iOS VoiceOverのジェスチャーとキーボードショートカットについては、別のページにまとめてあります。
iOS VoiceOverのジェスチャー、キーボードショートカット、点字コマンドの一覧表(2019年1月現在 iOS 12): Voice Of i -- 見えなくても使えるiPhone(資料集)
http://voicei-gestures.seesaa.net/article/441458554.html?1550442250
---------- 目次 はじまり ----------
- ■■チャプター3 点字デバイスからの制御コマンド一覧(2019年1月現在 iOS 12)
- ■3-1 デフォルトの点字コマンド
- ■3-2 点字デバイスからの文字列のコピー操作
- ■3-3 点字ディスプレイでの日本語表示について
- ---------- 目次 おわり -----------
■■チャプター3 点字デバイスからの制御コマンド一覧(2019年1月現在 iOS 12)
対応している点字ディスプレイはBluetooth経由で接続させることができます。読み上げられる内容は点字で表示します。
また、点字キーボードが搭載されているデバイスであれば、iOSを制御するためのコマンドが利用できます。
Apple - Accessibility - iPhone - Supported Braille Displays (英語)
http://www.apple.com/accessibility/iphone/braille-display.html
-- iPhoneのVoiceOverに対応した点字ディスプレイの一覧です。
点字ディスプレイを接続する手順は、設定アプリを開いて、「一般」、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「点字」の中で行います。
詳しい接続方法は点字ディスプレイによって異なるので、そちらの使用法をご確認ください。
iOS 11からはコマンドをカスタマイズできるようになりました。既存のコマンドを変更したり、デフォルトでは用意されていないコマンドを追加登録することができます。
たとえば、文字入力するためにキーボード種類を変更するコマンドを割り当てる手順は、
設定アプリを開いて、「一般」、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「点字」の中で、
接続されている点字デバイスの詳細情報を表示します。
「点字コマンド」、「キーボード」、「次のキーボード」「新規点字キーを割り当てる」の箇所で登録操作を行います。
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■3-1 デフォルトの点字コマンド
ここからはテーブルです。
スクリーンリーダー環境で閲覧している方は、テーブルモードで読み進めると便利です。
コマンド | 操作内容 | 対応するジェスチャー |
---|---|---|
1 + スペース | 前の項目へ移動 | 1本指の左スワイプ |
4 + スペース | 次の項目へ移動 | 1本指の右スワイプ |
2 + スペース | 点字ディスプレイを左へパンする。 前の点字列を表示 | |
5 + スペース | 点字ディスプレイを右へパンする。 次の点字列を表示 | |
1-2-3 + スペース | 最初の項目へ移動 | 画面の上半分を4本指でシングルタップ |
4-5-6 + スペース | 最後の項目へ移動 | 画面の下半分を4本指でシングルタップ |
1-3-5 + スペース | 次のページへ、右スクロール | 3本指の左スワイプ |
2-4-6 + スペース | 前のページへ、左スクロール | 3本指の右スワイプ |
3-4-5-6 + スペース | 前の画面へ、上スクロール | 3本指の下スワイプ |
1-4-5-6 + スペース | 次の画面へ、下スクロール | 3本指の上スワイプ |
3-4 + スペース | 項目の概要を読み上げる | 3本指のシングルタップ |
2-3 + スペース | ローターを反時計回りに回転 | |
5-6 + スペース | ローターを時計回りに回転 | |
3 + スペース | 選択したローター・カテゴリー内で前の項目に移動 | 1本指の上スワイプ |
6 + スペース | 選択したローター・カテゴリー内で次の項目に移動 | 1本指の下スワイプ |
3-6 + スペース | 項目の実行 | 1本指のダブルタップ |
2-3-4 + スペース | ステータスバーへ移動 | |
1-2-5 + スペース | ホーム画面の表示 | ホームボタンの1回クリック |
1-2-5 + スペースを2回 | アップスイッチャーの表示 | ホームボタンの2回クリック |
1-3 + スペース | ヘルプモードの開始と停止 VoiceOverの操作練習の画面を表示。 (エスケープで解除) | 4本指のダブルタップ |
1-2-3-5 + スペース | 選択した項目から連続読み | 2本指の下スワイプ |
