見えなくても使えるiPhone - VoiceOverでの操作解説(iOS 14.7編) 後半(2/2)

こちらはチャプター19から「あとがき」までの後半になります。

「まえがき」からチャプター18までの前半は
 こちら 「見えなくても使えるiPhone - VoiceOverでの操作解説(iOS 14.7編)」 前半(1/2)
http://voicei-gestures.seesaa.net/article/482548834.html






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■■チャプター19 ホーム画面のカスタマイズ、アプリの削除と移動、ウィジェットの追加


ホーム画面上のアプリは、その配置場所を変更したり削除することができます。
よく使用するアプリは見つけやすい場所に配置しておくと便利です。
ホーム画面を編集モードに切り替えることで、それらの操作を行えます。

iOS 10では、ローター・カテゴリのアクションメニューを利用することで、アプリ移動の操作は容易になりました。
iOS 11からは、それが改良されて、ドラッグ&ドロップの機能により、複数のアプリを一度に移動することができます。

iOS 14では、Appライブラリの画面が登場し、ホーム画面にウィジェットを表示できるようにもなりました。



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■19-1 編集モードに入る


さて、編集モードに切り替えるには三つの方法が用意されています。
それぞれの方法について紹介します。


1. クイックアクションメニューを開く。
ホーム画面のアプリ上で
1本指のトリプルタップを行います。
クイックアクションメニューが表示されますが、メニューの内容はアプリによって異なります。
1本指の右スワイプか左スワイプで、
「ホーム画面を編集」ボタンに移動して、1本指でダブルタップします。
「編集を開始しました」というアナウンスにつづいて、編集モードに入ることができます。
 VoiceOverは、クイックアクションメニューのことをコンテクストメニューと読み上げます。

2. ローター・カテゴリの「アクション」を利用する。
ホーム画面のアプリ上で1本指の下スワイプを行うと、「編集モード」と読み上げられる項目があります。
ここで1本指のダブルタップをすると、「編集を開始しました」というアナウンスにつづいて、編集モードに入ることができます。
 「編集モード」という読み上げが確認できなければ、
設定アプリの中を開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「ローターアクション」の中で、
「ホーム画面のAppを編集」の切り替えボタン
ここがオンになっている必要があります。

3. ●「1本指のダブルタップ&ホールド(2秒)」
ホーム画面上のアプリの場所で、
1本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきますが、2回目のタップでは指を離さず画面につけた状態にします。
すると、「ポコポン」という効果音の後、2秒ほどしてから「編集を開始しました」とアナウンスされます。画面から指を離します。
これでホーム画面は編集モードに切り替わります。
注意することとしては、効果音が聞こえてすぐに指を離すと、クイックアクションメニューが開きます。編集開始の読み上げがあるまでは指を画面に着けたままにしておいてください。
 VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャは、1本指で目的のアプリのアイコンをタッチしたままにします。長押しするわけです。
そうすると、アイコンがプルプルと震えて表示されます。



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■19-2 編集モードを終了する


編集モードから通常モードに戻すには、複数の方法があります。

1. ホーム画面を開く操作をします。
ホームボタンのあるiPhoneでは、ホームボタンをシングルクリックします。
ホームボタンのないiPhoneでは、画面の下端から1本指で上スワイプします。

2. 何の操作をしなくても、約40秒後に自動的に編集モードは終了します。

3. ローター・カテゴリが「アクション」に合っていれば、1本指の下スワイプか上スワイプで、
「Appの編集を停止」の項目を実行します。

「編集を終了しました」とアナウンスされます。



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■19-3 ローター・カテゴリの「アクション」メニューを利用する


編集モードでは、ローター・カテゴリの中の「アクション」のメニューを利用することで、アプリの移動や削除の操作が行えます。

iOS 11から加わった「ドラッグ&ドロップ」の機能により、複数のアプリをまとめてコピーしたり、フォルダに追加することができます。



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■19-3-1 アプリを削除する

ホーム画面が編集モードに入っている状態で、削除したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。そのアプリの名前の読み上げを確認したら、指を画面から離します。
1本指の下スワイプを行います。
「削除」と読み上げられる項目を確認したら、1本指でダブルタップします。

1本指の右スワイプか左スワイプの操作で「Appを削除」ボタンに移動したら、1本指でダブルタップします。
「「アプリを削除しますか」という確認メッセージが読み上げられます。

1本指の右スワイプや左スワイプの操作で「削除ボタン」に移動して、1本指のダブルタップで決定するとアプリは削除されます。
削除したくなければ「キャンセルボタン」を実行してください。



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■19-3-2 アプリを移動する 「ドラッグ&ドロップ」

ホーム画面上のアプリはスキナ場所に移動させることができます。
別のページに移動させることや、画面の最下行のドックの部分に配置することもできます。
他のアプリの横に引っ越しさせるという風にイメージしてください。


1. ホーム画面が編集モードに入っている状態で、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指の下スワイプを行います。
「まるまるアプリをドラッグ」と読み上げられたら、1本指のダブルタップで確定します。

2. 移動させたい場所にあるアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
1本指の右スワイプや左スワイプでVoiceOverカーソルを動かすことができます。
ページをまたいでの移動の場合、通常のページ切り替えのジェスチャが利用できます。
3本指の左スワイプか右スワイプです。

3. 移動先のアプリの場所で1本指の下スワイプか上スワイプを行うと、いくつか実行できるメニューが読み上げられます。
「まるまるアプリを前にドロップ」、「まるまるアプリを後ろにドロップ」
そのような読み上げを確認することができます。
どちらか目的のメニューが読み上げられたら1本指でダブルタップします。
これでアプリの移動が実行されました。



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■19-3-3 フォルダを作成する

インストールしたアプリの数が増えてくると、それを見つけるのに苦労します。また、ホーム画面は15ページまで拡張されますが、それでも表示できないほど多くのアプリをインストールすると、さらに探し出すのはたいへんです。

そういう場合は同じジャンルのアプリを、一つのフォルダにまとめてしまえば管理しやすくなります。
フォルダの中には135個のアプリをまとめることができます。
フォルダを開くと一つの画面に9個のアプリが表示されますが、それ以上多くなると、ホーム画面と同じように15ページまで拡張されます。


1. ホーム画面が編集モードに入っている状態で、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指の下スワイプを行います。
「まるまるアプリをドラッグ」と読み上げられたら、1本指のダブルタップで確定します。

2. 同じフォルダにまとめたい別のアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
1本指の右スワイプや左スワイプでVoiceOverカーソルを動かすことができます。
 ページをまたいでの移動の場合、通常のページ切り替えのジェスチャが利用できます。
3本指の左スワイプか右スワイプです。

3. 別のアプリの場所で1本指の下スワイプか上スワイプを行うと、いくつか実行できるメニューが読み上げられます。
「まるまるアプリとまるまるアプリで新規フォルダを作成」
そのようなメニューが読み上げられたら1本指でダブルタップします。
これで二つのアプリが入ったフォルダが作成されました。
 既存のフォルダに追加することもできます。
フォルダ上で同じ操作をするわけですが、メニューの数は多く表示されます。
「まるまるアプリをフォルダに追加」
そのようなメニューが読み上げられたら1本指でダブルタップします。
これでアプリをすでにあるフォルダの中に追加することができます。

4. 新規のフォルダ名は自動的に作成されますが、変更は可能です。
フォルダが作成された画面で左スワイプしていくと、一番左端がフォルダ名入力のテキストフィールドになっています。そこを書きかえれば好きな名前で作成できるわけです。
フォルダ名はフォルダ作成時でなくても、いつでも書き変え可能です。



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■19-3-4 複数のアプリを移動する

これまでは一つのアプリを移動する操作について説明してきましたが、複数のアプリをまとめて移動したりフォルダに追加することができます。


1. ホーム画面が編集モードに入っている状態で、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指の下スワイプを行います。
「まるまるアプリをドラッグ」と読み上げられたら、1本指のダブルタップで確定します。

2. まとめて移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指の下スワイプを行います。
「ドラッグセッションに追加」と読み上げられたら、1本指のダブルタップで確定します。
他にも移動したいアプリがあれば、同じ手順を繰り返します。

3. 移動させたい場所にあるアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
1本指の右スワイプや左スワイプでVoiceOverカーソルを動かすことができます。
 ページをまたいでの移動の場合、通常のページ切り替えのジェスチャが利用できます。
3本指の左スワイプか右スワイプです。

4. 移動先のアプリの場所で1本指の下スワイプか上スワイプを行うと、いくつか実行できるメニューが読み上げられます。
「まるまるアプリを前にドロップ」、「まるまるアプリを後ろにドロップ」
そのような読み上げを確認することができます。
どちらか目的のメニューが読み上げられたら1本指でダブルタップします。
これでアプリの移動が実行されました。

新規フォルダの作成、既存のフォルダへの追加の操作も同じように実行できます。



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■19-3-5 ホーム画面からフォルダの中身を表示する

ホーム画面からフォルダの中を表示するには、アプリを起動するのと同じジェスチャである1本指のダブルタップを実行します。

フォルダの中から直前のホーム画面に戻るには、ホーム画面を開く操作をします。
あるいは、スクラブのジェスチャも利用できます。



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■19-3-6 フォルダの削除、フォルダの外へアプリを移動する

フォルダの中のアプリの位置も変更できます。
アプリ移動の操作を利用します。

フォルダを削除するには、フォルダ内のアプリをすべて外に移動します。
中身を空っぽにすると、自動的にフォルダが消えるわけです。


アプリをフォルダの外に移動する場合は、

1. ホーム画面が編集モードに入っている状態で、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指の下スワイプを行います。
「まるまるアプリをドラッグ」と読み上げられたら、1本指のダブルタップで確定します。

2. フォルダの外に抜け出します。
複数の方法があります。
ホーム画面を開く操作をします。
あるいは、1本指の下スワイプで
「フォルダを閉じる」と読み上げられたら、1本指のダブルタップで確定します。
スクラブのジェスチャも利用できます。

3. 移動させたい場所にあるアプリにVoiceOverカーソルを合わせます。
1本指の右スワイプや左スワイプでVoiceOverカーソルを動かしてもかまいません。
 ページをまたいでの移動の場合、通常のページ切り替えのジェスチャが利用できます。
3本指の左スワイプか右スワイプです。

4. 移動先のアプリの場所で1本指の下スワイプか上スワイプを行うと、いくつか実行できるメニューが読み上げられます。
「まるまるアプリを前にドロップ」、「まるまるアプリを後ろにドロップ」
そのような読み上げを確認することができます。
どちらか目的のメニューが読み上げられたら1本指でダブルタップします。
これでアプリの移動が実行されました。


既存のフォルダに追加することもできます。



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■19-3-7 フォルダ名を変更する

ホーム画面が編集モードに入っている状態で、名前を変更したいフォルダにVoiceOverカーソルを合わせます。
1本指の下スワイプを行います。
「アクティベート・デフォルト」と読み上げられる項目を確認したら、1本指でダブルタップします。

ォルダ名を変更するためのテキストフィールドが表示されます。
テキストフィールドを開くと、名前が変更できます。



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■19-4 ドラッグ操作を利用して操作する


初期バージョンのiOSから利用されていた方法で、VoiceOverがオフの環境と同じような操作性です。



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■19-4-1 アプリを削除する

ホーム画面が編集モードに入っている状態で、削除したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
目的のアプリにVoiceOverカーソルがある状態で、1本指のダブルタップを実行します。

1本指の右スワイプか左スワイプの操作で「Appを削除」ボタンに移動したら、1本指でダブルタップします。
「「アプリを削除しますか」という確認メッセージが読み上げられます。

1本指の右スワイプや左スワイプの操作で「削除ボタン」に移動して、1本指のダブルタップで決定するとアプリは削除されます。
削除したくなければ「キャンセルボタン」を実行してください。



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■19-4-2 アプリを移動する

1. ホーム画面が編集モードに入っている状態で、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドを行います。
指は画面につけたままにしておきます。
これでアプリをスキナ場所に移動できる状態です。

2. 画面につけたままの指をアプリを移動させたい場所に滑らせます。すると、
「2列目の3行目」
などのメッセージが読み上げられます。
希望の場所で指を画面から離します。
これでアプリの移動は完了です。

さて、ページをまたいでの移動ですが、

3. 指を画面につけたままの状態で、そのまま画面の右端に滑らせていき、しばらく待ちます。
「3ページに移動中」という読み上げが確認できます。
「ヒュン」という効果音がすれば、アプリは次ページに移動したことになります。
「全11ページ中3ページ目」というような読み上げがされるので、どのページに移動したのかを確認できます。
 指を離すまではページ移動が連続して行われます。
希望のページ番号が読み上げられたら画面から指を離します。
 また、アプリを画面の右端ではなく左端に滑らせていくと前ページに移動させることができます。



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■19-4-3 フォルダを作成する

1. ホーム画面が編集モードに入っている状態で、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドを行います。
指は画面につけたままにしておきます。
これでアプリをスキナ場所に移動できる状態です。

2. 画面につけたままの指を滑らせて同じフォルダにまとめたいアプリの上まで移動します。
「まるまるの上にドラッグ中」
などのメッセージが読み上げられます。
 うまくアイコンが重なれば、
「フォルダを作成します」
という読み上げの後に効果音を確認できます。
つづけて、別の効果音の後に「まるまるフォルダを作成中」という読み上げがあります。新しくフォルダが作成されたというアナウンスです。
ここで指を画面から離します。
それぞれのアプリはこのフォルダの中にまとめられました。

3. フォルダ名は自動的に作成されますが、変更は可能です。
フォルダが作成された画面で左スワイプしていくと、一番左端がフォルダ名入力のテキストフィールドになっています。そこを書きかえれば好きな名前で作成できるわけです。
フォルダ名はフォルダ作成時でなくても、いつでも書き変え可能です。



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■19-4-4 ホーム画面からフォルダの中身を表示する

ホーム画面からフォルダの中を表示するには、アプリを起動するのと同じジェスチャである1本指のダブルタップを実行します。

フォルダの中から直前のホーム画面に戻るには、ホーム画面を開く操作をします。



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■19-4-5 フォルダの削除、フォルダの外へアプリを移動する

フォルダの中のアプリの位置も変更できます。
アプリ移動の操作を利用します。

フォルダを削除するには、フォルダ内のアプリをすべて外に移動します。
中身を空っぽにすると、自動的にフォルダが消えるわけです。

アプリをフォルダの外に移動する場合は、

1. 画面が編集モードに入っている状態で、移動したいアプリにVoiceOverカーソルを合わせて、そのアプリの名前を読み上げさせて、指を画面から離します。
1本指のダブルタップ&ホールドを行います。
指は画面につけたままにしておきます。
これでアプリをスキナ場所に移動できる状態です。

2. フォルダの外だろうと思われる場所に指を滑らせます。上や下に滑らせてみるとよいでしょう。
「フォルダの外にあります。指を5秒間押したままにしておいてください」
というアナウンスがあり、効果音が聞こえます。
すると、アプリはフォルダの外に移動したことになります。



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■19-4-6 フォルダ名を変更する

ホーム画面が編集モードに入っている状態で、名前を変更したいフォルダにVoiceOverカーソルを合わせます。
1本指でダブルタップします。

ォルダ名を変更するためのテキストフィールドが表示されます。
テキストフィールドを開くと、名前が変更できます。



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■19-5 ホーム画面のページを表示・非表示


ホーム画面は複数のページで構成されていますが、iOS 14からはページ単位で非表示にできるようになりました。
普段使うことのないアプリをまとめたページは非表示にしておき、必要なときに表示させることができます。アプリは削除されず、隠しておくというわけです。

