付録2 VoiceOverの設定メニュー with iOS VoiceOver


iPhone 12 Pro, iOS 14.7のVoiceOver環境で読み上げ操作を確認しています。






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■■付録2 VoiceOverの設定メニュー


VoiceOverはiOSがアップデートされる旅に機能が増えており、カスタマイズできる項目が多彩になっています。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」の中を覗いてみましょう。

表示されているボタン類は、

  • 「VoiceOverの操作練習」ボタン
    タッチジェスチャを練習する画面に切り替えます。


  • 「読み上げ」ボタン
    読み上げ音声をカスタマイズ


  • 「点字」ボタン
    点字ディスプレイ関連


  • 「VoiceOver認識」ボタン
    機械学習を用いた画像・テキスト・画面の認識


  • 「詳細度」ボタン
    句読点や絵文字の読み上げ方などを細かく設定


  • 「オーディオ」ボタン
    効果音の変更など


  • 「コマンド」ボタン
    タッチジェスチャやキーボードショートカットのカスタマイズ


  • 「アクティビティ」ボタン
    VoiceOver設定をまとめて切り替え、アプリごとにカスタマイズ


  • 「ローター「ボタン
    ローター・カテゴリをカスタマイズ


  • 「ローターアクション」ボタン
    ローター・カテゴリのアクションメニューをカスタマイズ


  • 「入力」ボタン
    入力モードの切り替えや文字入力時のフィードバック方法などをカスタマイズ


  • 「常に通知を読み上げる」の切り替えボタン
    通知が届いたときに、その 内容をVoiceOverが自動的に読み上げるかどうかの指定

  • 「イメージをナビゲート」ボタン
    イメージをVoiceOverカーソルがフォーカスしたときに案内する方法を指定。


  • 「大きいカーソルを使用」の切り替えボタン
    VoiceOverカーソルのサイズを切り替える


  • 「キャプションパネル」切り替えボタン
    VoiceOverが読み上げている内容を画面に表示するかどうか


  • 「ダブルタップのタイムアウト」ボタン
    ダブルタップとして認識するまでの時間を指定。




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■付録2-1 読み上げ


ここでは、読み上げる声の種類、読み上げ辞書の編集、ピッチ、言語ごとの声の種類をカスタマイズできます。
詳しくは、
■■チャプター21 読み上げ音声の質と特徴
を参照してください。

他にも、次の項目が用意されています。

「ピッチ変更を使用」の切り替えボタン
オンになっていると、キーボードで文字入力するときに、実際に入力された文字は高い声で読み上げられます。

「言語を検出」の切り替えボタン
オンになっていると、メール本文などで外国語が含まれている場合、その箇所は外国語の声で読み上げます。条件によっては機能しないこともあります。
オフにすることでVoiceOverのマルチリンガル読みが完全に停止するというわけではありません。日本語だけで読み上げさせたいという場合は、ローター・カテゴリの言語で日本語を指定しておくのが確実です。



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■付録2-2 点字


点字デバイスでの使用、点字画面入力に関連する機能をカスタマイズできます。
iOSと連携できる点字ディスプレイを接続するには、Bluetoothの項目ではなく、こちらの画面で行います。点字ディスプレイがBluetoothペアリングできる状態になっていれば、この画面の下部にそのデバイス名が表示されます。デバイスごとに接続方法はことなるので、それぞれのデバイスのマニュアルを参照してください。


■ 「出力」

点字ディスプレイでの出力方法を指定します。
・1級英語点字(6点式)
・1級英語点字(8点式)
・2級英語点字


■ 「入力」

点字ディスプレイでの入力方法を指定します。
・1級英語点字(6点式)
・1級英語点字(8点式)
・2級英語点字
「自動点訳」の切り替えボタン
オンになっていると、2級英語点字に変換されます。


■ 「点字画面入力」

点字画面入力での入力方法を指定します。
・1級英語点字(6点式)
・2級英語点字
「点位置を反転」の切り替えボタン
オンになっていると、1と3、4と6の点の位置が入れ替わります。