2-4-5-6 + スペース | 最初の項目から連続読み | 2本指の上スワイプ |
1-2-3-4 + スペース | 連続読みの一時停止と再会 | 2本指でのシングルタップ |
1-3-4 + スペース | VoiceOver音声の消音切り替え | 3本指のダブルタップ |
3-4-5 + スペース | 音量アップ | |
1-2-6 + スペース | 音量ダウン | |
1-2-3-4-5-6 + スペース | スクリーンカーテンのオン・オフ切り替え | 3本指のトリプルタップ |
1-2 + スペース | エスケープする | スクラブ |
1-4-5 + スペース | デリート | |
7 | デリート | |
1-5 + スペース | エンター | |
8 | エンター | |
2-3-4-5 + スペース | タブ | |
1-2-5-6 + スペース | シフト + タブ | |
1-2-4-5 + スペース | 使用可能な点字出力モードを切り替える | |
2-3-6 + スペース | 使用可能な点字入力モードを切り替える | |
2-5-6 + スペース | テキストの選択範囲を右に広げる | |
2-3-5 + スペース | テキストの選択範囲を左に広げる | |
2-3-5-6 + スペース | すべてを選択 | |
1-3-4-6 + スペース | カット | |
1-4 + スペース | コピー | |
1-2-3-6 + スペース | ペースト | |
1-3-5-6 + スペース | 取り消す | |
2-3-4-6 + スペース | やり直す | |
1-2-3-4-6 + スペース | カスタムラベルの割り当て | 2本指のダブルタップ&ホールド |
2-4 + スペース | 項目セレクタ | 2本指のトリプルタップ |
1-4-6 + スペース | イジェクト (スクリーンキーボードの表示切り替え) | |
1-3-4-5 + スペース | 点字デバイスから実行した内容の履歴表示 | |
4-6 + スペース | 通知の表示 | ステータスバーにタッチした後で3本指の下スワイプ |
2-5 + スペース | コントロールセンターの表示 | ステータスバーにタッチした後で3本指の上スワイプ |
2-3-4-5-6 + スペース | テキストスタイルの読み上げ | |
1-2-4 + スペース | 検索エディットボックスを開き、その画面内の検索 | |
1-2-3-4-5 + スペース | クイックナビゲーションのオン・オフ切り替え | |
1-2-3-4-5-7 + スペース | 1文字クイックナビゲーションのオン・オフ切り替え | |
1-5-6 + スペース | アクションの開始と停止 | 2本指のダブルタップ |
3-6-7-8 + スペース | 項目を押えたままにする、長押し | 1本指のダブルタップ&ホールド |
3-5-6 + スペース | 3D Touchの実行 (対応端末のみ) | 1本指で画面を深押し |
3-5 + スペース | スプリットビューでアプリの切り替え (iPadのみ) | |
2-6 + スペース | スプリットビューでアプリの切り替え (iPadのみ) | |
4-5 + スペース | 入力したテキストを点字に訳す |
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■3-2 点字デバイスからの文字列のコピー操作
点字ディスプレイから文字列の選択操作ができます。
- 1. 選択範囲の先頭にVoiceOverカーソルを合わせます。
- 2. 点字ディスプレイのキーボードから「2-5-6 + スペース」を入力します。
選択された文字列の下にアンダーラインが表示されます。 - 3. さらに選択範囲を広げていくには「2-5-6 + スペース」の入力を繰り返します。
選択範囲は文字、単語、行のそれぞれの単位を指定して広げていくことができます。
ローター操作でカーソルが動く単位を切り替えます。 - 4.選択範囲を狭くするには「2-3-5 + スペース」の入力を繰り返します。
- 5. コピーやカット、辞書検索などの操作が実行できます。
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■3-3 点字ディスプレイでの日本語表示について
iOS 6.0になってから日本語での点字表示がなんとかできるようになったようです。
しかし、分かち書きで表示されるわけではないので、とても読みづらい状態です。
点字キーボードからの日本語入力についても、正確に入力できない文字があるので、利用できないと考えた方がよいでしょう。
言語環境が日本語になっていると利用できないコマンドもあります。
まだまだiOSの日本語環境では、点字ディスプレイで読み書きするのは、実用的レベルになってはいません。
便利に活用できるとすれば、英語などの外国語を読む場面が考えられます。
今後の改良に期待したい事項です。
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