では、3ページ目を非表示にしてみましょう。

1. ホーム画面の編集モードに入ります。

2. 画面下部に表示されているページ切り替えスライダー、
「全4ページ中2ページ目」と読み上げる箇所を1本指でダブルタップします。

3. ページの編集画面に切り替わります。
ページ番号と、表示・非表示の状態が一覧できます。
「3ページ 表示」
この箇所を1本指でダブルタップすると、
「3ページ 非表示」という読み上げに代わります。

4. 画面の右上端の「完了」ボタンを1本指でダブルタップすると、ページの編集は終了します。ホーム画面から3ページ目が消えていることを確認してください。

5. 3ページ目を表示させるには、上記と同じ手順でページ編集モードの画面で操作します。
「3ページ 非表示」
この箇所を1本指でダブルタップすると、
「3ページ 表示」という読み上げに代わります。
「完了」ボタンを実行して終了です。


ところで、ページ編集の画面では、ページ移動の操作もできます。
たとえば、
「2ページ 表示」と読み上げられる箇所で、1本指の下スワイプか上スワイプを行います。
「2ページにジャンプ」という項目で、1本指のダブルタップをします。
これでホーム画面の編集モードにおいて、ページ移動が容易になります。



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■19-6 Appライブラリを活用する


インストールしたアプリはホーム画面に追加されて、ホーム画面のページ数が増えることになります。そうなると、目的のアプリを探すのに時間がかかります。
iOS 14からはAppライブラリという画面が登場しました。インストールしたアプリは自動的にカテゴリ別のフォルダに振り分けられて、一つの画面の中で確認できます。
ホーム画面の最後のページで3本指の左スワイプを行うと、この画面に切り替わります。
縦スクロールできる画面です。

画面の最上部には検索フィールドが配置されています。
そこから下は、アプリの名前とカテゴリ名が付けられたフォルダが並びます。
フォルダの手前に表示されているのは、そのカテゴリに分類されたよく使われる三つのアプリの名前です。

ホーム画面の編集と同じく、この画面の中でも編集モードを利用してアプリの削除や移動の操作が行えます。


ところで、ホーム画面の中でアプリの削除メニューを表示させると、
「ホーム画面から取り除く」というメニューを選ぶことができます。
これはアプリを削除するのではなく、ホーム画面からアプリのアイコンを非表示にするということです。Appライブラリの中では確認することができます。

非表示にしたアプリをホーム画面に戻すには、
「ホーム画面に追加」ボタンを実行します。
このボタンを表示させるにはいくつかの方法がありますが、1本指のトリプルタップでクイックアクションメニューを表示させて操作するのが簡単です。



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■19-7 ウィジェットをホーム画面に追加する


iOSでウィジェットを表示できたのは「今日」の画面のみでした。ホーム画面の0ページ目、通知の画面の1ページ目です。

iOS 14からは、ホーム画面に追加できるようになったので、他のアプリのアイコンと同じように表示させておくことができます。アプリを開かなくても最新情報を閲覧できるという点で、ウィジェットを愛用している人たちは多いようです。
また、その表示サイズもユーザが指定可能ですが、大きなサイズで表示させておくと情報量は多くなります。


ウィジェットを追加する手順は、

1. ホーム画面の編集モードに入ります。

2. 画面の左上端に配置されている、
「ウィジェットを追加」ボタンを1本指のダブルタップで実行します。
写真や世界時計など、アップルのアプリの他にも、追加可能なサードパーティ性のアプリの名前が一覧表示されます。

3. たとえば「バッテリー」を追加してみましょう。
「バッテリー」ボタンを1本指でダブルタップします。

4. 説明の画面に切り替わります。
ここで注目する箇所は画面中央部に表示される「ウィジェット プレビュー」です。
プレビューの内容がホーム画面に表示されるわけですが、その内容はウィジェットのサイズによって異なります。

5. ウィジェットのサイズは、3本指の左スワイプか右スワイプで、ページ切り替えの方法で変更します。1ページ目は小サイズです。
・小サイズはアプリ4個分
・中サイズはアプリ8個分
・大サイズはアプリ16個分

6. サイズを決めたら、画面下部の
「ウィジェットを追加」ボタンを1本指のダブルタップで実行します。

これで目的のウィジェットが追加されました。
ホーム画面の編集モードでは、ウィジェットの削除や移動もできます。



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■19-7-1 スタック、複数のウィジェットを一つにまとめる

ウィジェットをいくつも追加すると、ホーム画面の表示を占有されることになります。そんなことを回避したい場合にスタック、ウィジェットを重ねて整理することができます。
ウィジェットを重ねるには、ホーム画面の編集モードに入り、アプリをフォルダにまとめるのと同じ操作手順です。
ただし、重ねることのできるウィジェットは同一のサイズでなければなりません。
また、重ねることのできるウィジェットの上限数は10です。

スタックが占有する表示エリアは一つですが、ページを切り替える感覚で複数のウィジェットの内容を表示させることができます。

スタックの中でウィジェットを切り替えるには、まずスタックのウィジェットの箇所をフォーカスします。
3本指の上スワイプか下スワイプを行います。
あるいは、1本指で下スワイプか上スワイプを行うと、アクションメニューを利用してウィジェットの切り替えができます。



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■19-7-2 スタックを編集する

スタックウィジェットの編集メニューでは、ウィジェットの並べ替えと削除、スマートローテーション機能のオン・オフ切り替えができます。

ホーム画面のスタックウィジェットの箇所で、1本指のトリプルタップを行い、クイックアクションメニューを表示します。
「スタックを編集」ボタンを1本指のダブルタップで実行します。

削除するには、ウィジェットの名前の箇所で1本指の下スワイプか上スワイプを行い、「削除」メニューを1本指のダブルタップで実行します。

スマートローテーションをオンにすると、ユーザがいちいちスタックウィジェットの箇所で切り替え操作をしなくても、機械的に判定されたよく使うウィジェットが表示されます。



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■19-7-3 スマートスタック

ユーザがよく使うであろうと推測されたウィジェットがまとめられたもの、それが「スマートスタック」です。
ユーザ自身が作成したスタックウィジェットと同じく、ホーム画面の1箇所のエリアで表示されます。そして、その箇所でページ切り替えのような操作をすることで、ウィジェット情報を変更します。

ウィジェットを追加する一覧画面の中から「スマートスタック」を選択します。

スマートスタックには別のウィジェットを重ねて追加することもできます。
ただし、同一のサイズでなければなりません。



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■■チャプター20 そのほかの便利なジェスチャ


これまでに紹介してきたジェスチャを使いこなせるようになれば、iPhoneを会的に操作できるようになると思います。
ここからはさらにスムーズに、より便利に使えるジェスチャや使い方についてを紹介しています。



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■20-1 項目に名前をつける「カスタムラベル」


アプリによってはボタン類に名前が付けられていないものがあります。
そんなときにユーザが好きな名前をつける機能があります。

●「2本指のダブルタップ&ホールド」
名前をつけたい項目にVoiceOverのカーソルを合わせます。次に2本指でダブルタップして、指はそのまま画面にタッチしておきます。「ピョン、ピョン、ピョン」という効果音の
後にテキストフィールドが開きます。挿入ポイントは末尾に位置しています。
すでにテキストフィールドに項目名が入っていれば、まずはそれを削除しておくとよいでしょう。
文字入力を終えたら画面右下の「完了」ボタンを実行します。「done」と読み上げられるかもしれません。



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■20-2 項目をアルファベット順に並べ替えて表示する「項目セレクタ」


画面にランダムに並んでいるアプリの配置を一時的にアルファベット順に切り替えることができます。

●「2本指のトリプルタップ」
2本指で画面を3回すばやくたたきます。
項目セレクタの画面に切り替わり、項目はアルファベット順に並んで表示されます。

探したい項目やボタンの先頭文字が分かっていれば、それを見つけやすくなります。



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■20-3 項目セレクタ状態での検索機能


項目セレクタの画面では検索機能が利用できるので便利です。
画面の上の部分に検索のテキストフィールドが表示されています。ここを1本指でダブルタップして文字入力モードに入ると、ソフトウェア・キーボードが表示されます。文字入力の後で画面右下の検索ボタンを実行すると、結果が表示されます。

結果を1本指でダブルタップすると、VoiceOverのカーソルはその項目に移動します。メール本文中やウェブページ内でも活用できます。



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■20-4 直前に読み上げた内容をクリップボードにコピーする


直前に読み上げた内容を文字情報としてクリップボードにコピーします。
その内容をメール本文やメモアプリなど、テキストフィールドに貼り付ければ、コピー&ペーストを簡略化してくれることになります。

●「3本指の4回タップ」
3本の指で素早く画面を4回たたきます。

テキストの内容を範囲選択してクリップボードにコピーする方法はありますが、シンプルな操作であるとは言えません。
それに比べると、読み上げた内容をクリップボードにコピーするジェスチャは、とても簡単で、名前や住所、電話番号などのテキストをコピーするときに重宝します。



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■20-5 Spotlight(スポットライト)検索画面の表示


たくさんのアプリをインストールしていて、どこのページに配置していたかわからなくなってしまうことがあります。そんなときにスポットライト機能で検索すれば、結果表示された項目を1本指のダブルタップで直接起動させることができます。
アプリだけでなく、メールや音楽なども検索の対象にできます。

Siriからの提案も表示させることができます。
それぞれの項目を検索の対象にするかしないかは、設定アプリを開いて、「Siriと検索」の中で変更できます。

●「ホーム画面の中で3本指で下にスワイプ」
ホーム画面を表示させている状態で、3本の指を下に向けてスーッと滑らせてからピッと離します。
画面のどこで実行してもかまいませんが、ステータスバーには触れないようにしてください。
テキストフィールドが表示されるので、キーワードを入力して検索します。

気をつけることとしては、ステータスバーにタッチしてからこの操作を行うと、通知の画面を開くジェスチャとして認識されてしまいます。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャは、画面の真ん中から1本指で下にスワイプです。


「今日」の表示画面、ホーム画面の0ページ目には最上部にテキストフィールドが表示されています。ここにキーワードを入力しても同じような結果が表示されます。


スポットライト検索の画面を閉じるには、ホーム画面を開く操作をします。
あるいは、スクラブのジェスチャも利用できます。



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■20-6 下に引いて内容を更新する


画面に表示されている内容が自動的に変化しない場合、手動で更新させて最新情報を表示させることができます。

●3本指の下スワイプ
画面を上にスクロールするジェスチャでもありますが、画面を下に引いて内容を更新、引っ張って更新できる場面で使えるジェスチャでもあります。

たとえば、インストールされているアプリはApp Storeアプリの中でアップデートすることができます。
画面の右上に配置されている「マイアカウント」ボタンを1本指のダブルタップで実行します。
もしボタンが見つからなければ、画面の左下端の「Today」を1本指でダブルタップして選
択状態にしてから、右上を確認してみてください。

「利用可能なアップデート」と読み上げる箇所から下には、アップデートできるアプリの名前が表示されています。この内容を手動で更新すると、さらにアップデートできるアプリが見つかることが多いです。
画面の中央辺りをタッチした後で、3本指の下スワイプを行なってみてください。
「内容を更新中」というアナウンスを確認できたならば、下に引いて更新のジェスチャが認識されているということです。

画面の最上行、「完了」ボタンなどをVoiceOverカーソルがフォーカスしている状態では、内容を更新することはできません。



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■20-7 「並べ替え」ボタンを操作する


VoiceOverのローター操作で選べるカテゴリをたくさん追加しておくと、それを見つけるのに時間がかかります。そんなときにはカテゴリの順番を自分の好みに並べ替えておくと便利です。

設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「ローター」の中に入るとカテゴリの追加だけではなく、その順序を並べ替えることもできます。
「まるまるを並べ替え」ボタンと読み上げられる箇所で次のジェスチャを実行します。

●「1本指のダブルタップ&ホールド&ドラッグ」
1本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきますが、2回目のタップでは指を離さず画面につけた状態にします。移動したい場所へ指を滑らせていきます。目的の場所で指を離します。

ドラッグ操作での並べ替えが難しいと感じる場合は、他の方法が利用できます。
並べ替えたい項目の箇所で1本指の下スワイプか上スワイプを行います。
「上に移動」、「下に移動」というメニューが用意されています。
一つ上に移動させたい場合には、「上に移動」と読み上げられたら1本指のダブルタップで実行します。

もし上スワイプで削除という読み上げが確認されない場合は、ローター操作で「アクション」のカテゴリに合わせる必要があります。


ローター・カテゴリのアクションメニューで並べ替えをすると、現在位置から一つ上、あるいは一つ下に移動させることになります。
それに対して、ドラッグ操作では複数項目をまたいでの移動ができます。



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■20-8 ミュージックアプリ内で便利に使える操作


音楽の再生や一時停止の操作には2本指のダブルタップが利用できます。
ミュージックアプリの他にもラジオや動画の再生アプリでも使用できます。
2本指のダブルタップは電話の応答や切断の際にも使われますが、いろんな使い方ができるということで「マジックタップ」と呼ばれています。

ミュージックアプリの再生中(ミニプレーヤー)の画面では、次の操作もできます。
再生中の画面に切り替えるには、ミュージックアプリの画面下部で読み上げられる「アルバムアートワーク」か「ミニプレーヤー」の箇所を1本指でダブルタップします。

音量やトラックの位置(再生位置)を変更するには、スライダーを動かしてその数値を調整することができます。
たとえば音量を変更するには、その箇所を読み上げさせてから指を離します。そして、1本指の下スワイプか上スワイプを実行します。

トラックの位置の箇所を1本指の下スワイプか上スワイプで調整すると、大きな数値でしか調整することはできません。
小さな数値で動かしたいときには、その箇所を1本指でダブルタップ&ホールドします。画面にタッチしたままの指を右か左に、上か下にドラッグさせると、小さな数値で調整することができます。ドラッグするときには、ゆっくりと、小さな動きで操作すると、より自分の思う値に調整できるでしょう。

音楽を早送りするには「次のトラック」ボタンを1本指でダブルタップ&ホールドします。指を離すまで早送りの操作がつづきます。
巻き戻しは「前のトラック」ボタンを1本指でダブルタップ&ホールドします。


ミュージックアプリで再生中の画面を閉じるには、画面の上部にある「再生中画面を閉じる」ボタンを実行するか、スクラブのジェスチャを行います。



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■20-9 値を調整する、「スライダー、ピッカー」


ミュージックアプリで音楽を再生させると、音量やトラックの位置(再生の位置)を変更するための項目が表示されます。スライダーを動かすことで、それぞれの数値を変更できるようになっています。
これらの箇所ではVoiceOverの読み上げ音声を最後までしっかり聞いていると、「調整可能」と教えてくれます。
1本指の下スワイプか上スワイプをすることで、数値を変更することができます。

これはローター・カテゴリが自動的に「値を調整」に合わさっているからです。
もし上スワイプで音量の数値が変化しない場合は、ローター操作で「値を調整」のカテゴリに合わせる必要があります。

数値を細かく変更したいときには、その箇所を1本指でダブルタップ&ホールドして、画面にタッチしたまま指を左か右へ、もしくは上か下へドラッグさせます。

値を調整する操作は、他のアプリでも利用できます。
ホーム画面では、「全15ページ中1ページ目」という箇所で実行すると、ページ移動することができます。

セクションの索引などのスクロールバーでも利用できます。


サファリでウェブページを閲覧していると、リストの中から特定の項目を選ぶ必要のあるポップアップボタンに遭遇することがあります。
その箇所を実行すると、読み上げ音声は「ピッカー項目」と教えてくれます。
たとえば生年月日を指定する項目はそのようになっていることが多いです。
ここでも1本指の下スワイプか上スワイプをすることで、項目を選ぶことができます。