■ 「点字表」

使用する言語の点字表を追加できます。
ローター操作で切り替えできます。


■ 「状況セル」

状況セルを表示するかどうかを選択します。
・左揃え
・右揃え

「一般的な状況を表示」の切り替えボタン
「テキストの状況を表示」の切り替えボタン


■ 「方程式でNemethコードを使用」の切り替えボタン

方程式の表示方法を指定します。


■ 「オンスクリーンキーボード表示」の切り替えボタン

オンになっていると、文字入力の状態では画面にソフトウェアキーボードを表示します。


■ 「パンでページめくり」の切り替えボタン

オンになっていると、ブックアプリなどで読書をしているとき、ページの最後の箇所で点字表示をパンしたときに、次のページに進みます。


■ 「行折り返し」の切り替えボタン

オンになっていると、単語が行をまたぐ長さのとき、それを避けるために次の行の先頭から単語の先頭文字が始まります。


■ 「点字警告メッセージ」

警告メッセージのオン・オフ切り替えができます。
また、オンになっていると、表示時間を調整できます。
0.50秒から20.00秒の範囲で、0.50秒単位で変更できます。


■ 「コードを無視する継続時間」

次のキーが押されるまでにかかる時間が点字コードとして認識されます。
0.50秒から1.00秒の範囲で、0.10秒単位で変更できます。


■ 「自動前進の継続時間」

自動前進、点字表示をハンズフリーで自動的に切り替え表示させて読書するとき、切り替えるまでの時間を調整できます。
0.50秒から20.00秒の範囲で、0.10秒単位で変更できます。


■ 「点字ディスプレイを選択」

連係できる点字ディスプレイの名前が表示されます。



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■付録2-2-1 点字ディスプレイを接続させてみよう

点字ディスプレイによって接続方法は異なるので、それぞれの製品マニュアルを参照してください。

ここでは、BrailleSense U2を接続させてみます。
まずBrailleSense本体で操作します。
オプションメニューの中で、Bluetoothをオンにしておく必要があります。
メインメニューの中から、「ユーティリティ」→「スクリーンリーダのターミナル」と進み、「Bluetooth シリアルポート(voiceover)でエンターを入力します。
これでペアリングモードに入りました。

iPhoneの画面で、「BrailleSenseU2」の箇所を1本指でダブルタップして実行します。
画面には数字キーが表示されます。
任意の数字、4桁以上を入力して、「ペアリング」ボタンを1本指でダブルタップして実行します。
たとえば「0000」でも大丈夫です。

BrailleSense本体で、iPhoneで入力したのと同じピンコード、数字を入力します。
これでペアリングが完了し、BrailleSenseのディスプレイにVoiceOverで読み上げている内容が点字表示されます。



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■付録2-2-2 点字ディスプレイを削除する

iPhoneの画面で、「BrailleSenseU2」の箇所をVoiceOverカーソルでフォーカスし、1本指の下スワイプか上スワイプを行います。
「詳細情報」のメニューで1本指のダブルタップを行います。

メニューの中から、
「このデバイスの登録を解除」ボタンを1本指のダブルタップで実行します。

確認メッセージが表示されるので、
「デバイスの登録を解除」ボタンを1本指でダブルタップして実行します。
これで、点字デバイスが削除されました。



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■付録2-3 VoiceOver認識


AI/ML(人工知能/機械学習)を用いて、画像・テキスト・画面の認識をします。
それぞれの機能をオンにすると、データはダウンロードされます。オフラインでも動作します。
iPhone XS, XR以降のモデルで利用できます。
ただし、2021年7月現在、日本語による説明や認識はしてくれません。


■ 「画像説明」

写真などのイメージを説明してくれます。
この箇所を1本指でダブルタップすると、オン・オフの切り替えボタンが表示されます。
注意を要する内容のフィードバック方法を指定できます。
・読み上げる
・サウンドを再生
・何もしない

