入力もできます。これにより、これから普及するだろうと予想される電子書籍を読んだり、点字による学習環境の幅を広げていってくれることでしょう。
また、視覚と聴覚の障害を併せ持つ盲聾者にとって、重要なコミュニケーションツールとなりうる可能性を秘めています。
残念ながら、現時点では日本語点字の表示は不完全で、日本語の文字入力においてもまだまだ実用レベルではありません。

VoiceOverはiOSのメジャーアップグレードの度に、新しい機能が追加されて進化してきています。ハードとソフトをアップルという一つの会社が開発することによって、アクセシビリティ技術も同時進行で改良され続けていると言えるでしょう。アップル社がこの路線を変更しない限りは、VoiceOverの成長が期待できます。


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■付録1-8 VoiceOver操作によるiPhoneの使い方はどこで学ぶことができるか


現時点では個人が情報を入手して、練習を積み重ねていかなければならないという状況です。購入時の設定は販売店のスタッフに頼めば引き受けてもらえると思われます。
またアップルではAppleCareという電話窓口を設けていたり、Apple Storeに出向くことができれば、対面で操作を解説してくれるジーニアスバーというサービスを用意しています。

欧米ではVoiceOverで操作できるアプリの情報交換や使い方などのQ&Aが、ネット上で活発にやり取りされています。また、実演した内容をpodcast番組で配信しているグループもいくつか存在します。最近ではアメリカの視覚障害者関連のリハセンターが、学生を対象にしたiOSデバイスのトレーニングキャンプを開催する動きにもなっています。

iPhoneやiPadはアップルがハードとソフトを開発し販売している製品です。そのため毎年新しいモデルが登場するものの、種類としては多くありません。そのことは視覚障害者が機種の選択に迷わず導入しやすい、そして指導する側も説明しやすい製品になっていると思われます。

スマートフォンやタブレットなどの端末は、OSの種類によりいくつかのカテゴリーに分類することができます。その一つにGoogleが開発したAndroid OSがあります。Android OSは多くのメーカーが採用し、多種多様な製品が発売されています。選択肢が多いのはユーザーにとって魅力的なことですが、サポートする側としては検証作業がたいへんになるかもしれません。その点ではハードの種類の少ないiPhoneやiPadは比較的サポートしやすい製品だと言えるでしょう。

また、特別支援機器と違い、世間的にメジャーなiPhoneやiPadにおいては、それを操作解説してくれる人は周りにたくさん存在しています。もし設定や文字入力などに困ったら、VoiceOverをオフにして標準操作モードにしてやることで、家族や同僚、たまたますれ違った人たちがサポーターになってくれるかもしれません。



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■■付録2 VoiceOver操作について参考になるサイト


以下のサイトが情報源として参考になります。

アップル - サポート - マニュアル
-- iPhone, iPod touch, iPadのpdfマニュアルのダウンロードができるページです。
http://support.apple.com/ja_JP/manuals/

Apple Accessibility (Aa) 案内ページ
-- アップル製品のアクセシビリティについて情報交換しているメーリングリストです。iPhoneだけでなくMacの情報もやり取りされています。
http://ml.nvsupport.org/mailman/listinfo/aa

指導者用マニュアル「iPhone,iPod,iPadの音声利用者指導用マニュアル」
-- 広島大学の氏間和仁(うじま かずひと)さんは全国各地で視覚障害者向けiPadの活用セミナーを開催されておられます。
その氏間研究室の学生である河野友架(かわの ゆか)さんが作成した指導者用マニュアルが公開されています。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/ujima/epub/index.html

青森県が取り組んでいる視覚・聴覚障害者に対するICT利活用の支援
-- 視覚障害者向けと聴覚障害者向けのiPad講習会教習マニュアル(平成27年3月改訂)のPDFファイルが公開されています。
http://www.pref.aomori.lg.jp/sangyo/energy/saigaiji-tyousa.html

A-apps[えー・あっぷす] 視覚障害者による視覚障害者のためのアクセシブルなモバイルアプリケーションのレビューサイト
-- 音声読み上げ操作で使えるアプリの一覧を見ることができます。ユーザがアプリを登録したり紹介したりできるようになっている情報交換サイトです。
https://www.j-archives.net/aapps/

VoiceOver使用時のジェスチャー、キーボードショートカット、点字デバイスからのコマンド、RiVOコマンドの一覧表 with iOS 9.3.2 VoiceOver
-- 筆者がまとめているページです。
ジェスチャーの一覧だけを知りたい時に役立ててください。
http://voicei-gestures.seesaa.net/article/441458554.html

VoiceOver(ボイスオーバー)を使用した全盲者でも使えるスマートフォンの簡易マニュアル
制作: 特定非営利活動法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN)
-- iOS 7をベースにしています。
http://www.span.jp/iOS_manual/top.html

ShinのPage
-- インターネットラジオやUstreamを利用して、アクセシビリティ関連の話題やスマートフォンの情報を不定期に配信されておられます。アーカイブを視聴することもできます。
らくらくホンやAndroidスマートフォン、バーコードトーカーの話題なども。
http://shin-matsuda.com/