月や日を指定する場合、たくさんの数字を一つずつピッカー操作で切替ていくのはたいへんですが、そんなときは1本指のダブルタップ&ホールドしてドラッグすると、複数の項目をまとめて飛び越えることができます。

ピッカーの操作をする箇所は、画面の下端に表示されることが多いです。
適切な値を選んだ後は1本指で左スワイプすると、「完了」ボタンがみつかるので、それを実行しておく必要があります。
あるいは「次へ」ボタンや「前へ」ボタンが表示されているので、その場面に応じたボタンを実行してください。



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■20-10 セクションの索引のスクロールバー


連絡先やミュージックのアプリで、名前の一覧を表示させているときなどに、索引を利用できます。

画面の右端に「セクションの索引」の調整ができるスクロールバーが縦長に表示されています。
1本指の下スワイプや上スワイプをすることで、あかさたなの行やアルファベットごとの索引を選ぶことができます。

下スワイプで「ま」と読み上げられた後に右スワイプをすると、マ行の最初の項目に移動します。

「セクションの索引」のスクロールバーが表示されている画面では、ローター・カテゴリの「見出し」に合わせて移動することでも同じことができます。



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■20-11 ページ切り替えを効率よくするための縦と横のスクロールバー


VoiceOver環境では、ウェブページなど縦長の画面をスクロールするときに3本指の上スワイプや下スワイプを行います。
しかし、30ページもあるようなウェブページでは、そのジェスチャを繰り返し行うのはたいへんです。

iOS 13からは、メールアプリの一覧やSafariアプリのウェブページなど、縦に表示されるページ数が多い画面では、右端に縦長の垂直スクロールバーが表示されるようになりました。垂直スクロールバーをフォーカスさせた後で、1本指の上スワイプを行うと0パーセントに向けて10パーセント単位で値は小さくなります。つまり先頭ページに向かってスクロールされます。
1本指の下スワイプを行うと100パーセントに向けて値は大きくなります。つまり最後のページに向かってスクロールされます。

また、横に表示されるページ数が多い画面では、画面の下部に水平スクロールバーが表示されます。

これらのスクロールバーはすべてのアプリで表示されるわけではありません。



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■20-12 長押し、1本指のトリプルタップ


標準のジェスチャでは、1本指で長押しすることに相当します。
3D Touchの代わりとして使われるジェスチャでもありますが、様々な場面で利用できます。

  • 1. クイックアクションメニューを表示します。
    ホーム画面のアプリのアイコンでこのジェスチャを行うと、表示されるコンテクストメニューの中にアプリ独自のショートカットメニューが含まれています。


  • 2. メールやウェブページの本文内テキストの箇所でこのジェスチャを実行すると、編集関連のオプションが表示されます。テキストの箇所ではなく、リンクやイメージなどの要素の箇所で実行すると、クイックアクションメニューが表示されます。


  • 3. メールやウェブページの本文内などで、電話番号やURLのリンク、イメージなどのテキスト以外の箇所で、このジェスチャを実行すると、関連のメニュー、クイックアクションメニューが表示されます。


  • 4. ソフトウェアキーボードでキーボードの種類を変更するとき、「次のキーボード」の箇所を1本指でトリプルタップします。
    画面上に登録されているキーボードの全種類が表示されます。




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■20-13 長押し、1本指のダブルタップ&ホールド


標準のジェスチャでは、1本指で長押しすることに相当します。
1本指のトリプルタップとは別の使い道があります。
様々な場面で利用できます。

まず、クイックアクションメニュー、コンテクストメニューを表示させることができます。
また、1本指でダブルタップ&ホールドしておくと、次のジェスチャを標準のジェスチャとして認識するように指示するという役割も果たします。

  • 1. アプリによっては、画面をスクロールさせたいときにVoiceOverのジェスチャでは反応しないことがあります。
    そんな画面では、1本指でダブルタップ&ホールドして、そのまま画面にタッチしたままの指を上下左右にスワイプすると、ページが切り替わることがあります。
    これは標準ジェスチャのスクロールの働きをさせることになるからです。


  • 2. ソフトウェアキーボードの「削除」ボタンの箇所を1本指でダブルタップ&ホールドすると、文頭に向かって連続削除を実行できます。


  • 3. ソフトウェアキーボードで、文字入力モードが「標準入力」、あるいは「タッチ入力」になっているとき、特定の文字や記号の上で1本指のダブルタップ&ホールドすると、関連した候補文字が表示される場合があります。
    指を画面にタッチしたままドラッグして、目的の候補文字のところで指を離すと、その文字が入力されます。
    タッチ入力モードのときは、1本指をその特定の文字の上に置いたままにしておくことでも、候補文字が表示されます。


  • 4. ソフトウェアキーボードでキーボードの種類を変更するとき、「次のキーボード」の箇所を1本指でダブルタップ&ホールドします。
    画面上に登録されているキーボードの全種類が表示されるので、指を画面にタッチしたままドラッグして、目的のキーボードのところで指を離します。そうすることで、キーボードの種類を変更できます。


  • 5. ホーム画面では、アプリのクイックアクションメニューを表示します。
    表示されるコンテクストメニューの中にアプリ独自のショートカットメニューが含まれています。
    画面に指を着けている時間が長いと編集モードに入ってしまうので、効果音と振動が確認できたら、すぐに指を離す必要があります。


  • 6. メールやウェブページの本文内テキストの箇所でこのジェスチャを実行すると、編集関連のオプションが表示されます。テキストの箇所ではなく、リンクやイメージなどの要素の箇所で実行すると、クイックアクションメニューが表示されます。


  • 7. メールやウェブページの本文内などで、電話番号やURLのリンク、イメージなどのテキスト以外の箇所で、このジェスチャを実行すると、関連のメニュー、クイックアクションメニューが表示されます。




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■20-14 1本指の4回タップ


標準のジェスチャでは、1本指でダブルタップすることに相当します。



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■20-15 直前に開いていたアプリに戻る


起動していたアプリから別のアプリを開いた場合、元のアプリを表示させるには三つの方法が選べます。

一つ目は、アップスイッチャーを開いて目的のアプリを実行する方法。
二つ目は、「アプリに戻る」ボタンがステータスバーの左端に表示されていれば、それを実行する方法です。
三つ目はジェスチャを利用します。

●「4本指の右スワイプか左スワイプ」
4本の指を同時に画面につけてスーッと滑らせてから指を離します。
右スワイプすると直前のアプリの画面に切り替わります。
画面のどこで実行してもかまいません。
右スワイプを続けると、開いた順にアプリをさかのぼって表示します。
左スワイプをすることで、新しく開いた順にアプリを表示します。

VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャは、画面の下端に表示されているインジケータを1本指で右スワイプか左スワイプです。



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■20-16 簡易アクセス、画面の上半分を引き下ろして表示


iPhone 6が登場したときに加わった機能です。
画面サイズの大きなiPhoneを縦に持って操作する場合、画面の上側に配置されている項目に指が届きにくいという問題があります。
その問題を解決してくれる機能が簡易アクセス(リーチャビリティ)の機能です。
画面の上半分を引き下げて表示します。

ホームボタンのあるiPhoneでは、ホームボタンの2回タップを行います。
ボタンをクリック、押すのではなく、2回タッチする操作です。

ホームボタンのないiPhoneでは、ジェスチャが用意されています。

●「画面の下端から上スワイプして下スワイプ」
画面の下端から1本指で上スワイプします。
1回目のハプティックフィードバック(振動)を確認したら、画面につけたままの指を素早く指を下スワイプします。

シュッシュッという効果音と同時に、上半分の画面が下側に移動して表示されます。
元の状態に戻すには、
・もう一度同じ操作をする。
・自動的に画面が元に戻るのを待つ
(8秒ほどすると自動的に画面は切り替わります。画面が元に戻る時にも効果音が聞こえます)

この簡易アクセスの機能をオフにしたい場合は、
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」と進み、
「簡易アクセス」の切り替えボタンをオフにします。



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■20-17 人までの距離を教えてくれる「人の検出」


これは、LiDARスキャナ搭載のモデルでのみ利用できる機能です。
夜間の写真撮影の制度を上げたり、ARのために活用することが期待されている機能がLiDARスキャナです。
光線を発信して物体までの距離を測定できるので、視覚障害ユーザの間ではナビゲーションシステムに利用できないものかと注目されています。

iOSに標準で組み込まれている「拡大鏡」機能ですが、iOS 14.2からは人までの距離を検出できる機能が追加されました。
この機能を呼び出すにはいくつかの方法がありますが、VoiceOverのジェスチャを利用するのがもっとも手軽な方法です。

●「4本指のトリプルタップ」
人の検出をオンにします。
ホーム画面からも、他のアプリを表示していても
4本指で3回タップすることで拡大鏡の画面に切り替わり、自動的に「人の検出」機能がオンになります。

背面カメラを向けた方向に人がいると、
その人までの距離を、音、読み上げ、振動でフィードバックしてくれます。
カメラで見回すだけの操作などで、とてもシンプルに使えます。

ホーム画面を開く操作で終了できます。



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■20-18 背面タップ


iOS 14からはiPhone本体の背面をタップするジェスチャが加わりました。

●背面タップ
iPhone本体の背面を1本指でダブルタップ、または1本指でトリプルタップします。

デフォルトでは何の機能も割り当てられていません。
機能を割り当てるには、設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「コマンド」→「タッチジェスチャ」と進み
「iPhoneの背面をダブルタップ」ボタン
「iPhoneの背面をトリプルタップ」ボタン
それぞれのボタンを1本指でダブルタップすると、割り当て可能な機能名が一覧表示されます。


背面タップについては、VoiceOverがオフの環境でも利用できますが、割り当て可能な機能は異なります。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「タッチ」→「背面タップ」の中で割り当てた機能は、VoiceOverがオフの環境で動作します。



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■■チャプター21 読み上げ音声の質と特徴


VoiceOverの音声は、iPhoneを初期設定した時に選んだ言語を元に割り当てられます。日本語環境で使っている場合は、日本語の音声がデフォルトになります。

読み上げ速度を変更するには、
設定アプリを開いて「アクセシビリティ」→「VoiceOver」の中で
「読み上げ速度」の値を調整します。
あるいは、ローター操作で「読み上げ速度」のカテゴリに合わせて調整します。

ピッチを変更するには、
設定アプリを開いて「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ」の中に入ります。
「ピッチ」の値を調整します。

VoiceOver音声の特徴は、

1. 拡張音声と圧縮音声
始めてVoiceOverをオンにしたときの音声は、少し質が落ちるので、聞きにくいかもしれません。これは、データサイズの小さな圧縮ボイスの声で読み上げられているからです。高品質な拡張音声をダウンロードすることができます。

2. 外国語の音声
デフォルトの言語の音声だけではなく、外国語の音声も追加することができるようになっています。どの画面でもローター操作により、目的の言語の音声に切り替えることが可能です。
そうすることで、外国語で書かれたメールやウェブページなどをその言語の音声で読ませたいときに利用できます。

3. マルチリンガル機能
もし外国語の音声を追加していない場合でも、VoiceOverは外国語で読み上げる場面があります。
たとえば英語のウェブページを開いたとき、そのページの言語属性が英語に指定されていれば、VoiceOverは英語の音声で読み上げます。
それ以外でも、VoiceOverは文字や単語を自動的に外国語の音声で読み上げることがありますが、これはマルチリンガル機能によるものです。自動的に適切だと思われる言語の音声で読み上げてくれているわけです。

4. マルチリンガル機能を停止
このマルチリンガル機能による読み上げをさせたくない場合は、言語ローターで特定の言語を選びます。
たとえば日本語を指定すると、すべての内容を日本語だけで読み上げてくれるようになります。


読み上げ音声の言語を切り替えるにはローター操作を利用します。
言語を選べる上体になっていれば、ローター・カテゴリの中に「言語」が現れるので、ローターのジェスチャ操作でその項目に合わせます。
1本指の下スワイプか上スワイプで目的の言語を選ぶと完了です。



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■21-1 高品質な日本語音声をダウンロードする


設定アプリを開いて「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ」の中に入ります。

「声 Kyoko ボタン」という読み上げが確認できれば、デフォルトの音声は圧縮音声になっています。
「声 Kyoko 拡張 ボタン」という読み上げが確認できれば、デフォルトの音声は高品質になっています。
そのボタンを実行すると、複数のTTS(テキスト読み上げ合成音声エンジン)の名前が一覧表示されます。

日本語の声は4種類から選べるようになっています。
女性の声はKyokoとSiri声2(O-ren)。
男性の声はOtoyaとSiri声1(Hattori)。

音声データがまだダウンロードされていなければ、そのTTSを選ぶと同時にダウンロードが始まります。
あるいは「ダウンロード」ボタンを実行する必要があります。
ダウンロードが始まらない場合、電源ケーブルに刺した状態、Wi-Fi接続の環境で試してみてください。

拡張ボイスが選べるようになっているのはKyokoとOtoyaです。



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■21-2 外国語の音声を追加する


設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ」の中に入ります。
「新しい言語を追加」ボタンを実行して、一覧から選びます。
ここで追加した言語の音声を利用できるようになります。

ここでは日本語を追加しておくことをお勧めします。
VoiceOverはマルチリンガル機能により、日本語の文書を誤認識して中国語などで読み上げてしまうことがあります。
それを防ぐためにもローター・カテゴリの「言語」の中に日本語を追加しておき、誤認識する場面では日本語だけで読み上げさせるようにした方が都合がよいわけです。

読み上げ言語が追加されるとその言語と声の名前が表示されます。
その言語の名前の箇所を実行すると、声の種類と読み上げ速度を指定できます。



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■21-3 単語の読みかたを登録する


iOS 10からは単語の読み上げ方を自由に登録できる機能が加わりました。
文書を音声読み上げさせていて困ることは、人名や地名など、間違えた読みかたで発音されてしまうことです。
以前は単語の読みかた、発音をユーザが編集することはできませんでした。

iOS 12までは一つの単語の読みかたを編集できましたが、iOS 13からは複数の単語の読みかたを登録できるように改良されました。
スペース、空白が含まれていても大丈夫です。

新しい読みかたとして登録された単語は、VoiceOverがオンのときの読み上げでも反映されますし、オフの状態の画面読み上げの機能のときにも反映されます。
また、同じアカウントでiCloudにサインインしているiOSデバイスでは、登録した単語の読みが共有されます。



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■21-3-1 新しい単語の読みかたを登録する

設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ」→「読みかた」を実行します。
あるいは、
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」→「読みかた」を実行します。
どちらの場所で操作しても同じ結果になります。

「読みかた」を開くと、登録済みの単語が一覧表示されます。

画面の右上端には「追加」補団があり、ここを実行します。

二つのテキストフィールドが表示されていますが、
「語句」のフィールドには読みかたを変更したい単語を入力します。
「代替候補」のフィールドには発音してほしい読みかたを入力します。

画面の右上端にある「再生」ボタンを実行すると、代替候補に入力した発音で読み上げを確認することができます。

その他にも指定できる項目があるので必要であれば編集します。


「言語」
この新しい読みかたを反映させたい言語を指定することができます。
一つの言語だけでなく複数の言語を選択することもできますし、すべての言語を選択することもできます。