「Appに適用」ボタンを実行すると、
この機能を利用するアプリを選択できます。
デフォルトではすべてのアプリが選択状態になっています。

ローター・カテゴリに「画像を説明」の項目を含めておくことで、いつでもオン・オフの切り替えができます。


■ 「画面認識」

VoiceOver環境ではボタンなどをフォーカスできない画面において、この機能がそれらのコントロールを利用できるようにしてくれる場合があります。
この箇所を1本指でダブルタップすると、オン・オフの切り替えボタンが表示されます。

「Appに適用」ボタンを実行すると、
この機能を利用するアプリを選択できます。

(注意)
この機能をオンにすることでVoiceOverが読み上げていた箇所が読み上げられなくなってしまうことがあります。
普段はオフにしておくとよいでしょう。

ローター・カテゴリに「画面認識」の項目を含めておくことで、いつでもオン・オフの切り替えができます。


■ 「テキスト認識」の切り替えボタン

画像の中にあるテキストを認識します。

「フィードバックスタイル」
VoiceOver認識で処理された項目のフィードバック方法を指定します。
・読み上げる
・サウンドを再生
・何もしない



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■付録2-4 詳細度


句読点や絵文字の読み上げ方などを細かく設定


■ 「句読点および技巧」

句読点の出力方法をカスタマイズします。


■ 「ヒントを読み上げる」の切り替えボタン

オンになっていると、VoiceOverカーソルがフォーカスしている箇所で、どんな操作ができるのかというヒントを読み上げます。すべての箇所にヒントが存在するわけではありません。


■ 「大文字を読み上げる」ボタン

文字入力や文字説明読みのとき、大文字の表現方法を指定します。
・大文字を読み上げる
・サウンドを再生
・ピッチ変更
・何もしない

たとえば、「大文字を読み上げる」を指定しておくと、"A"を文字入力すると、
日本語キーボードでは、「大文字 A」
英語キーボードでは、「キャップ A」
と読み上げます。


■ 「テキストを削除中」

テキスト編集の状態で、削除した文字の表現方法を指定します。
・読み上げる
・サウンドを再生
・ピッチ変更
・何もしない

たとえば「サウンドを再生」を指定しておくと、削除した文字の読み上げとともに効果音が聞こえます。


■ 「埋め込みリンク」

URLなど、リンク要素の箇所の表現方法を指定します。
・読み上げる
・サウンドを再生
・ピッチ変更
・何もしない

たとえば「ピッチ変更」を指定しておくと、リンクの内容は低めのトーンで読み上げられます。


■ 「アクション」

VoiceOverカーソルがフォーカスした箇所に「アクション」メニューが存在すると、それを知らせる方法を指定します。このとき、ローター・カテゴリは自動的に「アクション」に切り替わっています。
・読み上げる
・サウンドを再生
・何もしない


■ 「その他のコンテンツ」

VoiceOverカーソルがフォーカスした箇所に「その他のコンテンツ」メニューが存在すると、それをアナウンスする方法を指定します。このとき、ローター・カテゴリは自動的に「その他のコンテンツ」に切り替わっています。たとえば写真などのイメージの箇所です。
・読み上げる
・サウンドを再生
・ピッチ変更
・何もしない