VoiceOver解説iOS7用-1基本
-- 青空文庫を読むためのアプリ「豊平文庫」の開発者のページです。アプリ開発者の視点で分かりやすく解説されています。
http://kaigian.co.jp/taka/vo/index.html

(電子書籍)
iBooks版 「iPhoneを日本語VoiceOverで操作する」
https://itunes.apple.com/jp/book/iphonewo-ri-ben-yuvoiceoverde/id782930995?l=ja&ls=1&mt=11
Kindle版 「iPhoneを日本語VoiceOverで操作する」
http://www.amazon.co.jp/dp/B00J02QP3K/
著者: 高橋政明
-- iOS 8をベースにしています。

AppleVis (英語)
-- アメリカで立ち上げられたサイトで、VoiceOverで使用できるアプリをまとめています。情報交換も積極的に行われており、アプリの実演をpodcastで配信しています。
http://applevis.com/

National Braille Press
-- アメリカの点字出版所。視覚障害者向けにiPhoneやiPadの関連書籍も販売しています。点字だけではなく、ワードやテキストのデータでも購入できます。
http://www.nbp.org/

Apple - Accessibility - iPhone - Supported Braille Displays (英語)
-- iPhoneのVoiceOverに対応した点字ディスプレイの一覧です。
http://www.apple.com/accessibility/iphone/braille-display.html



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■■あとがき


気付くと身の回りにはタッチパネル操作の製品であふれていますが、それらは画面が見えていないと使いづらい存在です。
電子レンジの操作パネルや居酒屋での注文システムなど、視覚障害者にとってはとても強固なバリアとなっています。

なんとかそれらの最新機器を使おうと穴を開けたシートをタッチパネルの上に置いたり、ボタンの位置にシールを貼りつけたりなどの工夫も試みられました。喜ばしいことに最近では銀行のATMや鉄道の券売機などテンキー操作と音声ガイドを利用して使えるものが増えてきています。しかし、それらは代替手段が用意されたのであって、あくまでもタッチパネルは縁遠い存在なのです。

もちろんiPhoneもタッチパネルで操作するわけですから使えない製品の一つだと、私は思い込んでいました。しかし、本体に組み込まれているVoiceOverという音声読み上げ機能をオンにすれば画面が見えていなくてもタッチパネルの上を触ることで使えるようになるではないですか!これまで山のように高かったハードルがかなり低くなった印象をあたえてくれました。タッチパネルに対する先入観をガラリと変えてくれたのです。

iPhoneはこれまでの携帯電話と違ってオモチャみたいなものだと表現する人がいますが、たしかにそうかもしれません。様々なアプリを使っていくことで生活を楽しくしてくれる製品、いつもメディアで注目されている最新の機器。まさにオモチャのようにワクワクさせてくれるアイテムです。

まだまだiPhoneやiPadを使えない存在だと思い込んでいる視覚障害者は多いようです。また、音声読み上げ機能があることは知っていても使いこなす自信のない人たちも多いかもしれません。
しかし、少しの好奇心とオモチャを扱うような遊び心があれば十分に普段のお伴になりうるでしょう。


ウェブページを制作している人たちには、そのページがスクリーンリーダーで読み上げされるものなのかどうか、その確認の手段としてもVoiceOverは活用していただけます。


一般的にアクセシビリティ機能はマイノリティの人たち向けの支援技術だと考えられているかもしれません。しかし、普段はアクセシビリティ機能を必要としない人たちでも使い方や場面によってはとても有効に活用できる機能ではないでしょうか。
この便利な機能はぜひ多くの人たちに知ってほしいものです。


実際にアップルはiPod shuffleにおいてVoiceOverを一般の人向け、マジョリティの人向けの機能だと位置づけています。
このようなアップルの姿勢はアクセシビリティ機能を宝の持ち腐れに終わらせない、そして市場においてアピールできるだけの価値があるものという考えの現れでしょう。
iOSがアップグレードする度にVoiceOverの機能も改良されています。
視覚障害ユーザーのフィードバックが採用されて、またユーザー自身が開発にも参加しているようです。

もし不具合や改善要望を伝えたい時には、継ぎのウェブサイトから送信できます。
Apple-iPhone-フィードバック
http://www.apple.com/jp/feedback/iphone.html

英語でアップルのアクセシビリティチームにメールすることもできます。
"Apple Accessibility" accessibility@apple.com


これからもアップルのアクセシビリティに対する取り組みが継続されることを願います。
そして、他のメーカーにおいてもそのような姿勢が反映されていくことを心待ちにしています。



この説明書の中で変更した方がよいと思われる表現や内容などあれば執筆者にお気軽にご連絡ください。


この文章ファイルの著作権は製作者が有しますが、営利目的以外の利用についてはご自由にお使いください。
勉強会などの参考資料として役立てていただけると幸いです。

今後、VoiceOverで操作しやすいアプリや、機能の不具合とその対処法などの情報は執筆者のブログで随時紹介しようと考えています。

Voice Of i -- 見えなくても使えるiPhone
http://voicei-gestures.seesaa.net/

Voice of i -- iPhoneやiPadを音声読み上げで使ってみれば
http://voicei.seesaa.net/


執筆者:
品川 博之
Email:
voice-of-i@outlook.jp
Twitter:
@voice_of_i https://twitter.com/voice_of_i

製作完了日
2016年9月6日