「声」
iOS内蔵の音声エンジンには複数の種類がありますが、特定の声を指定しているときだけ登録した読みかたで発音してほしいと思った場合に利用します。
「すべて」を選んでおくこともできます。


「大文字/小文字を区別しない」のオン・オフ切り替え


「すべてのAppに適用」のオン・オフ切り替え
すべてのアプリの画面で登録した読みかたを反映させたいときは、この箇所はオンにしておきます。

特定のアプリの画面だけで登録した読みかたで発音させたいときには、この箇所を実行します。
すると、アプリの一覧が表示されるので、目的のアプリを選択状態にします。
複数のアプリを選択することができます。


単語の追加画面に語句と代替候補が入力されていれば、これで新しい単語の読みが登録されたことになります。
念のために画面左上端の「戻る」ボタンを実行して、登録済み単語が一覧表示される画面で確認しておくとよいでしょう。



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■21-3-2 登録済みの単語を編集する

登録済みの単語が一覧表示されている画面で操作します。

登録済みの単語の読みかたを変更したり、読み上げを反映させるアプリの種類を変更したい場合は、その登録済みの単語の箇所を実行します。
すると、新しい単語を追加したのと同じ画面に切り替わります。
必要な項目を編集できるわけです。



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■21-3-3 登録済みの単語を削除する

登録済みの単語が一覧表示されている画面で操作します。

削除したい単語の箇所で1本指の下スワイプか上スワイプを行います。
「削除」と「アクティベート」を実行できるようになっていますが、「削除」と読み上げられた後に1本指でダブルタップ、実行します。
これでその単語の情報は削除されます。

もし1本指の上下スワイプで「削除」の項目が読み上げられない場合は、ローターのジェスチャで「アクション」のカテゴリに合わせてから試してください。



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■■チャプター22 VoiceOverとは別の音声読み上げ機能「読み上げコンテンツ」について


iOS 8になってからアクセシビリティの一覧には「スピーチ」という項目が加わりました。iOS 13からは「読み上げコンテンツ」という名称に変わりました。
VoiceOverがオフの環境でも、範囲選択したテキストや画面の内容を音声読み上げさせる機能です。

普段VoiceOverを使用していない弱視(ロービジョン)の人、目が付かれやすい人、耳から入る情報の方が処理しやすい人など、そんな人が利用するとかなり便利な機能です。
たとえば、Kindleの本を連続読み上げさせれば、活字の本がオーディオブックに早変わりしてくれます。
漢字の読み方が分からない場合は、その文字を範囲選択して読み上げさせることもできます。

また、この機能はVoiceOverがオンの状態でも利用することができます。
普段VoiceOverを利用している人にとっても、VoiceOverによる読み上げとこの読み上げコンテンツ機能を使い分けると便利に感じる場面はありそうです。
たとえば、VoiceOverのジェスチャでWEBページの内容を連続読みさせているとき、途中で間違えて指が画面に触れてしまうと、読み上げは止まってしまいます。あるいは、VoiceOverカーソルがどこかの箇所をフォーカスしてしまいます。
画面の読み上げ機能の連続読みでは、画面に間違えてタッチしてしまっても、そのまま読み上げが続くので安心です。
音楽を再生しているような感じです。

VoiceOverがオンの環境では、一時停止と再生の操作には、2本指のダブルタップが利用できます。



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■22-1 読み上げコンテンツの設定画面


設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」と進んでメニューを表示させます。


1. 「選択項目の読み上げ」の切り替えボタン
テキストをドラッグ操作で範囲選択すると、編集オプションの中に「読み上げ」が表示されます。それを実行することでその部分の読み上げが行われます。
発音のわからない単語を読み上げさせるのに活用できます。

2. 「画面の読み上げ」の切り替えボタン
画面全体を読み上げさせることができます。
画面の最上部から下に向かって、2本指で下スワイプします。
 VoiceOverがオンの状態では、ステータスバーにタッチした後で2本指の下スワイプとなります。
 VoiceOverがオフの時の標準ジェスチャは、画面の最上部から2本指で下スワイプです。
最初にステータスバーにタッチする必要はありません。
 ステータスバーが表示されていないアプリの画面では、VoiceOverがオンの環境では、画面の読み上げによる読み上げを実行できません。
しかし、VoiceOverをオフにするとステータスバーにタッチする必要はないので、画面の読み上げができるようになります。
たとえばKindleアプリなどで活用できます。

3. 「読み上げコントローラ」の切替ボタン
画面上に常に読み上げ操作できるボタンを表示させておくことができます。

4. 「内容を強調表示」の切り替えボタン
読み上げている箇所のテキストを強調表示してくれます。
どの箇所を読み上げているのか目で確認したいときに便利です。

5. 「入力フィードバック」
VoiceOverがオフの環境において、キーボードで文字入力をしたときにタイプされた文字や単語を読み上げるかどうかの設定ができます。

6. 「声」
言語ごとに声の種類を指定することができます。
デフォルトでない言語の読み上げ速度は、ここで指定します。

7. 「読み上げ速度」
デフォルト言語の音声の読み上げ速度を指定します。
iOSの言語が日本語であれば、日本語がデフォルト音声となります。

8. 「読みかた」
単語の読みかたを登録・編集することができます。
『■20-3 単語の読みかたを登録する』
を参照してください。



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■22-2 音声の種類の変更と外国語音声の読み上げ速度について


読み上げコンテンツの設定の中には「声」という項目が用意されています。
この項目では各言語の音声の種類と、それぞれの読み上げ速度を個別に指定することができます。
声の種類は、VoiceOverで使用されているiOS内蔵のTTS(テキスト読み上げ合成音声エンジン)と同じです。

「日本語」の箇所を実行してみましょう。
TTSが複数用意されています。
拡張音声は高品質な音声で、ダウンロードが必要になり、Wi-Fi環境でなければ入手できないかもしれません。

一つ前の画面に戻って他の言語の中を確認してみましょう。
たとえばイタリア五の中を覗いてみます。
デフォルトや拡張を選ぶ項目に加えて、読み上げ速度を調整する箇所があります。
iOSの言語環境がイタリア語ではないので、読み上げ速度はここで指定するようになっているわけです。



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■22-3 画面全体の読み上げと読み上げバーについて


読み上げさせたい画面が表示されている状態で、画面の一番上から下に向かって2本指の下スワイプを行います。
このジェスチャにより読み上げが始まります。
読み上げる内容が見つからない場合には、読み上げが開始されません。

VoiceOverがオンの状態では、ステータスバーにタッチした後で2本指の下スワイプのジェスチャとなります。

画面の中央には2行にまたがって読み上げバーが表示されます。

1段目には、
  • ・読み上げバーをしまう

  • ・アプリの名前

  • ・中止


2段目には、
  • ・タッチで読み上げ

  • ・早戻し

  • ・一時停止

  • ・早送り

  • ・再生速度


これらのボタンが表示されています。

Safariなどでウェブページを閲覧している場合、ページ数の多い記事を音声で聴くのに活用できます。
ページの途中から連続読みさせることもできます。

標準のメールアプリで本文を読み上げさせる場合、どの位置でこの読み上げ操作を行っても、その本文の最初から読み上げが始まります。
途中の箇所からの連続読みには対応していないようです。



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■22-4 マルチリンガル機能


読み上げしている途中に外国語が入っていれば、読み上げコンテンツの音声はその言語の音声に自動的に切り替わることがあります。
これはマルチリンガル機能によるものです。

外国語の文章をネイティブの発音で聴きたい人には便利な機能です。

ただし、日本語で書かれているにもかかわらず、間違えて中国語などで発音される場面もあります。

VoiceOverの機能には読み上げ言語を一つだけに固定することでマルチリンガル機能を働かせないようにできますが、読み上げコンテンツの機能ではその設定はできません。



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■■チャプター23 カメラを使ってみよう


iPhoneではカメラによる写真とビデオの撮影ができます。
本体の背面と前面にレンズが配置されており、背面カメラはiSightカメラと呼ばれ、前面カメラはFaceTimeカメラと呼ばれています。
iPhoneのモデルによって背面カメラレンズの数は異なります。

背面のカメラは画素数が高いのできれいな写真を記録できます。
前面のカメラでは自分撮り(セルフィー)やビデオ通話などに活用できます。


ホーム画面からカメラを起動してみましょう。
最初にカメラアプリを起動すると、位置情報を許可するかどうかの問い合わせが表示されます。どちらかを選ぶと先に進めます。

写真とビデオを切り替えることができます。
画面の下端から2センチほど上の箇所に「カメラモード」と読み上げられる箇所があります。ここはピッカー操作、この箇所で1本指の上スワイプか下スワイプをすることにより、カメラのモードを切り替えることができます。

表示されるボタン類はiPhoneのモデルによって異なります。
iPhone XRとiPhone XSシリーズからは、ビデオ撮影はステレオ録音に設定することもできるようになりました。



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■23-1 写真を撮影する操作


いくつかの方法が用意されています。

1. 撮影ボタンのダブルタップ
画面の下端の行で中央に「写真を撮影」ボタン、もしくは「ビデオ撮影」ボタンが表示されているので、これを1本指でダブルタップします。
ビデオ録画のモードでは録画が始まり、もう一度同じボタンをダブルタップすることで録画が停止します。
ビデオ録画の開始と停止は効果音で確認できます。

2. 2本指のダブルタップ
画面のどこで実行してもかまいません。写真モードのときはシャッターが切られます。
ビデオ録画のモードでは録画が始まり、もう一度2本指でダブルタップすることで録画が停止します。

3. 音量ボタンのクリック
音量ボタンをクリックすることでも撮影ができます。
プラスでもマイナスでもどちらのボタンでもかまいません。
ビデオ録画のモードでは録画が始まり、もう一度音量ボタンをクリックすることで録画が停止します。

リモコン付きのイヤホンやヘッドセットでは、音量ボタンが本体のボタンと同様に写真撮影時に機能することがあります。



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■23-2 バーストモードによる高速連射撮影


iPhone 5Sからは写真モードにおいて、バースとと呼ばれる高速連射ができるようになりました。1秒間に10枚の静止画を撮影できます。
この操作はiPhoneのモデルによって異なります。

iPhone XS, XR以前のモデルでは、
1. 写真撮影ボタンを1本指でダブルタップ&ホールド
指を画面から離すまで連続撮影します。

2. 音量ボタンの長押し
音量ボタンを押し続けている間、連続撮影が行われます。
プラスでもマイナスでもどちらの音量ボタンでもかまいません。


iPhone XS, XR移行のモデルでは、
1. 写真撮影ボタンを1本指でダブルタップ&ホールドして左にドラッグ
左にドラッグすることで連続撮影が始まります。画面から指を離すと終了します。

2. 音量プラスのボタンを長押し
音量プラスのボタンを押し続けている間、連続撮影が行われます。
ただし、設定アプリを開いて、「カメラ」の中で、
「音量を上げるボタンをバーストに使用」の切り替えボタンをオンにしておく必要があります。



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■23-3 QuickTakeビデオの録画


iPhone XS, XR移行のモデルでは、写真モードの状態でもビデオ録画ができます。
これはQuickTakeビデオと呼ばれていますが、写真モードからビデオモードにいちいち切り替えたくないとき、そんな場面では活用できる機能です。
ただし、ステレオ録音ができないなどの制限があるので、本格的なビデオ撮影をするためにはビデオモードに切り替える方がよいです。
ビデオの録画と停止は効果音で確認できます。

1. 写真撮影ボタンを1本指でダブルタップ&ホールド
指を画面から離すまで録画されます。

2. 写真撮影ボタンを1本指でダブルタップ&ホールドして右にドラッグ
画面から指を離しても録画は継続します。
終了するには、停止の操作をする必要があります。

3. 音量マイナスのボタンを長押し
音量マイナスのボタンを押し続けている間、ビデオ録画が行われます。
設定アプリを開いて、「カメラ」の中で、
「音量を上げるボタンをバーストに使用」の切り替えボタンがオフになっていると、音量プラスのボタンでもQuickTakeビデオ録画をおこなえます。



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■23-4 オートフォーカスと顔認識機能


撮影したい被写体にカメラをしばらく向けておくとオートフォーカス機能が働き、自動的にピントが調整されます。
また、被写体に人物の顔が含まれている場合は、その人数や画面の中での顔の位置を読み上げてくれます。

背面カメラと前面カメラの切り替えやフラッシュのオン、オフ、自動の設定もカメラアプリの画面上で実行できます。

LEDフラッシュ機能が搭載されているのはiPhone 4以降のiPhoneと、2012年10月に発売された第五世代のiPod touch以降です。



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■23-5 水平な写真を撮影するために


写真撮影時に気になるのは手振れをしないようにすること、そして、不自然に傾斜しないようにすることなど、気を付けるポイントはいくつかあります。
不自然な傾斜を防ぐためには、画面上にグリッドを表示させて視覚的な助けを受けることができます。

VoiceOver環境では、音声ガイダンスと効果音でiPhone本体が水平になっているかどうかを確認できます。

写真を撮影できる状態でiPhone本体を構えて、左右にゆっくり傾けながら水平になる角度を探します。iPhoneの下端が水平になると効果音が聞こえます。
これは縦向きでも横向きの写真を撮影するときにも有効です。

音声アナウンスとしては、
「左に傾ける」
「水平」
「右に傾ける」
などのヒントを読み上げてくれます。



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■23-6 カメラアプリをすぐに起動するには


カメラのアプリはホーム画面から開く以外に、スリープモードの画面からもすぐに起動できます。
ロック解除ボタンを表示させた状態で3本指の左スワイプを行います。
するとカメラアプリが起動します。

ホームボタンのないiPhoneでは、画面ロックを解除する前の画面にカメラボタンが配置されています。
右下端に「カメラ」ボタン、左下端に「フラッシュライト」ボタンです。

また、Siriを起動して「カメラ」と声で支持してもカメラアプリが起動します。
コントロールセンターの中からもカメラを開くことができます。



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■23-7 スクリーンショットを撮影する


表示している画面を写真として記録することができます。
VoiceOver環境ではスクリーンカーテンをオフにしておかないと、何も写らないことになってしまいます。


ホームボタンのあるiPhoneの場合、
●「スリープボタンとホームボタンの同時押し」
スリープボタンとホームボタンを同時に短く押します。
先に一方のボタンを押してからすぐにもう一方のボタンを押してもかまいません。二つのボタンを長く押し続けるとiPhone本体の再起動操作に変わるので気をつけてください。
シャッター音が聞こえるので撮影されたことが確認できます。

ホームボタンのないiPhoneの場合、
●「サイドボタンと音量アップボタンの同時押し」
サイドボタンと音量アップボタンを同時に1回クリックします。
ボタンを長く押し続けると、電源オフの画面が表示されるので気をつけてください。


記録された画像はカメラロールに追加されます。



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■23-8 写真アプリの顔認識機能


iOSデバイスで写真撮影をするとき、ファインダーの中に人物の顔が入っているかどうか、その数と位置や大きさをVoiceOverは案内してくれます。

写真アプリでは、撮影された写真の中に人物の顔が含まれている場合、顔認識機能を利用することで、画面内での顔の位置、さらには口や鼻の位置を確認することができます。

iOS標準のマップアプリでは、画面に付けたままの指を滑らせることで、建物や道路の位置関係を確認することができますが、それと同じような操作性となっています。


写真アプリで顔認識機能を利用する手順は、

1. 写真アプリを開いて、一覧表示されている中から目的の写真を1本指でダブルタップしてフルスクリーン表示します。

2. 1本指の下スワイプか上スワイプで、メニューの中から「顔認識機能を表示」の箇所に合わせて実行します。
メニューが読み上げられない場合は、ローター・カテゴリを「アクション」に合わせる必要があります。