複数選択できます。


■ 「コンテナの説明」

「コンテナ」と分類されている画面の箇所に移動したとき、それをアナウンスする方法を指定します。
・読み上げる
・サウンドを再生
・ピッチ変更
・点字
・何もしない

複数選択できます。


■ 「表」の出力」

表(テーブル)を移動するときに説明するかどうかを指定します。見出し、行番号、列番号。

「表のヘッダ」の切り替えボタン
「行と列の番号」の切り替えボタン


■ 「読み上げの確認」の切り替えボタン

オンになっていると、たとえばメールを削除した後で、「削除されました」などの結果を読み上げます。


■ 「絵文字を読み上げる」の切り替えボタン
オンになっていると、絵文字を説明読みします。


■ 「絵文字接尾語」の切り替えボタン

オンになっていると、絵文字を説明読みした後に「絵文字」という読み上げがあります。


■ 「メディア説明サービス」ボタン

メディアの再生中にクローズドキャプション+SDH(字幕)が表示されている場合に、その出力方法を指定します。
・オフ
・読み上げ
・点字
・スピーチと点字



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■付録2-4-1 句読点および技巧の読み方

句読点の出力方法をカスタマイズします。
句読点の読み方はグループ単位で切り替えることができます。グループは二つに大別でき、デフォルトで用意されているシステムグループの三つと、ユーザが自由に編集できるカスタムグループです。
VoiceOver操作に慣れないうちは、システムグループの「一部」を選んでおくとよいでしょう。


■ 「現在有効な句読点グループ」

グループを指定します。
・すべて
・一部
・なし
・カスタムグループ


■ 「システムグループ」

デフォルトで作成されているグループの中身を閲覧することができます。
・すべて
・一部
・なし


■ 「カスタムグループ」

ユーザが作成したカスタムグループの中身と編集ができます。



■ 「句読点グループを追加」ボタン

カスタムグループを作成します。


■ 「読み込み」ボタン

作成済みのデータをカスタムグループとしてインポートします。
(筆者はデータ形式とその作成方法については確認できていません。iOSで作成したカスタムグループは共有できるので、そのデータが参考になると思われます)



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■付録2-4-2 カスタムグループを作成する

では、ユーザが作成できる句読点と記号の読み方グループを作成してみましょう。

1. 「句読点グループを追加」ボタンを1本指でダブルタップします。

2. ベースになるグループを選択します。
すべて、一部、なし、作成済みのカスタムグループの中から選び、次の画面に進みます。

3. 名前のテキストフィールドには、グループ名を入力します。

4. 句読点と記号の一覧から、読み方を変更したい箇所を1本指でダブルタップします。

5. ルールの中から「置き換える」を1本指でダブルタップして選択状態にします。

6. 置き換えのテキストフィールドに変更したい読み方を入力します。
これで完了です。

ルールは三つありますが、
「削除」を選択状態にすると、1文字読みや連続読みでは読み上げさせないようにできます。

また、一覧の中から句読点と記号を選ぶ代わりに、
「置換項目を追加」ボタンを1本指でダブルタップして
句読点のテキストフィールドに直接入力することもできます。



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■付録2-4-3 カスタムグループを編集する

編集したいカスタムグループ名の箇所を1本指でダブルタップします。
読み方の変更をした句読点や記号は「カスタムの置換」として、画面の上部に表示されています。
それにつづいて、「デフォルトの置換」が並びます。

それぞれの句読点と記号の箇所を1本指でダブルタップすると、読み方の変更と同じ操作で編集できます。
また、「カスタムの置換」として表示されている項目は、1本指の下スワイプか上スワイプで「削除」のアクションを選ぶことができます。

「共有」機能で、カスタムグループのデータをエクスポートすることもできますが、筆者はデータ形式を確認できていません。



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■付録2-4-4 カスタムグループの削除

カスタムグループ名の箇所で、1本指の下スワイプか上スワイプを行います。
「削除」のアクションを選ぶことができます。



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■付録2-5 オーディオ


VoiceOverの音声を聞きやすくする設定や、効果音や振動によるフィードバック方法をカスタマイズします。


■ 「サウンドと触覚」ボタン

VoiceOverカーソルを動かしたときなどに発生する効果音や触覚をカスタマイズします。

「サウンド」の切り替えボタン
オンになっていると、効果音を利用できます。

「読み上げの声の音量を一致させる」の切り替えボタン
オンになっていると、ローター・カテゴリの「音量」によりVoiceOverの音量を変更すると、それに連動して効果音の音量も変化します。

「サウンドの音量」のスライダー
VoiceOverの音量とは連動させず、効果音の音量を調整します。
「読み上げの声の音量を一致させる」の切り替えボタンがオフになっていなければ、この項目は表示されません。