3. 人物の顔が含まれていれば、「顔」という読み上げを確認できます。
顔が含まれていなければ「イメージ」と読み上げられます。
「顔」という読み上げを確認できたら、1本指を画面にタッチして、そのまま指を画面の上で滑らせると、顔の位置関係を確認できます。


顔が小さなサイズで表示されている場合には、目や口の位置関係を確認するのはむずかしいでしょう。

写真を拡大することで、顔の位置関係を把握しやすくなるかもしれません。
ローター・カテゴリを「拡大縮小」に合わせて倍率を変更した後、「アクション」のカテゴリに切り替えて顔認識機能を実行します。

顔認識機能を非表示にするには、ローター・カテゴリの「アクション」の中で
「顔認識機能を非表示」という項目を実行します。



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■23-9 シャッター音とLive Photosについて


写真を撮影するときのシャッター音は消すことができません。
海外で発売されているiPhoneであれば、サイレントモードをオンにしておくことでシャッター音を出さないようにできます。
しかし、日本と韓国で販売されているiPhoneではそれができないようになっているのだそうです。

もしシャッター音が気になるようであれば、Live Photosのモードをオンにしておくことをお勧めします。
この機能は、撮影ボタンを実行する前後1.5秒をビデオとして記録してくれるものです。
Live Photosをオンにした状態で写真を撮影すると、カシャッという大きな音ではなく、プポンという小さい音の効果音に変わります。

映像だけでなく音声も記録してくれるので、撮影後の写真を確認するのにも都合がよいでしょう。

写真アプリの中ではLive Photosという名前が付けられているので、他の写真やビデオと区別できます。
VoiceOverではフォトズと読み上げられます。

記録された動画を再生するには、写真一覧、サムネイルが表示されている画面では、その写真の箇所をフォーカスして3D Touchを行います。該当の写真をがフルスクリーン表示されている状態では、「フォトズ」と読み上げられる箇所を3D Touchです。
3D Touch機能のないiPhoneでは、代わりのジェスチャである1本指のダブルタップ&ホールドを行います。
指を画面から離すと、再生は停止します。



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■23-10 撮影情報の確認と写真に名前を付ける方法について


撮影した写真をフルスクリーン表示した画面では、写真に含まれている情報が表示されます。撮影した日付、時刻、場所など。
場所を記録したくない場合は、設定アプリを開いて、「プライバシー」→「位置情報」の中で変更することができます。

写真一覧、サムネイルの画面でも撮影情報は確認できます。
1本指の下スワイプか上スワイプにより、
ファイル名、日付、時刻、写真の向き、録画時間、キャプション、人数などを読み上げます。
もしうまく読み上げがされなければ、ローター操作で「その他のコンテンツ」のカテゴリに合わせる必要があります。

さて、キャプションとは写真に付けられた説明のことですが、iOS 14からはユーザがテキスト入力して割り当てることができるようになりました。
キャプションは写真を判別するための名前として役立ちます。Windows PCでキャプション付きの写真ファイルのプロパティを確認すると、タイトルの項目に反映されます。
また、写真アプリの中でキーワード検索できますが、キャプション内のテキストもキーワード検索の対象になります。



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■23-10-1 写真にキャプションを追加する

写真アプリを開き、一覧表示されている中からキャプションを追加したい写真の箇所を1本指でダブルタップします。
その写真がフルスクリーン表示されます。

1. 画面の中央を1本指でタッチすると、VoiceOverカーソルはイメージをフォーカスします。
タッチした後で、1本指の上スワイプか下スワイプを行い、
「詳細を表示」と読み上げられたら、1本指でダブルタップして実行します。
もし「詳細を表示」という読み上げがなければ、ローター操作で「アクション」のカテゴリに合わせる必要があります。

2. その写真に関する詳細情報が表示されます。
1本指で右スワイプを続けると、
「キャプションを追加」のテキストフィールドが見つかります。
好みのテキストをタイプします。

3. 画面の右上端にある
「完了」ボタンを1本指でダブルタップします。
続いて、画面の左上端にある
「戻る」ボタンを実行します。
これでキャプションが追加されました。



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■23-10-2 写真のキャプションを確認する

写真アプリで写真一覧が表示されている状態で、1本指の上スワイプか下スワイプを行います。
日付や時刻などの情報を読み上げてくれますが、その中に追加したキャプションの情報が加えられていることを確認できます。

もしうまく読み上げがされなければ、ローター操作で「その他のコンテンツ」のカテゴリに合わせる必要があります。



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■■チャプター24 ホームボタン、スリープボタン、サイドボタンの働き


ホームボタン、スリープボタン、サイドボタンにはいくつかの機能が割り当てられています。
クリックする回数やボタンを長く押し続けることで、様々な機能を利用できます。



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■24-1 ホームボタン


初代のiPhoneから画面の表面に一つだけ存在するボタン、それがホームボタンです。
2014年に発売されたiPhone 5sではTouch ID、指紋認証の役割を持つようになりました。
2017年に発売されたiPhone 7からは物理式のボタンから感圧式のボタンに変わりました。



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■24-1-1 シングルクリック

ホーム画面を表示します。



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■24-1-2 ダブルクリック

アップスイッチャー、マルチタスク画面を表示します。



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■24-1-3 トリプルクリックでアクセシビリティ機能の呼び出し

これまでにVoiceOverのオン・オフを切り替える操作として、ホームボタンのトリプルクリックを紹介しました。
『■■チャプター3 VoiceOverをオンにしてみましょう』
を参照してください。

実はホームボタンのトリプルクリックは、iOSのアクセシビリティ機能を呼び出すショートカットになっています。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「ショートカット」と進んで行きます。この中で選択項目を確認できます。

  • AssistiveTouch

  • VoiceOver

  • カラーフィルター

  • スイッチコントロール

  • ズーム機能

  • ホワイトポイントを下げる

  • 反転(クラシック)

  • 反転(スマート)

  • 音声コントロール

  • フルキーボードアクセス

  • 透明度を下げる

  • コントラストを上げる

  • タッチ調整

  • 人の検出


この内の一つを割り当ててもよいし、複数を割り当てることもできます。
もし何も割り当てられていない場合、ホームボタンのトリプルクリックをしてもダブルクリックと見なされて、アップスイッチャーの画面が表示されます。

また、iOS 10からは「拡大鏡」機能の呼び出しにも使うことができるようになりました。

複数の機能を割り当てた場合、ホームボタンをトリプルクリックすると、どの機能を選びますかという問い合わせとして「アクセシビリティオプション」の画面が表示されます。
VoiceOverのオンとオフをすぐに切り替えたい場合は、ショートカットに「VoiceOver」だけを選んでおく必要があります。



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■24-1-4 ダブルタップで画面の上半分を引き下げて表示する「簡易アクセス」

iPhone 6や6s Plusなど、画面サイズの大きなiPhoneを縦に持って操作する場合、画面の上側に配置されている項目に指が届きにくいという問題があります。
その問題を解決してくれる機能が簡易アクセス(リーチャビリティ)の機能です。

●「ホームボタンのダブルタップ」
ホームボタンを軽く2回タップします。
ボタンを押し込んでしまうとダブルクリックとして作用してしまうので、やさしくタッチする感覚です。

シュッシュッという効果音と同時に、上半分の画面が下側に移動して表示されます。
元の状態に戻すには、
・もう一度ホームボタンのダブルタップをする
・自動的に画面が元に戻るのを待つ
(8秒ほどすると自動的に画面は切り替わります)

この簡易アクセスの機能をオフにしたい場合は、
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「タッチ」と進み、
「簡易アクセス」の切り替えボタンをオフにします。



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■24-1-5 タッチして指紋認証の利用「Touch ID」

ホームボタンは指紋認証のセンサーの役割も果たしています。
画面ロックを解除してホーム画面が表示される状態になっていると、だれでもiPhoneを操作できてしまうことになります。
それを防ぐためにパスコードを設定しておくことができます。

ただし、画面ロックを解除する旅に4桁や6桁の数字を入力するのは手間に感じてしまいます。
そんなときに便利なのがパスコードの代わりに利用できる指紋認証です。

設定アプリを開いて、「Touch IDとパスコード」の中で指紋を登録することができます。
登録できる指紋の数は5種類です。



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■24-1-6 長押し

ホームボタンを長く押し続けると、Siri(音声アシスタント)の機能を呼び出すことができます。
詳しくは、
『■■チャプター10 Siri、音声アシスタントの利用について』
を参照してください。



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■24-1-7 ロック画面でのダブルクリック

Apple Payの利用登録が完了していれば、スリープ状態のときにホームボタンをダブルクリックすることで、支払い画面が表示されます。
この機能は変更できます。
設定アプリを開いて、「WalletとApple Pay」→「ホームボタンをダブルクリック」のオン・オフ切り替えで変更します。

(注意)
スリープ状態かロック画面で操作します。ロックが解除されている状態でダブルクリックを行うと、アップスイッチャーの画面に切り替わります。
また、素早くダブルクリックしないとロック解除されてホーム画面が表示されてしまいます。



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■24-2 スリープボタン


iPhone SE(2016年モデル)では本体の上側面に位置しています。
上側にあるということで「トップボタン」と表現されることもあります。
iPhone 6からは本体の右側面に位置するようになりました。



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■24-2-1 長押し

電源をオンにします。
また、電源をオフにするボタンを表示します。



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■24-2-2 シングルクリック

画面をロックします。



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■24-2-3 5回クリック

緊急SOS画面を表示します。



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■24-3 サイドボタン


2017年に発売されたiPhone Xではホームボタンが非搭載になりました。
ホームボタンが担ってきた役割は、新しく加わったジェスチャやサイドボタンに割り振られるようになりました。

サイドボタンは、これまでのスリープボタンの役割も担っています。



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■24-3-1 長押し

電源をオンにします。



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■24-3-2 サイドボタンと音量ボタンの同時長押し


電源をオフにするボタンと緊急SOSボタンを表示します。
音量ボタンはプラスでもマイナスでもかまいませんが、どちらか一つです。



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■24-3-3 シングルクリック

画面をロックします。



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■24-3-4 トリプルクリック

アクセシビリティショートカットの呼び出し。

VoiceOverのオン・オフを切り替える操作として、サイドボタンのトリプルクリックを紹介しました。
『■■チャプター3 VoiceOverをオンにしてみましょう』
を参照してください。

実はサイドボタンのトリプルクリックは、iOSのアクセシビリティ機能を呼び出すショートカットになっています。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「ショートカット」と進んで行きます。この中で選択肢を確認できます。

  • AssistiveTouch

  • VoiceOver

  • カラーフィルター

  • スイッチコントロール

  • ズーム機能

  • ホワイトポイントを下げる

  • 反転(クラシック)

  • 反転(スマート)

  • 音声コントロール

  • フルキーボードアクセス

  • 透明度を下げる

  • コントラストを上げる

  • タッチ調整

  • 人の検出


この内の一つを割り当ててもよいし、複数を割り当てることもできます。
「拡大鏡」機能の呼び出しにも使うことができるようになりました。

複数の機能を割り当てた場合、サイドボタンをトリプルクリックすると、どの機能を選びますかという問い合わせとして「アクセシビリティオプション」の画面が表示されます。
VoiceOverのオンとオフをすぐに切り替えたい場合は、ショートカットに「VoiceOver」だけを選んでおく必要があります。



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■24-3-5 ダブルクリックして顔認証の利用「Face ID」

Face IDとApple Payの利用登録が完了していれば、サイドボタンをダブルクリックすることで、支払い画面が表示されます。

この機能は変更できます。
設定アプリを開いて、「WalletとApple Pay」→「サイドボタンをダブルクリック」のオン・オフ切り替えで変更します。

App Storeでアプリをダウンロードするときの認証方法としてFace IDを使用する場合、そのときにもサイドボタンのダブルクリックで顔認証できます。



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■24-3-6 長押し

Siri(音声アシスタント)の機能を呼び出すことができます。
詳しくは、
『■■チャプター10 Siri、音声アシスタントの利用について』
を参照してください。



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■24-3-7 5回クリック

緊急SOS画面を表示します。
設定アプリを開いて、「緊急SOS」の中で指定できます。



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■■チャプター25 AssistiveTouchを利用してホームボタンを利用する


iOSのアクセシビリティ機能の一つであるAssistiveTouchでは、画面をタッチしたりボタンを押すことが困難な人向けに代替手段を提供してくれます。

画面上にアイコンが表示されて、それを実行することにより「消音」や「」Siri」の機能を働かせることができます。
VoiceOver環境では、このアイコンはアシスティブタッチと読み上げられます。

ホームボタンをクリックする動作も選べるので、ホームボタンが故障しているiPhoneを使用している人にとっても有用な機能となっています。
また、ホームボタンが非搭載のiPhoneでは、ホームボタンの代わりになってくれる機能です。



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■25-1 カスタムアクション


iOS 11からのAssistiveTouchでは、これまでの機能に加えてカスタムアクションを割り当てて実行できるようになりました。
画面上のAssistiveTouchアイコンを実行してメニューを表示させなくても、ダイレクト操作で四つのアクションを実行できます。

  • 「シングルタップ」
    VoiceOver環境では、1本指のダブルタップ。


  • 「ダブルタップ」
    VoiceOver環境では、1本指の4回タップ。


  • 「長押し」
    VoiceOver環境では、1本指のトリプルタップ、あるいは1本指のダブルタップ&ホールド。



それぞれのアクションに対して実行できる項目を割り当てるには、
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」と進み、
「AssistiveTouch」の切り替えボタンをオンにします。
つづいて、「カスタムアクション」の欄で選択します。

次のアクションが選択可能です。

  • __システム関連__

  • ・「なし

  • ・メニューを開く

  • ・そのままAppに伝える

  • ・Appスイッチャー

  • ・Siri

  • ・SOS

  • ・Spotlight

  • ・アクセシビリティショートカット

  • ・コントロールセンター

  • ・シェイク

  • ・スクリーンショット

  • ・ホーム

  • ・メニューを移動

  • ・押したままドラッグ

  • ・音量を下げる

  • ・音量を上げる

  • ・画面の向きをロック

  • ・画面をロック

  • ・解析

  • ・簡易アクセス

  • ・再起動

  • ・消音

  • ・通知センター

  • ・ApplePay

  • __アクセシビリティ関連__

  • ・音声コントロール

  • ・画面の読み上げ

  • ・人の検出

  • __スクロールジェスチャ関連__

  • ・右にスクロール

  • ・下にスクロール

  • ・下端までスクロール

  • ・左にスクロール

  • ・上にスクロール

  • ・上端までスクロール

  • __滞留コントロール関連__

  • ・タップ

  • ・フォールバック を有効/無効

  • ・メニューを移動

  • ・滞留の一時停止/再開を切り替え

  • __ショートカット関連__


たとえば、
シングルタップに「ホーム」を指定すれば、1本指のダブルタップでホーム画面が表示されます。

ダブルタップに「Appスイッチャー」を指定すれば、1本指の4回タップでアップスイッチャーが表示されます。



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■25-2 AssistiveTouchアイコンの場所を移動する


AssistiveTouch機能をオンにすると画面上にアイコンが表示されますが、その位置はデフォルトでは画面の右下です。
VoiceOver環境では、1本指の右スワイプや左スワイプではそのアイコンに移動することはできません。
画面にタッチして、指を滑らせて見つけてください。