「触覚」の切り替えボタン
オンになっていると、振動(Haptic Feedback)が利用できます。
iPhoneのモデルによっては利用できません。

「触覚の強さ」のスライダー


各項目ごとにサウンドと触覚のオン・オフを切り替えできるようになっています。また、「プレビュー」ボタンはそれぞれの効果音の音と触覚の表現を確認するのに役立ちます。
  • __操作__

  • ・項目がフォーカスされた

  • ・項目がアクティブになった

  • ・後方にナビゲーションを折り返した

  • ・前方にナビゲーションを折り返した

  • ・ページをスクロールした

  • ・境界に達した

  • ・項目が見つからなかった

  • __VoiceOverフィードバック__

  • ・スクリーンが変更された

  • ・フォーカスが動機した

  • ・ターゲットエリアに入った

  • ・ターゲットエリアから出た

  • ・タッチコンテナの内部をナビゲートした

  • ・前のローター

  • ・次のローター

  • ・前のローターに移動中

  • ・次のローターに移動中

  • ・「そのまま」のジェスチャ

  • ・結果なし

  • ・テキストとイメージが検出された

  • ・クイックナビ有効

  • ・クイックナビ無効

  • ・注意を要する内容

  • ・不明なコマンド

  • __Appのフィードバック__

  • ・項目を読み込み中

  • ・項目が読み込まれた

  • ・ポップオーバーが表示された

  • ・通知が表示された

  • ・項目が並び替えられた

  • __点字__

  • ・点字ディスプレイが接続された

  • ・点字ディスプレイの接続が解除された

  • ・項目が保存された

  • ・項目の保存に失敗した

  • ・項目を保存中

  • __テキスト編集__

  • ・共同制作が開始された

  • ・挿入ポイントが移動した

  • ・自動入力が表示された

  • ・自動入力が閉じられた

  • ・テキスト選択の方向が変わった

  • ・自動入力が選択された

  • ・セキュリティ保護されたテキストが入力された

  • __システム__

  • ・簡易アクセスが開始した

  • ・簡易アクセスが終了した

  • ・Dockが表示された

  • ・Dockが非表示になった

  • ・フォルダを開いている

  • ・フォルダが開かれた

  • ・フォルダが閉じられた

  • ・キーボードが表示された

  • ・キーボードが非表示になった

  • ・音量が変更された

  • ・スクリーンがロックされた




■ 「オーディオダッキング」の切り替えボタン

オンになっていると、VoiceOverが読み上げ中は音楽などのメディアの音量は小さくなります。


■ 「通話でスピーカーを自動選択」の切り替えボタン

オンになっていると、通話中の相手の声は受話口・スピーカー、どちらから出力するか、自動的に切り替わります。


■ 「HDMIへ送信」の切り替えボタン

オンになっていると、HDMIケーブルでデバイスに接続すると、VoiceOverの読み上げ音声はそのデバイスから出力されます。


■ 「音声チャンネル」の選択

イヤホンやスピーカーを使用しているときに表示されます。
VoiceOverの読み上げ音声の出力先を選択します。
右か左か、選択状態になっている側から出力されます。両方とも選択できます。


■ 「サウンドチャンネル」の選択

イヤホンやスピーカーを使用しているときに表示されます。
VoiceOverの効果音の出力先を選択します。
右か左か、選択状態になっている側から出力されます。両方とも選択できます。



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■付録2-6 コマンド


iOS 13からはVoiceOver環境におけるタッチジェスチャ、キーボードショートカットなど、すべてのコマンドがカスタマイズできるようになりました。
「VoiceOverコマンドをリセット」ボタンを実行することで、デフォルトの内容に戻ります。

■ 「すべてのコマンド」

機能別に割り当てられているタッチジェスチャとキーボードショートカットの一覧を確認、割り当て、変更をすることができます。
ただし、VoiceOverが「無効」と読み上げる項目については変更できません。


■ 「タッチジェスチャ」

タッチジェスチャの名前につづいて、操作の説明が表示されています。説明の後に「無効」と読み上げる項目については変更できません。
説明がないタッチジェスチャは、何の操作も割り当てられていないことを意味します。


■ 「キーボードショートカット」

操作の説明の後にキーボードショートカットの組み合わせが表示されています。


■ 「手書き」

手書き入力の画面で利用できるタッチジェスチャをカスタマイズできます。通常のVoiceOverのタッチジェスチャとは異なります。
タッチジェスチャの名前につづいて、操作の説明が表示されています。


■ 「点字画面入力」

点字画面入力で利用できるタッチジェスチャをカスタマイズできます。通常のVoiceOverのタッチジェスチャとは異なります。
タッチジェスチャの名前につづいて、操作の説明が表示されています。


■ 「点字デバイス」

点字デバイスからのコマンドをカスタマイズできます。



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■付録2-6-1 タッチジェスチャをカスタマイズする

ジェスチャの名前の箇所を実行すると、割り当てたい内容が一覧表示されるので、目的の操作を選択状態にします。
すでに選択されている項目を変更する場合も同じですが、新しい項目を選択すると確認メッセージが表示されるので、「割り当て」ボタンを実行します。

「削除」ボタンを実行すると、割り当てられる項目はなくなります。



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■付録2-6-2 キーボードショートカットをカスタマイズする

操作名の箇所を実行すると、キーコンビネーションを入力する画面が表示されます。
キーボードで好みのキーの組み合わせを入力した後、指で画面上の「完了」ボタンを実行します。

すでに登録されている項目を変更する場合も同じですが、「完了」ボタンを実行すると確認メッセージが表示されるので、「割り当て」ボタンを実行します。

キーボードショートカットを削除するには、削除したい項目の箇所で1本指の下スワイプか上スワイプを行います。「削除」のアクションを選ぶことができます。



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■付録2-6-3 点字デバイスのコマンドをカスタマイズする

操作名の箇所を実行して、「新規点字きーを割り当てる」ボタンを実行します。
すると、点字キーのコンビネーションを入力する画面が表示されます。
点字デバイスで好みのキーの組み合わせを入力すると完了です。

すでに登録されている項目を変更する場合も同じですが、確認メッセージが表示されるので、「置き換える」ボタンを実行します。

点字キーの組み合わせが表示されている箇所で1本指の下スワイプか上スワイプを行うと、「削除」のアクションを選ぶことができます。

「すべての点字キーの割り当てをリセット」ボタンを実行すると、デフォルトに戻ります。



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■付録2-7 アクティビティ


iOS 13から加わった項目です。
VoiceOverの読み上げ速度や句読点レベルの変更はローター操作をすることで調整できますが、アプリや画面ごとに項目を一つずつ切り替えるのは手間に感じられます。
複数の項目を一度に切り替える機能が「アクティビティ」です。
ローター操作で変更できる他に、アプリやシーンを指定しておくと自動的にVoiceOver設定を切り替えることもできます。

「アクティビティ」の中に入ると、作成したアクティビティ名が一覧表示されます。
デフォルトでは「プログラミング」というアクティビティが登録されています。新規に作成するときのサンプルとして、中を覗いてみるとよいでしょう。

では、アクティビティを作成してみましょう。
「アクティビティを追加」ボタンを実行すると、作成画面が表示されます。

テキストフィールドにはアクティビティの名前を入力します。
カスタマイズできるVoiceOverの設定項目は、
  • __読み上げとオーディオの設定__

  • ・声

  • ・読み上げ速度

  • ・音量

  • ・読み上げを消音

  • ・サウンドを消音

  • ・オーディオダッキング

  • __詳細度設定__

  • ・句読点および記号

  • ・絵文字を読み上げる

  • ・コンテナの説明

  • ・表のヘッダ

  • ・行と列の番号

  • ・画像説明

  • ・ヒントを読み上げる

  • __点字設定__

  • ・一般状況セル

  • ・テキスト状況セル

  • ・点字表

  • ・点字出力

  • ・点字入力

  • ・自動前進の継続時間

  • __自動切換え__

  • ・App

  • ・コンテクスト

  • __操作__

  • ・修飾キー


アプリを開いたときに自動的にアクティビティを切り替えたい場合は、アクティビティの作成画面の中で「App」と「コンテクスト」の項目を編集します。

「App」ボタンを実行すると、アプリの一覧が表示されます。
アプリを選択しておくと、そのアプリを開いたときに自動的にアクティビティが切り替わります。
複数のアプリを選択できます。