アイコンの場所を移動させることができます。
1本指のダブルタップ&ホールドで移動できるモードに入ります。
すぐに効果音が聞こえるので、移動モードに入ったことを確認できます。
画面に付けたままの指を移動先に滑らせていき、好みの場所で指を画面から離します。

これで移動は完了です。



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■25-3 VoiceOver環境で使用している場合の注意点


VoiceOverカーソルがAssistiveTouchのアイコンをフォーカスしている状態では、別の項目に移動するのに工夫が必要です。タッチジエスチャーでは、1本指の左スワイプや右スワイプによる項目移動ができないのです。したがって、画面の任意の箇所をタッチして、AssistiveTouchのアイコンから離れる必要があります。

VoiceOver環境で外付けキーボードを利用している場合も同じです。カーソルキーによる移動ができなくなります。

フォーカスしたままのAssistiveTouchアイコンから離れるには、一つの方法として、
コントロールセンターを表示させます。
次にエスケープで元の画面に戻ります。

コントロールセンターを表示させるためのキーボードショートカットは、
コントロール + オプション + ページダウン



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■■チャプター26 3D Touchと触覚タッチ


iPhone 6sからは画面を押し込んで操作できる3D Touchの機能が搭載されました。その後に発売されたモデルで3D Touchが利用できるのは、iPhone 7シリーズ、iPhone 8シリーズ、iPhone X、iPhone XSシリーズです。

それ以外のモデルでは、代わりになる操作方法として触覚タッチ(Haptic Touch)を利用できます。

このジェスチャにより、クイックアクションメニュー、コンテクストメニューを表示します。
ホーム画面のアプリのアイコンでこのジェスチャを行うと、アプリの削除や共有、ホーム画面の編集などのメニューを選ぶことができます。
また、アプリ独自のショートカットも表示されます。

アプリの不快階層から前の画面に戻りたいとき、「戻る」ボタンでこのジェスチャを行うと、メニューの中から戻りたい画面の名前を選ぶことができます。



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■26-1 3D Touchの操作方法


画面に軽くタッチしている1本の指を、画面の中に軽く押し込むような仕草です。
2段階の押し込みを感知します。
たとえば、砂の表面に指を置き、軽く押し込んで表面を凹ませる。2段階目は、そこからさらに凹ませる。そんな感じの仕草となります。

VoiceOverがオフの環境でも同じ操作となります。

アプリを起動しなくてもプレビュー画面を覗き見ることのできるPeekや、目的の操作をすぐに開くことのできるPopの動作を実行できます。

メニューが表示されるときには、振動(Haptic feedback)と効果音で確認できます。
VoiceOverがオフの環境では、振動だけを確認できます。


3D Touchのオン・オフ切り替えや感度の変更をすることができます。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「タッチ」→「3D Touchおよび触覚タッチ」の中で変更できます。



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■26-2 触覚タッチの操作方法


VoiceOver環境では1本指のトリプルタップ、あるいは1本指のダブルタップ&ホールドを行います。

VoiceOverがオフの環境では、1本指で長押しします。

メニューが表示されるときには、振動(Haptic feedback)と効果音で確認できます。
VoiceOverがオフの環境では、振動だけを確認できます。


触覚タッチと認識されるまでの長押し時間の長さを変更することができます。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「タッチ」→「触覚タッチ」の中で変更できます。



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■■チャプター27 iPhone本体の強制再起動について


いろいろなアプリを実行していると、iPhoneの動きが遅くなってしまうことがあります。また、VoiceOverの反応が遅くなることもあります。
そんなときにはiPhone本体の強制再起動が有効な解決方法となります。

ただし、再起動された後は最初のホーム画面が表示されるので、書きかけのメールや閲覧中のページは見れなくなってしまうかもしれませんので頭に入れておいてください。


強制再起動の操作はiPhoneのモデルによって異なります。


  • ●「音量アップ、音量ダウン、サイドボタンの長押し」
    iPhone 8シリーズ移行のモデルで行う手順です。
    音量アップを1回クリック、次に音量ダウンを1回クリック、次にサイドボタンを10秒ほど長く押し続けます。
    しばらくすると電源がオフになりますが、数十秒すれば自動的に電源がオンになりロック解除ボタンが表示されます。


  • ●「スリープボタンと音量ダウンボタンの同時長押し」
    iPhone 7で行う手順です。
    スリープボタンを押してから音量ダウンボタンを押して、二つのボタンを押したまま10秒ほど待ちます。
    しばらくすると電源がオフになりますが、数十秒すれば自動的に電源がオンになりロック解除ボタンが表示されます。


  • ●「スリープボタンとホームボタンの同時長押し」
    iPhone SE(2016年モデル)のようにホームボタンが物理式のiPhoneで行う手順です。
    スリープボタンとホームボタンを同時に押したまま10秒ほど待ちます。
    しばらくすると電源がオフになりますが、数十秒すれば自動的に電源がオンになりロック解除ボタンが表示されます。



iPhoneが再起動した後のロック解除画面では、Touch IDやFace IDによるロック解除の操作はできません。パスコードを入力する必要があります。

もし1分ほど待ってもロック解除ボタンが表示されなければ、それは完全に電源がオフになった状態です。スリープボタンまたはサイドボタンを3秒ほど長押し、つまり通常の電源をオンにする操作を試みてください。

強制再起動の操作をすると画面にはアップルロゴが表示されるので、それが表示された時点でボタンから指を離せばうまく処理が進行します。画面の見えないユーザはそれを確認できないので、ボタンを押し続けている時間が短すぎたり長すぎたりすると、単純に電源がオフになってしまうのです。

スリープボタンと音量ダウンボタンの同時押しの手順では、操作によっては再起動後に音量が0になっている場合があります。
ホームボタンにタッチするとクリックの感覚があるので電源がオンになっているはずなのにVoiceOverの音声が出ない場合、音量を上げてみてください。



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■■チャプター28 VoiceOverで動画コンテンツの字幕を読み上げさせる「メディア説明サービス」


iOS 11からは、VoiceOverで動画コンテンツを再生しているときに表示されているクローズドキャプション(CC)を読み上げることができるようになりました。
また、点字ディスプレイに表示させることもできます。
聴覚障害者向けの字幕として、CCの代わりにSDHという表記がされていることもあります。

日本語の吹き替え音声が提供されているビデオを視聴するとき、日本語の字幕を読み上げさせてもあまりメリットを感じることはないでしょう。
しかし、外国語の音声しか選べないビデオを再生させるとき、日本語の字幕をVoiceOverが読み上げてくれると、それは大いに役に立ちます。
たとえば、Apple Musicで配信されている『Carpool Karaoke』の場合、日本語の音声は提供されていません。
そんなときにメディア説明サービスで日本語字幕を読み上げさせる、そんな使い方ができるわけです。


Apple MusicやiTunes Store内のビデオタイトルでは、再生画面の中で「代替トラック」のボタンを実行することで、音声字幕オプションが表示されます。
日本語CC、日本語SDHが選べるようになっていれば、それを選択状態にします。

ちなみに、
ADとは、Audio Descriptionの略です。
SDHとは、Subtitles for the Deaf and Hard of Hearingの略です。
CCとは、Closed Captionの略です。


Apple TV+アプリで動画を視聴する場合には、事前準備として、クローズドキャプションを表示させる設定にしておく必要があります。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「標準字幕とバリアフリー字幕」の中で、
「クローズドキャプション+SDH」のオン・オフ切り替えボタン
この箇所をオンにしておきます。

CCやSDHは耳の聞こえにくい人向けに字幕を表示させるサービスですが、俳優のセリフだけでなく音風景を文字で表現したり、シーンの説明も加えられています。


リアルタイムに読み上げられる内容は、VoiceOverのカーソル移動では確認することはできません。

音楽や人の声の音量が大きすぎてVoiceOver読み上げが聞き取りにくい場合、オーディオダッキングをオンにしておくとよいでしょう。
オーディオダッキングとは、VoiceOverがしゃべっている間だけ、音楽などの音量を自動的に下げてくれる機能です。
ローター・カテゴリに追加しておくといつでも切り替えることができます。



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■28-1 VoiceOverにクローズドキャプションの文字情報を読み上げさせる手順


VoiceOverの設定メニューの中で指定しておくことができます。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「詳細度」と進み、
「メディア説明サービス」の中で指定できます。
  • ・オフ

  • ・読み上げ

  • ・点字

  • ・スピーチと点字


目的の箇所を選択状態にしておきます。



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■■チャプター29 点字画面入力


iOS 8からは点字画面入力という機能が加わりました。
六つの点で構成されている点字の特長を生かし、6本の指でタッチして文字入力を行おうという機能です。
画面に表示されているキーボード上の文字を選ぶ必要はないので、慣れればストレス無くスピーディーに文字入力できる可能性があります。

ただし、2021年7月現在、日本語の文字入力においては実用的には使えません。
点字表が「日本語」になっていれば、点字画面入力で日本語ひらがなをタイプすることができますが、漢字などへの変換はできません。
言語の切り替えは「点字表」を変更します。

また、iPhoneでは、6点の同時入力は認識しません。
同時に認識する指の数は5本までのようです。
日本語点字の6点をすべて必要とする「め」の文字を入力する場合は、同時にタップするのではなく、少しタイミングをずらす必要があります。

iPadでは、6点の同時入力ができます。

テキストフィールド内での文字入力以外でも、次のような場面で活用することができます。
  • 1. パスコード入力を含めたテキストフィールドで、点字画面入力に対応した文字、数字、記号を入力できます。
    (日本語環境でも可)


  • 2. ホーム画面で文字を入力すると、その文字から始まるアプリ名だけを表示して、1本指の下スワイプか上スワイプで移動できます。
    ホーム画面が複数のページに分かれていても、すべてのアプリ名が対象となります。
    (日本語環境でも可)


  • 3. サファリなどでウェブページを表示している画面では、用意されている文字を入力すると、特定の要素の箇所だけを1本指の下スワイプか上スワイプで移動できます。
    たとえば、「l」はリンク、「b」はボタンです。
    (日本語環境では不可)




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■29-1 点字画面入力をするための準備と注意点


点字画面入力を使ってみたい人は、VoiceOverのローター・カテゴリに「点字画面入力 Braille Screen Input」を追加します。
点字画面入力ができる場面では、ローター操作で「点字画面入力」が選べます。
そのカテゴリに合わせると、実際に点字の入力方式で文字入力ができます。

ただし、点字画面入力できる状態では、VoiceOverの一般的なジェスチャが利用できません。一般的なVoiceOverのジェスチャを使いたいときには、ローター操作で「点字画面入力」以外のカテゴリに合わせる必要があります。
あるいはスクラブのジェスチャを利用してモードを切り替えます。



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■29-2 ホールドモードとテーブルモード、iPhoneの持ち方について


iPhoneで点字画面入力の状態にすると、横向き表示の画面に切り替わります。そして、二つのスタイルで点字入力することができます。
机の上に置く場合はテーブルモード(Tabletop mode)です。
写真撮影のように両手で抱えて持つ場合はホールドモード(Screen away mode)です。

それぞれのモードは自動的に切り替わりますが、点字画面入力の向きがロックされていると切り替わりません。
点字画面入力のモードでのみ使えるジェスチャ、3本指の下スワイプにより、画面の向きのロック・ロック解除ができます。

テーブルモードにすると、膝や机の上で入力しやすくなります。
サイドボタンを自分の側にくるようにiPhone本体を横向きに置くと、左手で1-2-3の点を入力できます。

ホールドモードとは、両手の親指と小指でiPhone本体を持ち、写真撮影するようなスタイルです。残りの6本の指で点字入力します。
サイドボタンが下になるようにiPhone本体を横向きに置くと、左手で1-2-3の点を入力できます。
昔の点字の達人は点字の本を読むときに、お腹に背表紙を宛てて本を縦に持って読んでいたそうです。
iPhoneをお腹に宛ててホールドすると、安定した点字入力ができそうです。

指の置き方ですが、横に6本そろえてもよいですし、縦や斜めに3本ずつのスタイルでも入力できます。

(注意)
左手で1-2-3の点を入力できない場合は、本体の向きを上下さかさまにしてください。環境によっては画面の向きが変化するかもしれません。



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■29-3 点の位置を調整する、キャリブレーション


持ち方を決めたら、今度は点の位置を調整、キャリブレーションします。
タップしやすい点の位置をユーザが決めて、文字入力するわけです。

まずは右の指3本を同時にタップして、すぐさま左の指3本で同時にタップします。
先に4-5-6の点をタップして、次に1-2-3の点をタップするというわけです。

点の調整が正常に行われたら、
「点の位置を調整しました」という読み上げを確認できます。


点の位置を確認するための案内モードが用意されています。
1本指のダブルタップ&ホールド&ドラッグのジェスチャを行います。
1本指でダブルタップ&ホールドすると、効果音につづいて、「案内モード」とアナウンスが聞こえます。
画面につけたままの指をドラッグすると、画面上で認識される六つの点の位置を読み上げてくれます。

自分がタップしやすい位置で点が認識されるのかどうか、確かめてください。



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■29-4 点字画面入力モードで利用できるジェスチャ


ローター操作で「点字画面入力 Braille Screen Input」の項目に合わせると、文字や数字を入力できるだけでなく、専用のジェスチャが利用できます。

VoiceOverの操作練習の画面では、点字画面入力で利用可能なジェスチャを練習することができます。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「VoiceOverの操作練習」と進みます。

VoiceOverの操作練習の画面では、最上部に「一般」、「手書き」、「点字」の切り替えボタンが用意されています。
ここを選択状態にすることで、それぞれのジェスチャを練習することができるようになっています。

点字画面入力ジェスチャの練習を終えたら、「一般」ボタンを実行しておくことをお勧めします。
ここで「点字」を選んだままにしておくと、4本指のダブルタップでジェスチャ練習モードに入ったとき、「点字」のジェスチャだけが練習できる状態になるからです。
その場合、練習モードから抜け出すには4本指のダブルタップは利用できないので、スクラブのジェスチャを実行する必要があります。


  • 1. 1本指の右スワイプ
    空白を挿入します。


  • 2. 1本指の左スワイプ
    最後に入力した文字を削除します。
    キーボードのバックスペースキーと同じ働きです。


  • 3. 1本指の上スワイプ、もしくは1本指の下スワイプ
    テキストフィールド内で文字を入力しているときは、スペル候補を選択します。
    ホーム画面では、アプリ間を移動します。文字入力すると、その文字で始まるアプリだけを絞込み表示させて移動できます。
    ウェブ上では、要素間を移動します。たとえば「l」の文字を入力後だと、リンクの要素だけを移動することができます。


  • 4. 2本指の左スワイプ
    単語を削除します。


  • 5. 2本指の右スワイプ
    改行、もしくはリターンキーの実行。
    ホーム画面では、アプリを実行します。


  • 6. 2本指の上スワイプ
    点字表を切り替えます。


  • 7. 2本指の下スワイプ
    すぐに翻訳。
    2級英語点字に訳します。
    たとえば「p」をタイプした後で2本指の下スワイプを行うと、「people」と訳します。


  • 8. 3本指の右スワイプ、もしくは3本指の左スワイプ
    点字モードの切り替え。
    入力方式を6点式、2級英語点字に切り替えます。
    2級英語点字の場合、たとえば「p」を入力した後に1本指の右スワイプを行うと、「people」と空白が入力されます。