「コンテクスト」ボタンを実行すると、シーンが一覧表示されます。
シーンを選択しておくと、その場面になったときに自動的にアクティビティが切り替わります。


ローター操作でアクティビティを切り替えるには、「アクティビティ」のカテゴリに合わせて、1本指の下スワイプか上スワイプで選択します。


アクティビティの一覧が表示されている画面では、削除や編集、並べ替えの操作ができます。



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■付録2-8 ローター


ローター操作で呼び出せるカテゴリは数多くありますが、デフォルトでは基本的なものしか含まれていません。
自分にとって都合のよい機能を含めるには、1本指のダブルタップで選択状態にします。
逆に選択状態の機能の箇所で1本指のダブルタップをすると、カテゴリから外れます。
並べ替えもできます。

  • ・言語

  • ・文字

  • ・単語

  • ・行

  • ・見出し

  • ・リンク

  • ・ホームコントロール

  • ・訪問済みリンク

  • ・リスト

  • ・ランドマーク

  • ・コンテナ

  • ・未訪問リンク

  • ・オーディオダッキング

  • ・ボタン

  • ・テキストフィールド

  • ・検索フィールド

  • ・イメージ

  • ・手書き

  • ・点字画面入力

  • ・静的テキスト

  • ・ヒント

  • ・拡大または縮小

  • ・同じ項目

  • ・縦方向のナビゲーション

  • ・サウンド

  • ・音量

  • ・表

  • ・記事

  • ・句読点

  • ・読み上げ速度

  • ・アクティビティ

  • ・入力モード

  • ・点字表

  • ・オーディオの書き出し先

  • ・なぞり入力

  • ・点字自動前進スピード

  • ・画面認識

  • ・画像を説明

  • ・ダイレクトタッチ

  • ・テキスト選択


「音量」という項目がありますが、これはVoiceOver読み上げの音量のみを変更する機能です。
意図せずにVoiceOver音量を0にしてしまうと、読み上げ音声を調整するのに苦労するので、利用する機会がないのであればこの項目は選択しないことをお勧めします。

また、ローター・カテゴリに含んでいないのにもかかわらず、画面によっては機械的にカテゴリに出現する項目もあります。
たとえば、イメージの要素では「その他のコンテンツ」という項目が現れます。

覚えておいた方がよいこととしては、常にローター・カテゴリを特定のものにセットしておきたいと思っても、それは難しいということです。
たとえば文字を1文字ずつ確認したいので「文字」のカテゴリに合わせておきたいと考えても、たとえば、ホーム画面やメールアプリの本文内では「アクション」というカテゴリに自動的に切り替わります。
マップアプリで地図上のスポットをフォーカスすると、「拡大縮小」のカテゴリに自動的に切り替わります。

これはフォーカスしている箇所に優先されるべきメニューがあるので、ローター・カテゴリは自動的にそれに切り替えられてしまうというわけです。



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■付録2-9 ローターアクション


ここでは、二つの項目が用意されています。

「ホーム画面のAppを編集」の切り替えボタン
ホーム画面でアイコンをフォーカスしている状態では、ローター・カテゴリは自動的に「アクション」に切り替わります。
オンになっていると、1本指で下スワイプか上スワイプしたときに、「編集モード」というメニューが加わります。
オフにしておくと、メニューは「アクティベート」という一つだけになります。


「ダイレクトタッチで操作するApp」ボタン
アプリの一覧が表示されます。ダイレクトタッチで操作するアプリを選択します。デフォルトではすべてのアプリが選択状態です。ダイレクトタッチをまったく使用したくないアプリについては、1本指のダブルタップで選択状態から解放します。