  • 9. 3本指の上スワイプ
    クイックアクション


  • 10. 3本指の下スワイプ
    画面の向きをロック。
    ロックされていると、ホールドモードとテーブルモードは自動的に切り替わりません。


  • 11. 1本指のダブルタップ&ホールド&ドラッグ
    点の位置を確認できます。
    効果音がなり、しばらくすると「案内モード」とアナウンスが聞こえます。
    画面につけたままの指をドラッグすると、画面上で認識される六つの点の位置を読み上げます。



この他にも、ローターやスクラブのジェスチャが利用できます。



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■■チャプター30 手書き入力について


iOS 7からは手書き入力という機能が加わりました。
画面に表示されているキーボード上の文字を選ぶ必要はないので、慣れればストレス無く文字入力できる可能性があります。

ただし、2021年7月現在、日本語の言語環境では実用的には使えません。

対応している言語環境では、テキストフィールド内での文字入力以外でも、次のような場面で活用することができます。

言語環境が英語の場合、
  • 1. パスコード入力を含めたテキストフィールドで、手書き入力に対応したアルファベット文字の大文字、小文字、数字、句読点が入力できます。


  • 2. ホーム画面でアルファベットを入力すると、その文字から始まるアプリだけを表示して、ジェスチャ操作で移動できます。


  • 3. サファリでウェブページを表示している画面では、用意されている文字を入力すると、特定の要素の箇所だけをジェスチャ操作で移動できます。
    たとえば、「l」はリンク、「b」はボタンです。



iOSの言語環境を英語に切り替えて試したい人は、次の手順を行ってください。
たとえば、アメリカ英語の環境に変更する場合、
「設定 Setting」アプリを開いて、「一般 General」→
「言語と地域 Language & Region」と進みます。
この中の
「iPhoneの使用言語 iPhone Language」を「English」に、
「地域 Region」を「アメリカ合衆国 United States」に変更します。
言語環境の切り替えには少し時間がかかります。

日本語環境に切り替えたいときには、上記の手順の中で、「Japanese 日本語」を選んでください。



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■30-1 手書き入力をするための準備と注意点


手書き入力を使ってみたい人は、VoiceOverのローター・カテゴリに「手書き Handwriting」を追加します。
手書き入力ができる場面では、ローター・カテゴリの中に「手書き Handwriting」が現れます。
そのカテゴリに合わせると実際に手書き入力することができます。

ただし、手書き入力できる状態では、VoiceOverの一般的なジェスチャが利用できません。一般的なVoiceOverのジェスチャを使いたいときには、ローター操作で「手書き Handwriting」以外のカテゴリに合わせる必要があります。
あるいはスクラブのジェスチャを利用してモードを切り替えます。



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■30-2 手書き入力モードで利用できるジェスチャ


ローター操作で「手書きHandwriting」のカテゴリに合わせると、文字や数字を入力できるだけでなく、専用のジェスチャが利用できます。

VoiceOverの操作練習の画面では、手書き入力で利用可能なジェスチャを練習することができます。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「VoiceOverの操作練習」と進みます。

VoiceOverの操作練習の画面では、最上部に「一般」、「手書き」、「点字」の切り替えボタンが用意されています。
ここを選択状態にすることで、それぞれのジェスチャを練習することができるようになっています。

手書きジェスチャの練習を終えたら、「一般」ボタンを実行しておくことをお勧めします。
ここで「手書き」を選んだままにしておくと、4本指のダブルタップでジェスチャ練習モードに入ったとき、「手書き」のジェスチャだけが練習できる状態だからです。
その場合、練習モードから抜け出すには4本指のダブルタップは利用できないので、スクラブのジェスチャを実行する必要があります。


  • 1. 2本指の右スワイプ
    空白を挿入。


  • 2. 2本指の左スワイプ
    最後に入力した文字を削除します。
    キーボードのバックスペースキーと同じ働きです。


  • 3. 2本指の下スワイプ、もしくは2本指の上スワイプ
    テキストフィールド内で文字を入力しているときなどは、もし認識された文字が自分が意図した文字と違う場合、このジェスチャ操作により、別の文字に置き換えることができます。
    また、サファリでウェブページを閲覧中には、特定の文字を入力後、このジェスチャにより、その文字に割り当てられた要素に移動します。たとえば「l」の文字を入力後だと、リンクの要素だけを移動することができます。
    ホーム画面では、文字入力後にその文字から始まる名前のアプリだけが絞込み表示されますが、このジェスチャにより、それらのアプリに移動できます。


  • 4. 3本指の右スワイプ
    リターンキーの実行。


  • 5. 3本指の下スワイプ、もしくは3本指の上スワイプ
    文字セットの変更。
    入力できる文字の種類を切り替えます。
    英語の場合だと、「Lowercase 小文字」、「Uppercase 大文字」、「Numbers 数字」、「Punctuation 句読点」の4種類です。
    文字の種類を指定してから、手書き入力を始めるわけです。
    入力した文字が認識されると、その文字を読み上げてくれます。


  • 6. 3本指のシングルタップ
    現在の文字セットの読み上げ




この他にも、ローターやスクラブのジェスチャが利用できます。

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■■チャプター31 画面のズーム、白黒反転


アクセシビリティの項目の中に「ズーム」があります。これはどのアプリを開いているときでも画面の拡大操作ができるので、ロービジョンの人にとっては便利な機能です。iOS 6になってVoiceOverとズームの機能はいっしょに使うことができるようになりました。

設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「ズーム」の中に入ります。
「ズーム機能」をの項目オンにします。

ズーム領域は選べるようになっており、画面全体を拡大させる場合はフルスクリーン、一部の画面を拡大させたい場合はウインドーズームを指定しておきます。

ズームコントローラをオンにすると、画面上にコントローラのアイコンを表示します。コントローラに対してタップジェスチャによるアクションメニューを割り当てることもできます。


ズーム機能で使用するジェスチャは次の三つです。

  • 1. ●「3本指のダブルタップ」
    3本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきます。
    これでズームのオン・オフが切り替わります。
    しかし、VoiceOverでは読み上げがないため、ズームがオンになっているのかどうかは耳で確認することはできません。


  • 2. ●「3本指のダブルタップ&ホールド&ドラッグ」
    3本の指で画面をトン・トンと素早く2回たたきますが、2回目のタップでは指を離さず画面につけた状態にします。
    そこから上に指を滑らせていくと拡大率が上がります。
    指を下に滑らせると拡大率は下がります。
    ここでも音声の案内はありません。
    この操作で拡大率が切り替わらない場合、ズームモードがオフになっているかもしれません。1.の操作を繰り返してみてください。


  • 3. 3本指のドラッグ
    3本指を同時に画面にタッチして、上下左右に指を滑らせます。拡大範囲が切り替わります。


ズームモードをオフにすると通常の文字サイズで表示されます。一度設定した倍率は記憶されているので、再びズームモードをオンにするとその大きさで表示されます。



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■31-1 VoiceOverとズームを併用する時の注意点


VoiceOverとズームの機能を同時に使用していると、一部のジェスチャ操作が異なります。

音声読み上げのオンとオフの切り替えは、3本指のトリプルタップになります。

スクリーンカーテンのオンとオフの切り替えは、3本指の4回タップになります。

読み上げた内容をペーストボードにコピーするには、3本指の5回タップになります。



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■31-2 標準ジェスチャによる拡大操作


すべてのアプリで使用できるわけではないですが、写真や地図を表示しているときに目的の部分を拡大します。VoiceOverがオフの時に実行できます。

●「ピンチアウト」
2本の指を同時に拡大したい画面の場所にタッチします。そして、指と指の間を離していきます。
たとえば、アルファベットのOからCへ変化させていくイメージです。
これによりその部分が拡大されます。

●「ピンチイン」
先ほどと逆の操作です。CからOへ、指をくっつけるように近づけていくと拡大率が下がります。

たとえばマップで地図を表示しているとき、このピンチアウトのジェスチャでは文字は拡大されないようです。

アクセシビリティのズーム機能を利用すると文字を大きくできます。



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■31-3 白黒反転


iOSでは、画面の白黒表示、色反転をすることができます。

白黒表示にするには、
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」→「カラーフィルタ」の中に入ります。
「カラーフィルタ」の切り替えボタンをオンにすることで選択肢が表示されます。

「グレイスケール」の箇所を1本指でダブルタップして選択状態にします。
これにより、画面は白黒表示に切り替わります。


色を反転させるには、
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→画面表示とテキストサイズ」の中に入ります。

「反転クラシック」をオンにすると、単純に文字と背景の色が反転します。
「反転スマート」をオンにすると、反転してほしくない画像などはそのままの色で表示されます。



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■31-4 拡大鏡


iOS 10から「拡大鏡」という機能が加わりました。
ホームボタンをトリプルクリックすることで、背面カメラの映像を15倍まで拡大させて見ることができます。

設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「拡大鏡」の中に入り、
「拡大鏡」をオンにします。

ホームボタン、あるいはサイドボタンのトリプルクリックで拡大鏡の機能が呼び出せます。
元の画面に戻るには、ホーム画面を開きます。

ホームボタンのトリプルクリックでVoiceOverのオンとオフを切り替える必要のない人にとっては、都合のよい機能だと言えるでしょう。

拡大鏡の画面では、ズーム調整、明るさ調整、コントラスト調整、フラッシュの切り替え、フィルタ調整などができます。
「フリーズフレーム」ボタンを実行すれば、表示中の画面をスナップショットのように制止させて観ることもできます。

また、フリーズフレームの画像は共有することもできます。


拡大鏡はコントロールセンターの中から呼び出せるように設定できます。
Siriで呼び出すこともできます。



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■■チャプター32 Touch ID(指紋認証)とFace ID(顔認証)


iPhoneをスリープ状態からロック解除するとき、他人に操作されないようにするためにパスコードを設定することができるようになっています。
デフォルトでは6桁の数字でパスコードを設定します。

また、いちいち画面ロックを解除するために数字を入力するのは手間でもありますし、よりセキュリティを高めるためにも他の認証方法が用意されています。

iPhone 5sから加わったTouch IDと呼ばれる指紋認証方式では、ホームボタンがセンサーの役割を果たしています。
iPhone Xから加わったFace IDと呼ばれる顔認証方式では、ステータスバーの中央部にあるノッチの部分がセンサーとなっています。
Face IDは暗い場所でも顔を認識してくれます。


Touch IDやFace IDを利用すると便利な場面は、
  • ・画面ロックの解除

  • ・App Storeでのアプリの入手や購入

  • ・Apple Payによる支払い

  • ・アプリ内でのログイン

などです。

パスコード、指紋、顔を登録するには、
ホームボタンのあるiPhoneでは、
設定アプリを開いて、「Touch IDとパスコード」の中で作成します。

ホームボタンのないiPhoneでは、
設定アプリを開いて、「Face IDとパスコード」の中で作成します。


まずはパスコードを作成してから指紋と顔を登録します。
デフォルトは6桁の数字を設定するようになっていますが、パスコードの作成途中で、「パスコードオプション」を実行すると、4桁の数字でも作成することができます。
Touch IDとFace IDを登録していたとしても、iPhoneの再起動時などにはパスコードを入力する必要があります。
パスコードは忘れないようにしてください。

Touch IDでは5種類の諮問を登録できます。
Face IDでは2種類の顔を登録できます。

Face IDではセキュリティをより高くするために、画面を注視するようになっています。
視覚障害があると注視することが難しい場合があるので、注視の機能はオフにできるようになっています。
VoiceOver環境でFace IDを登録すると、自動的に中止機能はオフになります。

もしオンにしたければ、設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「Face IDと注視」と進み、
「Face IDを使用するには注視が必要」の切り替えボタンでいつでも変更できます。



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■32-1 Touch IDとFace IDを登録するときのコツ


指紋や顔を登録する時には、VoiceOverがすべて音声で案内してくれます。

Touch IDを登録する作業では、センサーであるホームボタンの上に指の腹を当てておくことになります。
音声ガイダンスは、指をあてて、指を離して、などと案内してくれます。
グリップを認識する作業では、指の腹の端から端がセンサーで認識されるように、指の腹をクルリと転がすようにしてみるとよいでしょう。

そして、濡れた指では作業を行なわないでください。
ホームボタンは軽く触れておくだけで、けして押し込んではいけません。


Face IDを登録する作業では、iPhoneのディスプレイを顔に向けて、自分の顔を上下左右に動かしたり回すことになります。
顔が認識されているかどうかは、音声ガイダンスが、顔が枠に入っているかどうかを教えてくれます。

iPhone本体を顔の中心、鼻の前あたりに置いて、そこから腕を伸ばして距離を開くとよいでしょう。



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■32-2 画面ロックを解除する操作


ホームボタンのあるiPhoneでは、指紋を登録した指をホームボタンに当ててクリックします。
ロック解除ボタンが表示されているのであれば、ホームボタンを押し込まずにタッチするだけでかまいません。

ホームボタンのないiPhoneでは、iPhoneがスリープ状態であれば、まずは画面ロックを解除する画面を表示させます。
サイドボタンのシングルクリックや画面をタッチすることで、ロック解除の画面が現れます。
次に顔を認識させますが、肘を伸ばした程度の距離でも認識してくれます。
顔の中心の延長線上にiPhone本体(ディスプレイ側)があれば大丈夫でしょう。
慣れないうちはiPhone本体を動かしたり、自分の顔を左右に動かしたりしてみてください。

Face IDで画面ロックが解除されたことは効果音と振動で確認できます。
ホーム画面を開くには、画面の下端から1本指で上スワイプするジェスチャをする必要があります。



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■32-3 App Storeでアプリを入手・購入する操作


App Storeなどでアプリを入手したり購入する時には、Apple IDのパスワード入力が求められます。
その代わりとしてTouch IDやFace IDを利用することができます。

認証を求められたらTouch IDの場合は、ホームボタンに登録済みの指をタッチするだけの操作です。
Face IDの場合は、まずはサイドボタンを2回クリックする必要があります。
クリックした後に顔を認識させてください。



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■32-4 Apple Payでの支払い


日本のコンビニや鉄道の改札機に携帯電話をタッチして支払いを行う「おサイフケータイ」機能がiPhoneで使えるようになったのは、2017年に発売されたiPhone 7からです。

Apple Payの利用登録をしておくと、日本ではSuica、QUICPay、iDとしてお店で支払うことができます。

Apple Payの支払い画面を呼び出す方法は、
ホームボタンのあるiPhoneでは、スリープ状態でホームボタンを2回クリックします。
ロックが解除されているとアップスイッチャーが開くので注意する必要があります。

帆無ボタンのないiPhoneでは、サイドボタンを2回クリックします。
そのあとに顔を認識させます。
スリープ状態でも、ロックが解除されている状態でもかまいません。



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■■付録3 よもやま話



■付録3-1 iPhoneとは


iPhoneとはスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話の一種ですが、アップル社が開発したiOSというOSで動作しています。電話としての機能はもちろんですが、様々な目的に特化したアプリをインストールして利用できるのが魅力です。

iOSで動いているデバイスにはiPadやiPod touchなどがあります。そして、このiOSには視覚・聴覚・肢体の障害を持つユーザでも使いやすくするためのアクセシビリティ機能が標準で搭載されているのです。
その機能の一つが音声読み上げを実現してくれるVoiceOverなのですが、Windows PCでいうところのスクリーンリーダーに相当します。

iPhoneは2007年に最初のモデルが登場し、その後は1年に1回のペースで新しいモデルが発表されています。
2007年に初代モデル、
2008年にiPhone 3G、
2009年にiPhone 3GS、
2010年にiPhone 4、
2011年にiPhone 4S、
2012年にiPhone 5、
2013年にiPhone 5sとiPhone 5c、
2014年にiPhone 6とiPhone 6 Plus、
2015年にiPhone 6sとiPhone 6s Plus、
2016年にiPhone SE(4インチ), iPhone 7, iPhone 7 Plus、
2017年にiPhone 8, iPhone 8 Plus, iPhone X
2018年にiPhone XS, iPhone XS Max, iPhone XR
2019年にiPhone 11, iPhone 11 Pro, iPhone 11 Pro Max
2020年にiPhone SE(4.7インチ), iPhone 12 mini, iPhone 12, iPhone 12 Pro, iPhone 12 Pro Max
が発売されました。