ダイレクトタッチとは、VoiceOver特有のジェスチャは使用せずに、標準のタッチジェスチャと同じく、1回のタッチで何らかのアクションを実行します。
文字入力のダイレクトタッチ入力を想像してもらえばよいですが、たとえばGarageBandなどの楽器アプリでは、ピアノ演奏をするときに、鍵盤にタッチすれば音が鳴ります。
VoiceOverのジェスチャでは、画面にタッチすると指の下のアイコンを読み上げるか、読み上げるものがなければ無音となります。これはGarageBandなどのアプリにとっては都合がよくありません。なので、鍵盤のエリアはダイレクトタッチが行えるようになっています。これによりVoiceOverをいちいちオフにしなくてもピアノを弾けるというわけです。

ダイレクトタッチのできる場面では、ローター・カテゴリは自動的に「ダイレクトタッチ」に切り替わります。1本指の下スワイプか上スワイプで、オンかオフを選べます。



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■付録2-10 入力


文字入力時のモード変更や、入力した内容の読み上げ方をカスタマイズします。


■ 「入力モード」ボタン

・標準入力モード
・タッチ入力モード
・ダイレクトタッチ入力モード
いずれか一つを選択状態にします。


■ 「文字説明フィードバック」ボタン

1文字ずつ読み上げさせるときの読み上げ方を指定します。
・オフ
・文字および文字の説明
・文字の説明のみ
いずれか一つを選択状態にします。

たとえば「文」という文字の場合、
オフでは「ぶん」、
文字および文字の説明では「ぶん さくぶんの ぶん」
文字の説明のみでは「さくぶんの ぶん」


■ 「入力フィードバック」ボタン

文字入力で確定した文字列の読み上げ方を指定します。
ソフトウェアキーボード、ハードウェアキーボード、点字画面入力、それぞれの入力方法に対して指定します。
・なし
・文字
・単語
・文字と単語
慣れるまでは「文字と単語」を指定しておくとよいでしょう。

たとえば、半角アルファベットのソフトウェアキーボードで「abc」をスプリットタップで入力してみると、
「a エイ」 「b ビー」 「c シー」というように、選んだ文字につづいて入力された文字が読み上げられます。そして、スペースを入力すると、「abc」と読み上げられますが、それまでに入力した文字列が単語として読み上げられたということです。


■ 「就職キー」ボタン

ハードウェアキーボードでコマンドを入力するときのキーの組み合わせを指定します。
・Control + Option
・Caps Lock


■ 「キーボード操作時間」ボタン

ソフトウェアキーボードで入力するとき、文字を長押しして代替候補を表示しますが、長押しする時間を調整できます。
また、Englishキーボードで、なぞり入力を開始するまでの時間にも相当します。
0.00秒から4.00秒の範囲で、0.20秒単位で変更できます。



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■付録2-11 常に通知を読み上げる


画面ロックの状態で通知が届いたとき、その内容を自動的に読み上げるかどうかを指定します。



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■付録2-12 イメージをナビゲート


イメージをVoiceOverカーソルがフォーカスしたとき、それを案内する方法を指定します。
・常にする
・説明付き
・しない



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■付録2-13 大きいカーソルを使用」の切り替えボタン


オンにすると、VoiceOverカーソルのサイズは大きくなります。



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■付録2-14 キャプションパネル」切り替えボタン


VoiceOverが読み上げている内容を画面の下部に表示します。
画面の見えているインストラクターは活用できそうです。



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■付録2-15 ダブルタップのタイムアウト


ダブルタップとして認識するまでの時間を指定します。
0.20秒から0.50秒の範囲で、0.05秒単位で変更できます。

ダブルタップやトリプルタップなど、素早くタップするのが苦手な人は大きめの値にしておくと安心です。
ただし、大きな値にしておくと、ソフトウェアキーボードでの文字入力時などで、操作のもたつきを感じます。



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