VoiceOver機能が搭載されたのは2009年のiPhone 3GSからです。



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■付録3-2 iPodとiPhoneの関係


音楽プレイヤーとして有名なiPodは2001年に登場しました。アップルはiPodに携帯電話の機能を組み込んだ製品を開発し、それがiPhoneとなって世に出てきたわけです。
世界的に大人気となったiPodは、元々は視覚障害者には使いにくいものでした。そしてiTunesというパソコン上で音楽を管理したりiPodに曲を転送するソフトウェアは、スクリーンリーダー環境では使いにくいものでした。

2008年に次のようなニュースが報道されました。
----------
米視覚障害者連合(National Federation of the Blind)と米マサチューセッツ州のマーサ・コークリー検事総長は9月26日、米AppleとiTunesのアクセシビリティを向上させることで合意したと発表した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/30/news022.html
----------
同年秋に発売されたiPod nanoからVoiceOver機能が搭載されるようになったのです。そしてiTunesのソフトウェアも改良されて、スクリーンリーダーで使いやすくなりました。

2009年の春にはiPod shuffleでVoiceOverが利用できるようになり、ディスプレイのないshuffleでは楽曲名を読み上げてくれるこの機能が一般ユーザにも役に立つとアピールされました。

同じく2009年に登場したiPhone 3GSとiPod touchにもVoiceOver機能が搭載されました。
2010年の初代iPadからも利用できるようになっています。

アップルでは音声読み上げ機能をVoiceOverと総称していますが、iPod nanoとiPod shuffleでは音楽再生操作や曲名などを読み上げることに特化しています。

アクセサリー的な位置づけのApple TVやApple WatchにもVoiceOverは搭載されています。



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■付録3-3 VoiceOver機能の特徴


「VoiceOver」(ボイスオーバー)とはアクセシビリティ機能の一つになりますが、画面の文字や入力した文字を読み上げてくれる、いわゆるスクリーンリーダーです。この機能をオンにすることで画面の見えない視覚障害ユーザはiPhoneやiPadなどのデバイスを使用できるようになります。

このVoiceOver機能は、買ってきたばかりの状態からオンにすることができます。また、パソコンとUSBケーブルで接続し、iTunesというソフトと同期させて設定することでもオンにできます。
どちらの方法も画面を見えないユーザが独力で音声読み上げ機能を開始させることができるので、これは大きな特徴だと言えます。

ちなみにその他のアップル製品でも買ってきてすぐに音声読み上げをオンにすることができます。
Apple Watchでは、デジタルクラウンの3回クリック
Apple TVでは、リモコンのメニューボタンの3回クリック


iPhoneはタッチパネルを指で触れて操作しますが、VoiceOverをオンにした状態だと指の使い方は標準の方法と異なります。画面にタッチした瞬間に何らかのアクションが起きてしまうと困るので、指による操作法が工夫されているわけです。
1本の指を画面にタッチしてみると指の下の項目を読み上げてくれます。そのまま指を滑らせていくと項目の上を通るたびに名前を読み上げてくれます。実行したいと思えばその場所で1本の指をトン・トンと2回たたけばアクティベート、されます。


また、画面には四角い枠が表示されるのですが、これをVoiceOverカーソルと呼び、読み上げている個所を視覚的に確認できるようになります。

もう一つの特徴は、外付けのキーボードを接続することで画面を指で触れなくても操作するためのコマンドが利用できるようになります。



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■付録3-4 VoiceOverの声の特徴


VoiceOverの声はNuance Communicationsの音声エンジンが採用されています。
日本語の女性の声はKyokoと名付けられています。
VoiceOverを使用していない人に「この声の名前は何だと思いますか?」と尋ねてみると、たいていは「Siriでしょう」と返ってきます。
音声アシスタントであるSiriが登場したのはiPhone 4Sからなので、VoiceOverの声はそれより以前からiOSの中に入っていました。

最初のSiriの声はVoiceOverの声と同じでした。
2014年3月にリリースされたiOS 7.1からは、Siriの声はVoiceOver音声とは別になりました。
2015年10月にリリースされたiOS 9からは、Siriの声がVoiceOverの読み上げ音声として選べるようになりました。

読み上げ速度の変更や、ピッチの調整をすることもできます。
すぐに外国語の音声に切り替えて読み上げさせることができるのも特徴です。

弱点としては、読み上げ辞書が不十分なためなのか、間違えた読みや意味不明な読みをするケースがあります。iOS 9までは読み辞書の編集はできませんでしたが、ユーザが「読みかた」登録できるようになりました。



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■付録3-5 iPhone, iPod touch, iPadの違い


これら三つの製品は同じiOSで動作しています。そのためiPhoneにインストールできるアプリの多くはiPod touchやiPadでも利用できます。VoiceOverのジェスチャもほぼ共通です。

iPhoneにあってその他二つの製品にない機能としては、
・電話
・GPS
・バイブレーション
などです。

セルラーモデルのiPadにはGPSが搭載されています。
LEDフラッシュについては、
2013年に発売された第5世代のiPod Touch、2016年3月に発売となったiPad Pro 9.7インチのモデルから搭載されています。


iOSデバイスを試したいけれども本体代金が高いと理由で、昔はiPod TouchをiPhoneの代替製品として選ぶ人が多くいました。
その後iPhoneが普及し、SIMロック解除できるようにもなり、中古市場は活気づいてきました。割安の製品を試したいということであれば、中古のiPhoneを入手しやすい時代になっています。



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■付録3-6 どんなアプリが利用できるか


標準でインストールされているアプリはVoiceOverで使用できるものが多いです。時計、カメラ、ボイスメモ、メールなど。

またApp Storeからダウンロードしてインストールすることができますが、有名なものとしてはラジオを聴くための「radiko」や「らじるらじる」、動画を視聴するための「YouTube」や「Netflix」などが利用できています。

様々なアプリが存在しますが、視覚障害者の生活に役立つアプリも見つけることができます。光チェッカーや紙幣の識別、色認識、デイジー図書プレーヤーなど。

インストールできるアプリは数多く存在し、無料のものから有料のものまで金額も様々です。VoiceOverで操作できるかどうかは実際に試してみないとわからないというのが現状です。アプリをリリースしている会社や個人によっては、説明ページにVoiceOver対応かどうかを記載してくれている場合もあります。

アプリをダウンロードする準備としてApple IDを作成することが必要です。App Storeにサインインすれば、アプリの検索やインストールができるようになります。

Apple IDを作成するには、iPhoneから、iTunesソフトウェアから、ウェブページからアクセスする方法があります。

ウェブページでの作成には画像認証を要求されます。画像が見えにくいユーザのためには、その代替手段として、文字や数字を音声で再生してくれる認証方法が用意されています。

ウェブページのアドレスは、
Apple - My Apple ID
https://appleid.apple.com/cgi-bin/WebObjects/MyAppleId.woa/

有料アプリを購入するためには支払い方法を登録する必要があります。
App Store & iTunes ギフトカード、キャリア決済、クレジットカード払いなどの選択肢があります。
App Store & iTunes ギフトカードのシリアル番号は、iPhoneのカメラ機能により簡単に読み取ることができます。



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■付録3-7 今後への期待と可能性


iPhoneはメインストリームのデバイスということもあり様々な周辺機器が販売されています。キーボード、スピーカー、ワンセグチューナー、スキャナー、温度計、体重計など。それら周辺機器をコントロールするアプリがVoiceOverで使えれば、特別な支援機器の代替になりうるかもしれません。

コミュニケーションの手段を広げてくれるデバイスとしても活用できます。
耳の不自由な相手には音声入力を利用して文字を変換すれば、素早く言葉を伝えることができるでしょう。
発声困難な相手に文字入力をしてもらい、VoiceOverで読み上げさせたり、トーキングエイドのようなアプリを用いて読み上げさせてもらうこともできます。
外国語でやり取りするときには、Google翻訳などのアプリを使うことで簡単な文章を翻訳してネイティブの音声で読み上げさせることができます。
Facetime(テレビ電話機能)やSkypeのビデオ通話を利用すれば、手元の書類や外出先の風景を見えている相手から教えてもらうことができるでしょう。

VoiceOverで読み上げられている内容は、対応の点字ディスプレイに文字を出力させ ることができます。6点キーボードが付いている端末であれば、VoiceOverの操作や文字入力もできます。これにより、これから普及するだろうと予想される電子書籍を読んだり、点字による学習環境の幅を広げていってくれることでしょう。
また、視覚と聴覚の障害を併せ持つ盲聾者にとって、重要なコミュニケーションツールとなりうる可能性を秘めています。
残念ながら、現時点では日本語点字の表示は不完全で、日本語の文字入力においてもまだまだ実用レベルではありません。

VoiceOverはiOSのメジャーアップグレードの度に、新しい機能が追加されて進化してきています。ハードとソフトをアップルという一つの会社が開発することによって、アクセシビリティ技術も同時進行で改良され続けていると言えるでしょう。アップル社がこの路線を変更しない限りは、VoiceOverの成長が期待できます。



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■付録3-8 VoiceOver操作によるiPhoneの使い方はどこで学ぶことができるか


現時点では個人が情報を入手して、練習を積み重ねていかなければならないという状況です。購入時の設定は販売店のスタッフに頼めば引き受けてもらえると思われます。
またアップルではAppleCareという電話窓口を設けていたり、Apple Storeに出向くことができれば、対面で操作を解説してくれるジーニアスバーというサービスを用意しています。

お住いの地域に点字図書館やパソコンボランティアグループがあれば、講習会の開催を行っているかもしれません。また、最近ではYouTubeに解説動画をアップロードする人たちも増えてきています。積極的にインターネットで検索して情報を集めてみましょう。

VoiceOverのことは、日常使いしているユーザに尋ねるのがもっとも的確な答えをもらえる手段です。
アップル製品のアクセシビリティについて情報交換しているメーリングリストがあります。iPhoneだけでなくMacの情報もやり取りされています。
Apple Accessibility (Aa) 案内ページ
http://ml.nvsupport.org/mailman/listinfo/aa


iPhoneやiPadはアップルがハードとソフトを開発し販売している製品です。そのため毎年新しいモデルが登場するものの、種類としては多くありません。そのことは視覚障害者が機種の選択に迷わず導入しやすい、そして指導する側も説明しやすい製品になっていると思われます。

スマートフォンやタブレットなどの端末は、OSの種類によりいくつかのカテゴリに分類することができます。その一つにGoogleが開発したAndroid OSがあります。Android OSは多くのメーカーが採用し、多種多様な製品が発売されています。選択肢が多いのはユーザにとって魅力的なことですが、サポートする側としては検証作業がたいへんになるかもしれません。その点ではハードの種類の少ないiPhoneやiPadは比較的サポートしやすい製品だと言えるでしょう。

また、特別支援機器と違い、世間的にメジャーなiPhoneやiPadにおいては、それを操作解説してくれる人は周りにたくさん存在しています。もし設定や文字入力などに困ったら、VoiceOverをオフにして標準操作モードにしてやることで、家族や同僚、たまたますれ違った人たちがサポーターになってくれるかもしれません。



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■■ あとがき


気付くと身の回りにはタッチパネル操作の製品であふれていますが、それらは画面が見えていないと使いづらい存在です。
電子レンジの操作パネルや居酒屋での注文システムなど、視覚障害者にとってはとても強固なバリアとなっています。

なんとかそれらの最新機器を使おうと穴を開けたシートをタッチパネルの上に置いたり、ボタンの位置にシールを貼りつけたりなどの工夫も試みられました。喜ばしいことに最近では銀行のATMや鉄道の券売機などテンキー操作と音声ガイドを利用して使えるものが増えてきています。しかし、それらは代替手段が用意されたのであって、あくまでもタッチパネルは縁遠い存在なのです。

もちろんiPhoneもタッチパネルで操作するわけですから使えない製品の一つだと、私は思い込んでいました。しかし、本体に組み込まれているVoiceOverという音声読み上げ機能をオンにすれば画面が見えていなくてもタッチパネルの上を触ることで使えるようになるではないですか!これまで山のように高かったハードルがかなり低くなった印象をあたえてくれました。タッチパネルに対する先入観をガラリと変えてくれたのです。

iPhoneはこれまでの携帯電話と違ってオモチャみたいなものだと表現する人がいますが、たしかにそうかもしれません。様々なアプリを使っていくことで生活を楽しくしてくれる製品、いつもメディアで注目されている最新の機器。まさにオモチャのようにワクワクさせてくれるアイテムです。

まだまだiPhoneやiPadを使えない存在だと思い込んでいる視覚障害者は多いようです。また、音声読み上げ機能があることは知っていても使いこなす自信のない人たちも多いかもしれません。
しかし、少しの好奇心とオモチャを扱うような遊び心があれば十分に普段のお伴になりうるでしょう。

ウェブページを制作している人たちには、そのページがスクリーンリーダーで読み上げされるものなのかどうか、その確認の手段としてもVoiceOverは活用していただけます。


一般的にアクセシビリティ機能はマイノリティの人たち向けの支援技術だと考えられているかもしれません。しかし、普段はアクセシビリティ機能を必要としない人たちでも使い方や場面によってはとても有効に活用できる機能ではないでしょうか。
この便利な機能はぜひ多くの人たちに知ってほしいものです。

実際にアップルはiPod shuffleにおいてVoiceOverを一般の人向け、マジョリティの人向けの機能だと位置づけています。
このようなアップルの姿勢はアクセシビリティ機能を宝の持ち腐れに終わらせない、そして市場においてアピールできるだけの価値があるものという考えの現れでしょう。
iOSがアップグレードする度にVoiceOverの機能も改良されています。
視覚障害ユーザのフィードバックが採用されて、またユーザ自身が開発にも参加しているようです。

もし不具合や改善要望を伝えたい時には、継ぎのウェブサイトから送信できます。
Apple-iPhone-フィードバック
http://www.apple.com/jp/feedback/iphone.html

英語でアップルのアクセシビリティチームにメールすることもできます。
"Apple Accessibility" accessibility@apple.com


これからもアップルのアクセシビリティに対する取り組みが継続されることを願います。
そして、他のメーカーにおいてもそのような姿勢が反映されていくことを心待ちにしています。


この説明書の中で変更した方がよいと思われる表現や内容などあれば執筆者にお気軽にご連絡ください。

この文章ファイルの著作権は製作者が有しますが、営利目的以外の利用についてはご自由にお使いください。
勉強会などの参考資料として役立てていただけると幸いです。

今後、VoiceOverで操作しやすいアプリや、機能の不具合とその対処法などの情報は執筆者のブログで随時紹介しようと考えています。


Voice of i -- 見えなくても使えるiPhone(ケートウェイ)
http://voicei.seesaa.net/


執筆者:
品川 博之
Email:
voice-of-i@outlook.jp
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製作完了日
2021年7月20日



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